[KATARIBE 19735] [WP01P]: エピソード『捜索』

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage


Index: [Article Count Order] [Thread]

Date: Wed, 21 Jun 2000 17:33:19 +0900 (JST)
From: ソード  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 19735] [WP01P]: エピソード『捜索』 
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200006210833.RAA05042@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 19735

2000年06月21日:17時33分19秒
Sub:[WP01P]:エピソード『捜索』:
From:ソード


こんにちは、ソードです。

 「消えた?!」の続編、いよいよ、住人たちが捜査に乗り出します。
 一応、もっともありえそうな2人には強制的に声をかけちゃいました。
 「この時期はまずい」とかあれば、修正しますので、よろしくお願いします。

*************************
エピソード『捜索』
==================

登場人物
--------
月島直人(つきしま・なおと):喫茶『月影』のマスター。終末の住人。
桜居珠希(さくらい・たまき):喫茶『月影』のウェイトレス。社会的には
    :高校2年生。終末の住人。
藤田一弥(ふじた・かずや) :月影の上に事務所を持つ探偵。終末の住人。

捜索依頼=探偵=
----------------

 一弥     :「人探し……か?」
 直人     :「ええ……ですが、おそらく見つかりません」

 月影のあるビルの3階。ここには、一弥の経営する探偵事務所がある。

 一弥     :「見つからないものを探せというのか?」
 直人     :「素性と、足跡を追ってもらえれば……」
 一弥     :「報酬は?」

 受ける……ということである。

 直人     :「いつものように」

 直人は、そう言って、苦笑を浮かべる一弥に微笑んだ。
 そのまま、事務所を出て喫茶店に戻る。そろそろ開店しなければならない。


捜索依頼=女子高生=
--------------------
 直人     :「あ、珠希さん」
 珠希     :「なに?」

 仕事がひと段落した後、直人はグラスを拭きながらウェイトレスを呼び止めた。

 直人     :「明日から、ここにはこなくて良いですから」
 珠希     :「ええっ!」

 珠希の方は見ずに言う。珠希からは表情が見えないため、不安を誘う。

 珠希     :「クビ? あたし、なんかへまやった?」
 直人     :「違います。ちょっと、調べてもらいたいことがありまして
        :ね。時給は、同じだけ出しますから」
 珠希     :「なーんだ。直人君ったらもう……」
 直人     :「調べるのは、松本智子さんの事です」
 珠希     :「っ!」

 珠希の表情から、安堵と、笑みが消えた。
 松本智子とは、年末まで月影の常連であった女子高生だ。そして、今年も4月
になれば常連になるはずだった。
 しかし、彼女の姿は見えない。彼女といつもともにいる友人は、彼女が「消え
た」とこともなげに話した。
 違和感は、覚えていない。違和感を覚えたのは、直人たち終末の住人のみ……。

 珠希     :「……わかったわ」
 直人     :「逐次、報告をお願いします。場合によっては、竜也を連れ
        :ていってかまいません。彼は、私よりは戦えますから」

 つまり、そこそこ荒事になる……ということだ。

 珠希     :「りょーかい」

 さすがの珠希も、軽口をたたく余裕はなかった。


時系列
------
 1999年(3回目)6月。

************************
 このほかに、捜査したい方は乱入してくださいませ。

 今後の事は、大まかに決まっております。

 ……ここで公表した方が良いでしょうか?

 とりあえずは、流して様子を見てみようかと思います。


 ではまた





    

Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage