[KATARIBE 19779] [WP01P] エピソード『過去の記憶』

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Date: Fri, 23 Jun 2000 04:50:45 +0900
From: Ryou Hanzawa <ryu@trpg.net>
Subject: [KATARIBE 19779] [WP01P] エピソード『過去の記憶』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <74531414620000623044814ryu@trpg.net>
X-Mail-Count: 19779

こんにちは、リューです。
沙希の過去の記憶です。

おもいっきり、こういうの大丈夫ですかねぇ(^^;
ソードさん、チェックお願いします

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エピソード『過去の記憶』
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登場人物
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 朝霞沙希(あさか・さき):魔法使いなメジャーアーティスト。住人
 朝霞有希(あさか・ゆき):魔法使いな大学生。住人

死
--
大きな戦だった、私は敗れ……こうして落ち延びようとしている。
相変わらず腹部の傷からはどくどくと出血が続いている、この命も……もう長
くはないようだ

 沙希		:「しくじったな」

敵将との一騎打ち、なんと言ったか……名前は思い出せない……美しい将だった、
ああ……目の前が暗くなってきた……災厄を止めること叶わず……

始まり
------
鬱蒼と茂るくらい森の中を、私たちは歩いている。
前方でははしゃぐユキが私をよぶ

 ユキ		:「ねぇ、早くおいでよっ」
 サキ		:「おいおい、そんなに急ぐと転ぶぞ」
 ユキ		:「だいじょうぶよ、それより今日はやっと魔女になれる儀
 		:式なのよっ」
 サキ		:「まぁ、それはそうだけどさぁ」
 ユキ		:「あっ、サキは嬉しくないんだ」
 サキ		:「そりゃ嬉しいよ、厳しい修行を終えてやっとだからね」
 ユキ		:「ねぇねぇ、魔女になったら不老不死か転生の魔法を研究
 		:しましょ」
 サキ		:「なんで?」
 ユキ		:「バカね、そうすればずっと一緒にいられるでしょ」
 サキ		:「災厄を止めるって指名を忘れるなよ」
 ユキ		:「わかってるわよ、うふふ」

落とし子
--------
敵将 極楽院有希、私はこの泥沼の戦いにけりを付けるため、一騎打ちを望む使い
を出した。その望みは叶い私は宿敵と対峙する

 沙希		:「久しぶりだな」
 有希		:「本日の戦、私の負けですわ」
 沙希		:「勝負をつけるか?」
 有希		:「そうね、災厄を止めるためにはあなたは邪魔だわ」
 沙希		:「災厄……かそれが何かはしらんが、お相手しよう」
 兵士		:「ぐああぁぁぁぁ」
 沙希		:「何事ですか」
 側近		:「はっ、兵士共は鬼が出たと申しております」
 沙希		:「ばかな……鬼だと?!」
 有希		:「(落とし子か?)一次休戦にしませんか?、私が押さえ
 		:ますので」
 沙希		:「仕方あるまい」
 鬼		:「グゥォオオオオオ」

出現した鬼は、二人を補足したらしく、牙をむき向かってくる
有希と沙希は呪文の為の集中に入る

 有希		:「『縛』!」
 鬼		:「グアァァァァァ」

鬼の足下に複雑な魔法陣が出現し、鬼の動きを封じる

 有希		:「さぁ、とどめを!」
 沙希		:「意思を逸らすな!!」
 SE		:「ドンッ」

……有希の胸へ吸い込まれる鬼の手、有希はなにが起こったのか解らないよう
に崩れ落ちる。

 有希		:「ぐ……がっ(吐血)」
 沙希		:「おのれ……『爆』!」

沙希の力で、上半身を吹き飛ばされる鬼、下半身だけが2、3歩いたがその後動かな
くなる。

 沙希		:「有希!」

倒れている有希に走り寄る沙希。
有希の周りは、おびただしい出血のために、血だまりができあがっている。

 沙希		:「貴様、私との決着をつけずに死ぬつもりか」
 有希		:「もう……たすかりは……いたしません……ごほっ」
 沙希		:「喋るな……」
 有希		:「私の死を……喜ばないのですか?あなたに……とって私
 		:は……憎い敵」
 沙希		:「それがどうした」
 有希		:「あなたは……本当に昔と変わりませんのね……昔、遙か
 		:昔より、お慕い申し上げていましたわ……」
 沙希		:「なにを馬鹿なことを……」
 有希		:「あなたと私はどちらかが戦って死ぬ定め……この想い……
 		:最後に……伝えられて……よかった」

有希は私の腕の中で事切れる

 沙希		:「おぬしが以前言ったとおり、我らが時を越えて戦う者で
 		:あるなら、また相まみえようぞ」

絶命する有希の頬を伝う一筋の涙

 沙希		:「お主のいない世界などに未練はない」

自己犠牲広域魔法。
自分の命を懸けた極大魔法を発動させた沙希……瞬間、半径1kmの円形内に存在
していた物は跡形もなく消滅した。


現世
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 有希		:「……ちゃん、おねえちゃん!朝だよっ」
 沙希		:「有希……どこだ、ここは?」
 有希		:「もう、寝ぼけてないで。今日レコーディングでしょ?」
 沙希		:「現世、か……わかったよ、すぐに着替える」

とんとんっと階段を下りてゆく有希

 沙希		:「災厄……か、考えないといけないようだな……」


時系列
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遙かな昔から現世(1999年3rd)

解説
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転生を重ねた過去の記憶を呼び起こした沙希

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Name   :半沢 陵
Hundle :リュー
E-Mail :hanzawa@din.or.jp
H"     :ryu2012@pdx.ne.jp
PHS    :ryunryun@asteler.mozio.ne.jp
    

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