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Date: Wed, 26 Jul 2000 23:41:00 +0900 (JST)
From: blueangel <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 20291] [HA06P] 『れべるあっぷ』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200007261441.XAA17318@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 20291
2000年07月26日:23時41分00秒
Sub:[HA06P]『れべるあっぷ』:
From:blueangel
こんばんは、蒼天使@初めてEPを書くの巻 です。
この間、「EP書きたいのに唯音の口調がわからん」と怒られてしまいました。
試しに書いてみようと……。
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[HA06P]『れべるあっぷ』
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登場人物
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氷室唯音 :一応セイレーン。
ゆうやけこやけ
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2000年7月12日午後6時。
西の空に茜色のグラデーションができる頃、
各地区の役所から流れる音楽が鳴る。
こんな時間まで出歩いている不届きな子供を家に追い返すのが本来の目的。
でも。
唯音 :(こんな時間に出歩かなくてすむガキがいる訳無いじゃない、今時)
毎日思う。
けれど、今日は。
唯音 :(そうか、たった今、私は18年ものになったんだ)
(けど、言いかえれば1年老けたのよね)
毎年、同じ日に、同じ事を思う。
1年ずつの、レベルアップ。
知人 :「そのうち誕生日を迎えるとレベルダウンするぞ(笑) 」
唯音 :(セイレーンは若返るのかな?)
ずれている。
唯音 :(そういえば、知り合いからのプレゼント、開けてなかったな、忘れてた)
ひどい奴である。
親友と呼べる人はいなくても、それなりに親しい人々は、唯音にもいる。
彼らからのプレゼントは計5つ。
唯音 :(1つ目、ガラスもどきのイルカのついた風鈴)
3本のチャイムのついた代物である。
軽く振ると、涼やかな、心地よい音がした。
唯音 :(2つ目、イルカのアイピロー、腹の中にミント付き)
適度な重さのアイピロー。
流行のアロマセラピーを利用したのだろう、イルカの中に不織布にはいった
ペパーミントの葉が入っていた。
唯音 :(3つ目、……絵葉書。不細工なブルドックとデブのハムスター)
もはやプレゼントに何を託したかったのか分からない。
唯音 :(4つ目、…………化粧セット?)
謎である。
唯音 :(5つ目、巨大イルカのぬいぐるみ)
唯音の好みをなかなか理解しているようではある。しかし、
唯音 :(……でかい。)
追加の一つ
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唯音の母 :「ご飯よ、こっちにいらっしゃい」
唯音 :「はい」
席につく。
目の前にはケーキの箱。
唯音の母 :「唯音ちゃんの好きなフルーツケーキ。チョコも入ってるわよ」
唯音 :「……包丁を入れる場所はどこ?」
確かに、フルーツてんこもりではあるが、逆に切り方のわからないケーキだった。
高○では、よくあることだが。
唯音の母 :「そうそう、唯音ちゃんにプレゼントが届いてるわよ。これ」
それは1通の青い封筒だった。
差出人は……封筒には書いていない。
SE : ジョキジョキ
開けてみると……一枚の便箋と、扇子が一本。
唯音の母 :「あら、いい趣味じゃない。柄は?」
唯音 :「……開くから待ってよ」
開けたが……
唯音 :「無地?」
唯音の母 :「裏でしょうが」
そして……
唯音 :「……なにこの『よッしゃあッ!』って文字とおっさんの絵」
唯音の母 :「…………(絶句)」
添えてある便箋には『怒らないで〜(笑)』の文字が。
唯音 :「さすがレベルアップって感じね、今日は」
時系列
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2000年7月12日
解説
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氷室唯音、18歳の誕生日に本当にあった話。
ちなみにあの扇子、使ってます。よっしゃあ。
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初めて書いたんでこんなんでいいのかよくわかんないです。
突っ込みお願いします。
では。
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海祇 皓
h_yuasa@mvd.biglobe.ne.jp