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Date: Mon, 26 Jun 2000 20:17:32 +0900
From: gallows <gallows@trpg.net>
Subject: [KATARIBE 19859] Re: [WP01P]: エピソード『捜索』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <20000626111733.16612@mail.trpg.net>
In-Reply-To: <200006210833.RAA05042@www.mahoroba.ne.jp>
References: <200006210833.RAA05042@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 19859
gallows@返事遅れてしまった…… です。
では、修正と続きをざこざこと。
on 00.6.21 5:33 PM,
ソード <furutani@mahoroba.ne.jp> wrote :
>*************************
>エピソード『捜索』
>==================
>捜索依頼=女子高生=
>--------------------
> 珠希 :「なーんだ。直人君ったらもう……」
珠希 :「あー、そゆこと。まぎらわしい言い方しないでよね」
> 珠希 :「っ!」
珠希 :「……なるほどね」
> 違和感は、覚えていない。違和感を覚えたのは、直人たち終末の住人のみ……。
>
> 珠希 :「……わかったわ」
> 直人 :「逐次、報告をお願いします。場合によっては、竜也を連れ
> :ていってかまいません。彼は、私よりは戦えますから」
#「……わかったわ」をカットってことで。
> 珠希 :「りょーかい」
> さすがの珠希も、軽口をたたく余裕はなかった。
珠希 :「まあ、本当にやばそうだったらね」
珠希は一つ呼吸を付くと、皿洗いの作業に戻った。
松本智子宅
----------
東京都北区。赤羽駅からしばし歩いた閑静な住宅街。あと川を越えれば埼玉
県、という位置に松本智子の自宅はあった。彼女は両親と弟、家族四人で暮ら
していたそうでさほど広い敷地ではないかわりに三階建のなかなかいい家だっ
た。小さな庭はこまめに手入れもしてあるようで、家族の方はなんの変化もな
く生活を続けている事がうかがえる。
珠希 :「あー、どうも。私智子ちゃんの友達の桜居っていうんで
:すけど」
珠希はチャイムをならし、インターホンに向かってそう言った。すぐに智子
の母と思われる中年の女性が出てくる。まあ、いたって普通のおばさんという
感じ。
智子の母 :「智子のお友達? 悪いわねえ、智子今いないのよ」
珠希 :「ああ、そうなんですかー。実はちょっと貸してるCDが
:ありまして、返してもらいに来たんですけど」
予想通りの反応。「今」いないのではなくもうずっといないのであろう、彼
女は。これから先も…… 智子の部屋に通してもらいたかった珠希は嘘をつい
てみる。まあ、これですんなり通してくれれば上々。
智子の母 :「失礼ですけど、あなた中学時代のお友達? いや、今に
:なって急にというのもおかしな話だから一応ね」
珠希 :「ええ、一応」
智子の母 :「智子、もういないのよ。消えてしまったの。だからなん
:てCDかだけ教えてくれれば見つけ次第送るわ」
智子の母親は思ったより警戒心が強いようだ。珠希は仕方ないので適当にご
まかして軽く頭を下げつつその場は去り、家の裏手に回る。夏なのでまだ日は
落ちていないが、人通りはあまりない。珠希は周囲を軽く警戒した後に手近な
電柱の陰にかくれる。
珠希 :(ま、結局こっちの方が手っ取り早いか……)
集中する。うねる、どろどろとした血のイメージ。それを丁寧に周囲に塗り
込めていくようにして……一辺が10mほどの立方体を、心の中で形作る。珠希
の結界。松本智子の家をすっぽりと覆っている。我ながら慣れたものだと感心
しつつ、堂々と庭に入っていく。玄関は鍵がかかっていたので、居間の窓を蹴
破って侵入した。
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とりあえず進めてみましたが、今後の展開に差し障るようでしたら修正お願い
します。それじゃまた。
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