Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage
Date: Mon, 16 Oct 2000 23:39:04 +0900
From: kazuki <aaq45040@hkg.odn.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 20803] [HA06P] 「ひよこまんじゅう」完成版
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <39EB1308.B9142313@hkg.odn.ne.jp>
References: <39CB6AA3.9CA704A2@hkg.odn.ne.jp> <39E69682190.0230FUKANJU@sv.trpg.net>
X-Mail-Count: 20803
軍光一@色々 です。
これでも親密度はアップしたようらしいです。
********************************************************************
エピソード『ひよこまんじゅう』
=============================
登場人物
--------
来栖せら(くるす・−):地上に撃墜された天使。
狭淵麻樹(さぶち・まき):鍼灸術師。医師。
本編
----
とある残暑の日のベーカリー。来栖と麻樹がテーブルを挟んでいる。
来栖 :「ひよこまんじゅう、食べます?」
麻樹 :「ああ。これ、どうした?」
二人で思い思いの飲み物片手に、ひよこまんじゅうをかじる。
来栖 :「帰省中のよるるんが、とりあえず送ってきたんです」
麻樹 :「ふむ。帰省か」
来栖 :「んー。なんか、「いびき」で休みで、帰省中らしいです」
麻樹 :「いびきで帰省? なんだそりゃ?」
来栖 :「よくわかんないです」
わからなくても、とりあえずひよこまんじゅうは可愛い。かわいいひよこまる
かじり。
来栖 :「そういえば、ひよこまんじゅうは博多が正統で、東京が異
端らしいですよ」
麻樹 :「…………それを言うなら本家か元祖、だな……」
来栖 :「そういう地域もあるらしいですね」
麻樹 :「そうとしかいわん」
正統だろうが異端だろうが、とりあえずひよこまんじゅう甘い。
麻樹 :「で、ひよこまんじゅうはいいが。本人は?」
来栖 :「さあ?でも学校もあるし、すぐ帰ってくるって言ってまし
たよ」
麻樹 :(そもそも何の帰省だ? いびき?)
来栖 :「でもまあ、早く帰ってきてくれないと、さすがにひよこま
んじゅうとまるぼうろとしろくまだけではきついものがあるんですよねえ」
麻樹 :(それしか食ってないのか?)
:「それは人間の主食ではない」
主食にならないひよこまんじゅう。しかし、なら自分で何とかしようとは思わ
ないのか来栖。
来栖 :「はやく帰ってきませんかねえ?」
麻樹 :「…………そうだな」
:(いびき……いびき……ったく。帰ってきたら聞いてみる
か)
時系列
------
2000年9月。ある残暑の日の昼休み。
解説
----
きびき、です。
********************************************************************