[KATARIBE 20117] [IC04N] :「鳥」 ( 仮)

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Date: Wed, 12 Jul 2000 00:14:51 +0900 (JST)
From: 久志  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 20117] [IC04N] :「鳥」 ( 仮)
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200007111514.AAA23728@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 20117

2000年07月12日:00時14分50秒
Sub:[IC04N]:「鳥」(仮):
From:久志


 久志です。
人のEPみてEP書きたくなる(めつ)

 しかもワケわからない(がふ)

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『鳥』
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 底が見えない。
 すぱんとコンクリを立ち切ったような崖……というか壁。
 手すりも何も無くて、足をぶらつかせながら腰掛けてる。

 落ちたら、何処までいくかな。
 でももし落ちても、ずーっと続いてるコンクリ壁と真っ暗な底しか見えない
だろうな。

 どうせならタダのコンクリでなくってミラー加工でもしていれば落ちていく
自分の顔なんていう、世の中で二番目に見たくないものが見れたかもしれない。

 吸いこまれそうな、とはよく言ったもんだと思う。

 真っ暗な底の底。目を凝らしてももうこれ以上は見えない。

「なぁ、鳥ってどーして飛ぶか知ってっか?」
「知らない」

 右から入って左に抜ける言葉。
 どうせあっちも聞いてることなんて期待してない。

「ずーっと落ちてんだよ、鳥ってのはな」
「ふうん」
「落ちない為に飛ぶんだよ、鳥はな。だから年老いた鳥は飛びながら死んでま
っさかさまに落ちるんだ」

 まっさかさまに落ちる鳥。
 一瞬、青い空を仰いで次の瞬間地面に叩きつけられる老鳥。

「俺は、落ちるから人なんだろーな」
「そうかな」

 飛びたい、とは思わないけれど。
 落ちてみたい、とは思ったかもしれない。

「おめーは、飛びたいか?」
「ううん」
「じゃあ、どうしたい?」
「あたしは……」

 まっさかさまに落ちていった。

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なんなんでっしょねぇ(^^;)




    

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