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Date: Wed, 26 Jul 2000 15:17:05 +0900 (JST)
From: 冬縲 <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 20281] [HA06P] エピソード『拾われた幼虎』(完成偏)
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200007260617.PAA95906@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 20281
2000年07月26日:15時17分05秒
Sub:[HA06P]エピソード『拾われた幼虎』(完成偏):
From:冬縲
こんにちわ
冬縲@やっと流せる です
進言に従い『新住民あらわる』改め『拾われた幼虎』
という名称にします
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[HA06P]エピソード『拾われた幼虎』
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登場人物
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幼虎(ようこ)
:産まれたばかり?の妖怪な虎。名前はまだない。白色
:小さいので猫にみえないこともない
川村暁(かわむら あきら)
:敵意がないモノに対しては寛容の精神を働かせるヒト。
本文
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4月に入ったとはいえ、まだまだ夜は冷える春先の晩
家路を急ぐ酔っ払いが一人。
ふと桜の前で足を止め
川村 :(4月入ったというのに……
:この寒さでは桜の花もかわいそうだの〜)
と五部咲き程度には咲いた桜を見上げていると
?? :「(ぐー)」
うめき声にもきこえる音が根元付近より発せられた
川村 :(ん?)(視線を下ろす)
:「ありゃりゃ(子猫?)」
幼虎が横たわっている
川村 :「怪我でもしたかい?」(しゃがみこみ)
幼虎 :「(ぐー)」
川村 :「ふみゅ、外傷はないよーだが……
:(視点を変えて観るかな……ふーむ……)
:……これじゃ君には苦しいよね〜」
瘴気が幼虎にまとわりついている
川村 :(生憎と手持ちに清め系の品はない……)
:「ちょっとまっててね」
自動販売機前に移動する川村
川村 :(ミネラルウォータの方が良かったんだけど、まー
:しゃーないわな、栄養面まで考えるとスポーツドリンク
:が無難かの〜)(ぴっ)
SE :がこん
川村 :「さて(清め系の位相は……)」
缶を手に持ちもち念じるような仕草をする
川村 :「こんなとこかな」
再び幼虎のところにもどって
川村 :「おまたせ〜」
幼虎 :「(ぐー)」
川村 :「ちょっと濡れるけどがまんしてね」
:(スポーツドリンクを幼虎に振りかける)
SE :じゃぼじゃぼじゃぼ
川村 :(うみゅ、瘴気もなくなったな)「も大丈夫だよ」
幼虎 :(立ちあがろうとする)
川村 :(タオルでふきつつ)「今度から気をつけるんだよ」
幼虎 :「がー」
川村 :(なでなで)
幼虎 :「ぐるるるる(目を細める)」
川村 :(このままほっといて帰るわけにもいかないしの〜
:……どーすっかな………)
幼虎 :(タオルにじゃれ付く)
川村 :(うみゅ〜…。陽属性かつ非生物系の猫なら手間も
:かからないか…)「行くとこないならくるかい?」
幼虎 :(べろん)
川村 :「了解したとみなそう」
ふところに幼虎をいれて
川村 :「一人で出歩けるよーになるまでは面倒みるから
:おてやわらかにお願いするぞ」
幼虎 :「ぐるるる(ふところから顔だけだす)」
こうして幼虎は安全と思われる居住地をてにいれたのである
時系列
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2000年4月12日
解説
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以後ことらんと呼ばれることになる幼虎と川村の出会いです
$$
いじょ
冬縲でした