[KATARIBE 20065] Re: [HA06P] 『れっつ ふぁらんどーるっ☆』編集版 1

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Date: Sun, 9 Jul 2000 22:21:00 +0900 (JST)
From: 銀佳  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 20065] Re: [HA06P] 『れっつ ふぁらんどーるっ☆』編集版 1
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2000年07月09日:22時20分59秒
Sub:Re:  [HA06P] 『れっつ ふぁらんどーるっ☆』編集版 1:
From:銀佳


 銀佳@続きっ です。
 ふぁらんどーる、公演当日編です。
 唯音嬢が加わった分、あちこちが変わっています。


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慌しい公演当日の朝
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 そうして、とうとう訪れた11月6日。
 ほとんどの人から見れば、今日は11月の第一土曜日でしかない。
 しかし一部の人間にとっては、別に意味がある。

 吹利学校の高等部にて。
 朝から音楽室には人が集まり、真剣な表情を見せている。
 楽器を手に取る者。楽譜を何度も見なおす者。開き直ったかのように平然と
している者。行動はさまざま。
 しかし、彼らの頭の中に渦巻いているのはただひとつ。
 本日、午後三時から……
 同じ吹利学校の初等部、中等部、周辺の学校などに配られたポスターとチケ
ットは、いったいどれだけの宣伝効果を持ったのだろうか。

 そんな音楽室の片隅に、楽器を手にたたずむ少女がふたり。
 ひとりはヴァイオリンを、ひとりはクラリネットを持っている。
 ……水瀬璃慧と雪丘望。

 璃慧     :(楽譜をめくりながら)
        :「……あー、もう、あと一ヵ月はほしいっ」
 望      :「(苦笑) そだねぇ」
 璃慧     :「だって〜(泣)
        :やっぱり、一ヵ月でのるのって無理(汗)」
 望      :「(汗) まぁ、全部のるわけじゃないし(汗)」
 璃慧     :「そーだけどさぁ……」

 言葉を交わすふたり。
 しかし、お互いに愚痴をこぼすだけ時間の無駄だと思ったらしい。
 望は弓を持ちなおし、弦に指を滑らせて。
 璃慧はほおをぷっとふくらませ、クラリネットを吹きはじめた。

 望      :「そりゃ、僕だって今日公演なんてイヤだよぉ……」

 鏡の前で姿勢を確認しながら練習する望のこぼしたひとこと。
 ……まぁ、自信を持って本番にのぞめる人間など、そういないだろうが。

 璃慧     :「本番本番嬉しいな、だったら怖いじゃん(溜息)
        :あううう(TT)」

 と、高らかに響いていたトランペットの音が止んで。
 唯音が二人のほうにやってきた。

 唯音     :「でもさー、ひかりゅは本当に上手くなったじゃん」
 璃慧     :「あー氷室しゃん……ってさあ、やっぱり出来ないよお」
 唯音     :「だいじょぶだいじょぶ。あんだけ練習してたんだし」
 璃慧     :「だあってー、ファランドールの音階早いし(TT)」
 唯音     :「だああああっ、それゆーならあたしにだってドナウがあ
        :るんじゃあ」
 璃慧     :「どなう……?」
 望      :「うきゅ? あーラストかー」
 璃慧     :「どんなんだっけ?」
 唯音     :「……ひかりゅー、曲聞こうよ(汗)」
 璃慧     :「知るかっ」
 望      :「ペットとフルートの掛け合いだよー」
 璃慧     :「へー……ってそーいえばさ、悠、こないね」
 望      :「……こないねぇ」
 璃慧     :「まぁた、遅刻すれすれにくるのかな(汗)
        :ま、本番に休みはしないでしょ」
 唯音     :「……休んだらあとで刺す(笑)」

