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Date: Mon, 28 Aug 2000 19:33:34 +0900
From: DSSW Miyachi <dssw_miyachi@yasu.screen.co.jp>
Subject: [KATARIBE 20545] [SDP] エピソード『捕虜とキャップ』
To: kataribeML <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <39AA3FFED9.77E3DSSW_MIYACHI@sapphire.screen.co.jp>
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ど〜も。
総統です。
オチがうまくつかねえ……。
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エピソード『捕虜とキャップ』
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登場人物
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キャプテンSS : 愛と勇気と信念の男。有り余って何か間違った騎士道精
:神の持ち主。正体は真面目な軍人さん。
捕虜の人 : 捕虜。重要人物らしい。
本編
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東部戦線。
我らが伍長閣下は、よせばいいのにスターリングラードの占領を命じ、独逸
軍は泥沼の市街戦を繰り広げていた。
キャプテンSS :「というわけで君の身柄は拘束した。おとなしく来てもら
:おう」
捕虜 :「いつのまに!?」
キャプテンSS :「ページの都合だ……。さて諸君、5m間隔で散開だ。遮蔽
:物から遮蔽物に移動するのを忘れるな!」
部下に指示を飛ばすキャップ。しかし本人は当たり前のように道の真中を歩
いている。
捕虜 :「あんた隠れないのかよ」
キャプテンSS :「このキャプテンSSは逃げも隠れもしないのだ!」
SE :だきゅん
:ごんっ
キャプテンSS :「イタタッ。ロシア人もやるものだ、即座に指揮官を見分
:けるとは……」
捕虜 :「……そりゃそんだけ階級章つけて目立つ行動とってりゃ
:すぐわかるって」
SE :だだだだだだだっ
:ががんっ ぎぃんっ
キャプテンSS :「痛いな全く。するとロシアではどうやって上官を……」
SE :バスンッ
:がぁんっずしゃっ
ライフルの狙撃や機銃掃射は痛いで済んでも、対戦車ライフルで撃たれると
流石に効くらしく、派手にすっ飛んだ。
捕虜 :「……俺が言うのもなんだけど、狙撃兵も沢山潜んでるよ
:うだし隠れたりしたほうがいいんじゃねえの?」
キャプテンSS :「何を言うか! 独逸軍人は勝ちを盗みに来たのではな
:い! 名誉ある勝利にこそ価値があるのだ」(ばっ)
言うなり立ち上がり、また道の真中を堂々と歩くキャップ。
捕虜 :「うーむ……ま、まあ心がけは立派なんだがよ」
:(俺ぁ、こんなのと戦争してたのか……)
捕虜を何か釈然としない気分にさせつつ、信念をつらぬく我らがキャプテン
SSであった。
なお、作戦終了と同時にキャプテンSSことオスカー・ウェーバー武装SS少尉
は全身打撲で野戦病院に担ぎ込まれたようである。
時系列
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1942年9月頃のスターリングード。
解説
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史実でも、独逸軍では野戦服にも階級章をつける事になっていたため、指揮
官に狙撃による死傷者を大量に出します。
なぜそんな馬鹿な事をするのか?
勝敗なんてどうでもいいのです。独逸民族の精神が他民族のそれより優れて
いる事が大事だったんですから(ぉぃ
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ではまた。