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Date: Sat, 22 Jul 2000 00:34:03 +0900
From: 小西 朱水 <akami_k@livedoor.com>
Subject: [KATARIBE 20226] [HA06P] エピソード『楽譜』
To: 語り部メーリングリスト <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <20000722002249.E4E7.AKAMI_K@livedoor.com>
X-Mail-Count: 20226
こんにちわ。小西です。
実話ネタEPを一本。いっきま〜す!
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エピソード『楽譜』
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登場人物
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沢野口 博康(さわのくち・ひろやす)
:東京在住の知識欲の怪物。彼に聞いて分からないことはないと言い
:切っても過言ではない。
大沢 祐太(おおさわ・ゆうた)
:吹利在住の若きピアニスト。吹利大学で超絶系作品に染められた。
三橋 徹(みつはし・とおる)
:吹利高校3年生のクラシック・マニア。クラシック以外にもかなり
:人脈が広い。
本編
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昼過ぎ、吹利学校にて。
三橋 :「まいっちゃいましたよ〜」
大沢 :「どうしたんだ?」
三橋 :「うん、今度葛城高校のオケと合同練習なんですけど、
:手土産が見つからないんですよ。なにかいい楽譜持っていま
:せんか?」
大沢 :「どのくらいの?」
三橋 :「前回ソラブジのソナタを持って行っちゃったので、それに
:匹敵する楽譜をお願いします。」
大沢 :「おい、天下のソラブジに対抗するって…… 沢野口なら何
:か持っているかもしれないな。今度聞いてみよう。」
自宅へ帰った大沢は「楽譜ライブラリー」を検索する。存在そのものが明ら
かでないアイテムはいくら三橋の異能を使っても難しいので、大沢が自宅の書
庫を漁ったほうがよほど楽。
しかし、ふさわしい楽譜は見つからない。第一、「あれ」に匹敵する楽譜自
体そうそうあるものではない。
そこで東京へ電話する。沢野口なら何かやばいものを持っていそうだ。
沢野口 :「はい、沢野口です。」
大沢 :「三橋くんが葛城高校オケと合同練習で会うらしいんだけど、
:それでちょろっと相談が。」
沢野口 :「貢ぎ物か?」
大沢 :「そ〜ゆうこと。で、何か妖しげな楽譜持ってない?」
沢野口 :「メールで送ろうか?」
大沢 :「頼む。」
一時間後、インターネットに繋いだ大沢は唖然とした。
大沢 :「って、妖しげな楽譜とは頼んだが、よりによってアムラン
:かいな!」
巨大添付ファイルつきのメール1通到着。サブジェクトは「かんぱねら」。
大沢 :「そういやあ、これ生身の人間じゃ弾けないんだよな?
:確か。まあいいや。」
アムランはテクニック世界一のピアニスト。彼が弾けない作品は、生身の人
間には弾けない。自編の一部に「自分でも弾けません」と宣言するレベルの
作品があり、すなわちそれは現在の人間には演奏不可能である。
楽譜を刷って、考える。
……これ、さすがに外道と言わないか?
大沢 :(電話で)「『妖しげな楽譜』は手に入ったけど、いつ渡そ
:うか?」
三橋 :(喜色満面)「なんですか?」
大沢 :「アムランのカンパネラ。」
三橋 :「素晴らしいアイテムですね。いただきです。じゃあ明日学
:校で。」
大沢 :「了解。」
時系列
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2000年7月のある日。
解説
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85%以上実話。(てか、人間にアムラン・カンパネラなど弾けません〜〜)
吹利学校のピアノサークル人脈には、妖しげな楽譜を一山お持ちな方が
たくさんいらっしゃいます。
$$
以上。
てか、ああゆう物を簡単に手に入れられる人脈って一体……
(実話なんですよね……)
やばい楽譜の話については、6月22日#kataribeのログ参照お願いします。
それでは。うにゃぽ〜ん!うにゃぽ〜ん!
(ひるりらっ)
小西 朱水
mailto:akami_k@livedoor.com
http://www13.freeweb.ne.jp/diary/skyriver/bside/
(吹利観光ガイド作成中!コンテンツください!)