 そんな会話を交わしながら、練習に興じる。

 しばらくして。
 きんこんかんと、始業を告げるチャイムが鳴り響く。
 チャイムが鳴る前に音楽室を飛び出していた人間は……皆無だった。

 唯音     :「急げーっ!!」

 追い出し担当の副部長が怒鳴る。

 璃慧     :「あー、片付け片付け(汗)」
 望      :「急がなきゃ(汗)」

 練習に興じて時間を忘れていた人間ばっかし(汗)
 みんな、手早くしかし丁寧に楽器を片付け、音楽室から逃亡。

 璃慧     :「さっきの……本鈴だよね?」
 望      :「……たぶん、っていうか絶対」
 璃慧     :「1時間目は……英語1……(汗)
        :……なぁんで、公欠、3時間目からなのっ(汗)」
 望      :「そう決まっちゃったからねぇ(汗)」

 教室への廊下を急ぐ。
 と、目の前に、教室に駆けこむ見覚えのある姿がひとつ。

 望      :「あれ、いまのって……」
 璃慧     :「悠だ……(汗)」

 教室に入ると、出欠を取っている真っ最中。
 しかし、璃慧は女子の真ん中の方、望にいたってはほぼ最後である。
 名前を呼んで出欠を取ってくれる授業では、そんなに急ぐ必要がない。

 悠      :「(はぁ……間に合った……
        :なんで今日に限って寝坊したのかな……)」

 全員の出欠を確認したあと、つつがなく授業ははじまった。


今日に限って……
----------------
 1時間目が終わったあとの休み時間。
 次の時間が体育なので着替える。

 璃慧     :「悠……なんで、今日に限って(汗)」
 悠      :「ごめんっ……てか、唯音さんに悪いなあ……」
 璃慧     :「まぁ、べつにいいけど
        :……なんでほんとに、体育が2時間目なんだよお(泣)」

 だね、といいかけた望の目は、黒板に貼られた連絡の紙に向けられていた。
 書いてあることを読んで、力ない笑みが浮かぶ。

 望      :「……いま気づいたけど、3時間目調理実習(汗)」
 悠      :「4時間目休むと数学ついてけなくなる……」

 調理実習は……さすがに休んだ分を取り返すというわけにもいかないし……
 天が与えた2時間という公欠は、どうやらマイナスに働いたらしい。

 璃慧     :「数学なんてどーでもいいよ(きっぱり)
        :どーせ、授業聞いてないし〜。調理実習だってなあ……」

 言いかけて気づく。

 璃慧     :「(あ、でもなあ……
        :料理は少し勉強しときたいんだよね)」

 と、いくら願ったとしても、時間割が変わるはずもなく。

 璃慧     :「あ゛〜! なんでなんだよお(TT)」
 望      :「……世の中そんなものだよ……」
 悠      :「……そだね……」

 2時間目の体育は、バスケットボール。
 コート面で、シュート練習などしていると。
 聞き覚えのある音色と旋律が聞こえてくる。

 悠      :「あ、トランペットの音……」
 璃慧     :「あそこ、音楽室……ってことは、おけらの人??」
 望      :「……そーいや、どっかのクラス、1、2時間目が休講
        :だっけ」
 璃慧     :「あー、うらやましいっ……練習したいよお(泣)」
 悠      :「……とりあえずさ、突き指しないように、
        :気を付けよ?」
 璃慧     :「だね(汗)」

 こうして、とりあえず受ける義務のある2時間は乗り切ったのであった。


もう、体力勝負っ
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 体育が終わって、着替えを終わらせて。
 指示のとおりに音楽室に行くと、もうみんな揃っていた。
 部長がプリントの指示をもう一度読み上げる。あとは各々仕事についた。
 公欠2時間+放課後のわずかな時間で、準備を完了させなければならない。

 璃慧     :「女子は木箱運び……だっけ?」
 望      :「うん、男子はパーカッション運ぶからね」

 3、4時間目に教室で授業のないクラスから木箱を持ってくるのが女性陣の
仕事。
 黒板の前を一段高くするために、各教室に3つずつ置いてある木箱。
 これを会場となる体育館に運んで、ステージの上で金管用に組むのだ。

