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Date: Mon, 02 Oct 2000 20:51:05 +0900
From: kazuki <aaq45040@hkg.odn.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 20748] Re: [HA06P] 『K2K』(仮)
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軍光一です。
多分時系列は前後すると思う……
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ある日の職員会
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ある日の会議室。
「紅翼祭」
そう題されたプリントを、大学職員たちが眺めている。中には見もしないで
内職に励んでいる職員もいるが。
学園祭役員 :「と、いうわけで今年も一年間の成果と、地域との交流を
目指して紅翼祭を行うわけですが……」
やけに溌剌とした学生代表の学園祭実行委員が、職員に回されたプリントを
読み上げている。職員たちの反応と言えば、
1 俺も昔はそうだった。どんどんやれ。
2 なにをしてくれるのかなあ?わくわく。
3 興味ないね。
の以上三パターンである。ちなみに西夜は3だった。
職員 :「まあ、例年どおり注意事項さえ守ってもらえれば、あと
はまあ学生の自主性に任せます。とりあえず飲食店を出す
団体は保健所からの講習を受けること。調理師免許を持っ
ていない人間が飲食物を出すのですからね」
例年どおりの通達。西夜はちらりと飲食店リストを見る。
西夜 :(カレー魔術の店……なんだこりゃ?あやしくないのか?
あ、外部からの参加で、調理師免許も持ってるのか。じゃ
あどうでもいいや。なんかあっても責任は向こうがとるだ
ろ)
なんとも無責任な体質である。
職員 :「ただ、問題は去年から始まったこの……」
場の空気が温度を下げる。
職員 :「紅翼グランプリですが……確か去年は欠食学生の重軽傷
者続出。大学側としてもちょっと……」
学園祭役員 :「なにを言います! 紅翼グランプリこそ漢の祭典! も
はや紅翼グランプリなくして紅翼祭は考えられません!」
握りこぶしで、ぼうぼうと燃える炎を背景に力説する学園祭実行委員。
西夜 :「しかし去年の参加者はほとんど学外の人間だし、こんな
に怪我人を出すイベントにそこまで意義が……」
学園祭役員 :「それこそこのイベントが地域に受け入れられている証拠
ではありませんか! この人気イベントを通じて大学と地
域の交流! うーむ、すばらしい。それに、このイベント
に出るような真の漢であれば多少の負傷など気にはします
まい!」
西夜 :(誰が責任取るんだよ……)
結局K2Kが実行委員に押し切られる形で可決されることとなったのであっ
た。
電話
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西夜 :『ええ。そう言うわけで今年もすることになったらしいの
で、救護の方で待機していただけませんか?』
麻樹 :『ん。聞いてる』
西夜 :『当日、急用とかありません?』
麻樹 :『特にないぞ。あっても、まあ代わりの人間に頼むから大
丈夫だ』
西夜 :『お医者さん全員急用とか』
麻樹 :『なんだそれは。忙しいからきるぞ。じゃ、当日』
爆裂するサンドバッグ
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西夜 :(どーするんだよ。今年も屍累々か?)
嫌な確定未来を予想しつつ、憂鬱な気分で家に戻ると、なぜか庭からばすん、
どすんという重い音が聞こえてくる。
来栖 :「やあ!」
見ると来栖が「米」と書かれた紙を張ったサンドバッグを殴っている。ひと
きわ鈍い音がしたかと思うと、サンドバッグが爆散する。
来栖 :「よおし、米はわたしのものよ! ……あれ?よるるんど
うしたの?そんなところに頭抱えてしゃがみこんで。立ち
くらみ?」
西夜 :「頭痛い……」
来栖 :「風邪? 大丈夫? K2Kで米を手に入れたらお粥作っ
てあげるね」
西夜 :「おばかが。おまえが参加したら人死にが出るだろうが」
来栖せら 参加保留
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