[KATARIBE 20268] [WP01P] エピソード『昼休み』

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Date: Wed, 26 Jul 2000 00:24:58 +0900
From: ICHIKAWA Takuaki <bobu@din.or.jp>
Subject: [KATARIBE 20268] [WP01P] エピソード『昼休み』
To: kataribe-ml <kataribe-ml@trpg.net>
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ども、BOBUです。

なんとか部屋に回線が来まして復活することができました。

てなわけでEPをば。WPな日常風景です。

garrowsさん、口調修正等ありましたらお願いします。
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エピソード『昼休み』
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登場人物
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 桜居珠希(さくらいたまき) : 
 伊野辺荘司(いのべそうじ) : 終末の住人。少し気弱な高校生。


時間軸
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 1999-3rd 7月上旬から中旬

本編
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 梅雨も明けると季節はもう夏、である。
 今日みたいに快晴の日にはいやでもそれが実感できる。

 珠希     :「あ〜,もう暑いわねぇ」
 荘司     :「夏だからねぇ」
 珠希     :「なによそれ、大体夏は暑いって誰が決めたのよ!」
 荘司     :(……いや、夏が暑いのは夏っていう言葉が生まれる
        :前からだと思うけど)

 とりあえず口には出さないでおく。そう言う問題じゃないんだろうし。

 荘司     :「でも、まだ夜は涼しいからいいじゃない」
 珠希     :「そうねぇ、授業も仕事も夜にすればいいのに」
 荘司     :「でも普通は昼間に働くものじゃない?」
 珠希     :「だれが昼間に働くって決めたのよ」
 荘司     :(……あえていうなら、働く人の大多数、じゃないか
        :な?)

 やはり口には出さずにつぶやく。
 と、頭だけがくるっとこちらを向いて。

 珠希     :「……なぁんか言いたいことがあるみたいだけど」 
 荘司     :「い、いや何でもないよ」
 珠希     :「まぁいいけど」

 頭がまた前を向く。こういう仕草をみると、珠希の頭が360度回ってしまい
 そうな気がしてちょっとこわい。

 珠希     :「そうだ、今日はちゃんと月影に来なさいよ」
 荘司     :「え?」
 珠希     :「最近顔見せてないでしょ? マスターが心配してた
        :わよ」
 荘司     :「……まぁ、いろいろとあって」
 珠希     :「イノッチって帰宅部でしょ? もしかして、彼女が
        :できてそっちで手一杯とか?」

 にやっと笑ってそういうことを言う。

 荘司     :「そ、そんなんじゃないって」

 なぜか顔が赤くなっているのがわかる。いいかげんこういう冗談(……だと
 思う)にも慣れなきゃいけないと思ってるのだが、こればっかりはなかなか
 思うようにならない。

 珠希     :「ふぅん? ま、とにかく今日は顔出しなさいよ?」

 そう言うと珠希は走っていってしまった。
 そういえばチャイムが鳴っている。昼休みも終わりらしい。

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んーむ、そういえば高校生以下は夏休みなのだね……うらやましい

それでは。
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BOBU (ICHIKAWA Takuaki)
E-Mail:bobu@din.or.jp

    

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