 璃慧     :「腕、もつかなぁ……」
 唯音     :「……はあ?」
 璃慧     :「己は腕に全く筋力が無いのだっ」
 唯音     :「…………」

 ……威張るでない、そこ。

 望      :「悠、そっち側持ってー」
 悠      :「あ、うん」
 璃慧     :「うわ、重そー……」

 まぁ、60×150×30の、けっこう頑丈な木箱である。重くないはずがない。
 その証拠に、あっちこっちで「ちょっと待って、腕が……」という科白が。

 璃慧     :「(いまこんなことやってたら、本番で楽器を持つだけの
        :力が腕に残らないよお……)」

 とは、木箱を運びながらの璃慧の心のつぶやき。
 体育館に木箱を持っていき、手空きらしい男性陣に、それを渡す。彼らが、
木箱を組み上げる。
 昨日みんなでシートをひいて、椅子並べをした体育館。そこに木箱まで並べ
られてしまうと、趣はすっかり公演会場。
 いつもと違うたたずまいが、緊張を誘う。

 木箱を運んで、合間にお昼を食べて、練習をして。
 あっという間に午後になった。
 この時間になると、OB・OGも顔を見せはじめる。

 体育館前に貼り出された宣伝。
 白い紙に墨でくっきりと書かれた『秋季定期演奏会』の文字。
 いったいどれくらいの人が、聞きにくるのだろうか……?


出かける前は忘れずに
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 演奏会当日、午後。

 風見アパート玄関前にはもう本宮が来ている。

 佐古田    :「……(じゃん)」
 本宮     :「あれ? フラナと八神さんは?」
 佐古田    :「……(八神の部屋を親指で指す)」
 本宮     :「了解」

 早めに来て良かった、としみじみ思う本宮である。
 土曜で大学が休みの為、起こさないといつまでも起きてこない。

 本宮     :「あと、佐古田」
 佐古田    :「……?」
 本宮     :「そいつは置いて行け(汗)」

 無論、手にしたギターのことである。

 佐古田    :「…………(ちょっと訴える目)」
 本宮     :「絶対鳴らさないってのはわかるけど、かさばるしうっか
        :り音が出たりしたら困るだろ」
 佐古田    :「………………(小さく頷く)」

 不承不承、ではあるが。

 そのころ、カオスの館こと八神の部屋では。

 フラナ    :「八神さん、起きてよぉ」
 八神     :「んー」
 フラナ    :「公演行くんだよーおーきーてーよー」

 フラナが睡眠魔人と化した食欲魔人と格闘中であった。

 フラナ    :「八神さーーーんってば」
 八神     :「ふわぁ……」
 フラナ    :「演奏会見たら帰りなんか食べようよー」
 八神     :「なに?(がばっ)」

 一瞬である。

 本宮     :「……起きたかな?」
 佐古田    :「(時計確認)………(指二本)」

 二十分続いているらしい。
 ようやっとドアがあいてフラナと八神が顔をだした。

 フラナ    :「あ、もとみーおまたせ(^^)」
 八神     :「ふわぁぁ、悪い、待たせたか?」
 本宮     :「大丈夫ですよ、行きますか」
 八神     :「おう」

 無事、アパートメンツ出発。


服装談義
--------
 1時……1時15分……1時半……
 時間は確実に過ぎて行き、開演時刻がせまる。
 保護者会のおかげで本番1時間前まで会場に入れないため、音楽室にて。
 本番を目前にすると、逆に度胸が据わるものらしい。
 みんな、楽器をそばに置いて、談笑に花を咲かせている。

 璃慧     :「あ、望くん、かわいい〜♪」

 公演の正装である白のブラウスと黒のロングスカートに身を包んだ望。
 長身で華奢なため、とても優雅で、ヴァイオリンを持っていると絵になる。

 悠      :「ほんと……似合ってるよ」
 唯音     :「おー良し良し」
 望      :「そう……かな……」
 璃慧     :「うんっ♪ あ、氷室しゃんもかっこいい〜♪」
 唯音     :「そうか〜?」

 大曲指揮者を務める唯音。
 黒の上下に身を包んだ姿は……なかなか、凛々しい。

 悠      :「着替えは……ってそか、金管って後列だから、スカート
        :じゃなくてもいいのかあ……」
 唯音     :「その通り」

 ヴィオラ弾きの某お姉さん曰く。
 "木管前列の女の子は、やっぱり黒のロングスカートでしょ♪"ということで。
 ……けっこう苦労して探したのだ。
 "女の子"という部分をすっぱりと聞き落として、"OBさんもロングスカート?"
とか言った大馬鹿者もいたが。

 璃慧     :「あーでも、こんな格好のみんなを見るのって初めてだけ
        :ど、なんか、それっぽいねー」
 悠      :「だよねー(笑)」

 音楽室でいつもいっしょに練習している面々がみんなそういう服装なのは、
ちょっと奇妙な気分だけど。
 『公演の雰囲気』を纏っていられるみたいで、落ちつける。


勇気ある(?)来訪者
------------------
 1時45分頃。
 関係者は全員中にいるはずの音楽室のドアが、外から開いた。
 来訪者に、視線が集中する。

 刹那     :「(うっわ〜、な〜んか入りづらい雰囲気〜)」
 悠      :「あ……椎那だ……」(璃慧と望をつっつく)
 唯音     :「おともだち?」
 悠      :「うん、共通の知人です」
 璃慧     :「あ、やっほ〜♪」
 望      :(手を振って)「やっほ〜」
 刹那     :「や!」

 見知った顔を見つけて、安心したらしい。
 人のあいだをすりぬけて、あっという間に奥まで来た。

 悠      :「……なんで、来たの?」
 刹那     :「なんでって……特にやる事なくて暇だったからねぇ」
 望      :「よく、へーぜんとここにこられるねえ……(汗)」
 璃慧     :「普通は寄りつかないよ(苦笑)
        :……って、椎那も普通じゃないか(笑)」
 悠      :「オケラ人を取り巻くオーラが恐いとか、
        :いろいろ言われてるよね……」
 刹那     :「普通じゃないってどーゆう意味だよ!
        :まぁ輝たちがいなかったらこんなとこ来ないけどね」

 まあ、知り合いがいないのに音楽室に足を踏み入れるというのは……無謀と
いうかなんというか。
 ……本番前でなければ部員たちの勧誘モードが発動する。

 璃慧     :「……本番、聞きに来なくていーからねっ(力強く)」
 刹那     :「へっ?」
 望      :「うん、こなくていい(汗)」
 刹那     :「へー(汗)」
 悠      :「たぶん、聞きにきたらまた寝るよ?」
 刹那     :「うっ……(汗)
        :でも別にあの時はそんなに寝てないじゃん!」

 文化祭の時に室内楽を聞きに来た椎那――刹那は、途中で睡魔に屈したらし
い。
 まぁ騒がしいお祭り音楽の『ファランドール』ならともかく、ゆったりと流
れるワルツである『ドナウ』では寝る可能性高し。

 刹那     :「たぶん寝ないと思う……(汗)」
 望      :「あはは、まぁ、好きなようにして」
 刹那     :「…………まあがんばれ!」
 璃慧     :「……結局来るの(汗)?」
 刹那     :「さ〜ねぇ」
 璃慧     :「こらっ」
 刹那     :「だって〜、まあ、くるかもしれない」
 悠      :「じゃ、とりあえず」(チケット渡す)
 刹那     :「サンキュ!
        :まぁ聞きに行くなら寝ないように努力しよう。
        :……輝たちの正装姿も見たし部外者はさっさと退散するか。
        :んじゃ公演がんばってくれ!」

 まあ気分で決める、という一言を残して、刹那は音楽室を出ていった。

 璃慧     :「正装……か」

 ふっと、かすかに笑って。つぶやく璃慧。

 璃慧     :「(かむにゃに……見せたかった……な。
        :見たら、どーするかな)」

 呼べば、来てくれただろう。
 でも、声をかけなかったのは。
 自信がなかったから。下手な姿、見せたくないから。
 なのに…………。一方で来て欲しいと願っているのに気付いて。
 そんな自分に、苦笑。


小さな事件
----------
 そして、2時。会場に楽器と楽譜を持って移動を開始する時間。
 各々自分の楽器を抱えて、足早に体育館に向かう。

 由摩     :「……? あっ♪」
 萌      :「どうしたの?」

 昼に打ち合わせていたように、高等部を名目つきで見学にきていた由摩の視
線の先には、悠、望と談笑しながらこっちに向かってくる璃慧の姿があった。
 いたずらっぽい笑みを浮かべて、由摩は急に走り出した。

 萌      :「あっ、由摩ちゃんっ」

 萌もそれを追う。
 前方で展開されていることには気づかず、そのまま歩いてくる璃慧たち。

 由摩     :(たったったっ……抱きつきっ)「璃慧ちゃんだぁ〜〜♪」
 璃慧     :(思わず振り払う)「きゃっ!」

 歩いてきた璃慧に抱きつく由摩。
 しかし、過度の敏感肌の璃慧にとっては、相手に悪気はなくても、抱きつか
れることはとてもくすぐったい。
 反射的に振り払ってしまう。
 そして。抱えていたクラリネットと楽譜が宙に舞う。

 悠      :「あ〜〜っ、楽器っ(汗)」
 望      :「あっ、と」

 後方にいた望が楽器をナイスキャッチ。

 悠      :(楽譜を拾いながら)「望くん、ありがとっ」
 萌      :「あ……ごめんなさいっ、手伝います」

 悠と追いついてきた萌は散らばった楽譜を拾い集める。
 振り払われた由摩はというと。

 由摩     :「ひっど〜〜〜い」
 璃慧     :「あ(汗) えっと、由摩ちゃん、だっけ(汗)」
 由摩     :「うんっ♪」
 璃慧     :「ごめんね、くすぐったくて(汗)」
 由摩     :「ううん、気にしてないよっ♪(にこっ)」

 けっこうご機嫌である。

 由摩     :「ねぇねぇ璃慧ちゃん、綺麗な格好して、
        :これから何するの?」
 璃慧     :「……(汗)」
 由摩     :「??」
 璃慧     :「初等部にも、貼ってなかった?
        :って普通、あんなもの見ないか……」

 部員にあんなもの呼ばわりされるポスターくん。
 公演が終わったあとも、浮かばれないだろう(汗)

 璃慧     :「オーケストラ部がね……今日、発表会なの」
 由摩     :「ふ〜ん……初耳……」
 萌      :(小声で)「昨日の休み時間に自分で言ってたでしょ」
 由摩     :「ほえっ? そうだっけ?……璃慧ちゃんも出るの?」
 璃慧     :「うん……」
 由摩     :「じゃあ、もしかしたら聞きに行くかもねっ♪」
 璃慧     :「え゛っ……(汗)」
 由摩     :「じゃーねっ☆ いこっ、萌ちゃん」
 萌      :「あ、うん」
 悠      :(小さく手を振って)「ばいばい(にこっ)」
 望      :「ばいばい」
 由摩     :「ばいば〜い☆」

 由摩たちに手を振る二人をよそに、璃慧は固まっていた。

 璃慧     :「(う゛……なんか切実にやな予感……
        :知り合いがいっぱい現れたり……しないよねぇ……)」

 それは神のみぞ(?)知る。

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 全体三分割。
 あとひとつ流れます。
 ではでは。


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銀佳
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