[KATARIBE 19590] [HA06P] EP 『刻が見える時』

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Date: Fri, 16 Jun 2000 04:30:24 +0900
From: "瑞原 風流"  <kazaru@lycos.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 19590] [HA06P] EP 『刻が見える時』
To: "ml"  <kataribe-ml@trpg.net>
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エピソード『刻が見える時』
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登場人物
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 風間 透流(かざま とおる)
    :浪人生でフリーター。峠では車とデュエットする男として有名。
    
 
 せりか
    :風間の愛車。CELICA(ZZT231 SST)

本編
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   ふらっと友人の家からの帰り道。ちょっとスピード出せる道での事で
  ある。スピードは150Kオーバー・・・

   透流   :「さぁって今日は記録を出せるかなっっと」
   せりか  :「いい調子ですねぇ・・・いつもより早いですよぉ」
   
     
   (カウントスタート)
   ブレーキングを入れて左へのブラインドカーブを曲がる。
 
   せりか  :「前に車がいますぅぅぅ」
   透流   :「ってまじかぁぁぁ」
  
   そう、かなり前を走っていた前の車に追いついてしまったらしい。
   
   透流   :「と、とりあえず対抗車線に・・・」 
   せりか  :「対向車・・・いますね・・・」
   
   不幸なときは重なる物である。ちょうど対向車も来ている

   せりか  :「対向車が過ぎたら隙間できませんか?」
   透流   :「そうだな・・ちょっとスピンさせるぞっっ」
   せりか  :「ハンドルはちょっとだけでいいですぅグリップは残り
        :ますから」
   透流   :「なら、ギリギリまで滑らせるぞっっ」
   
   スピンさせるくらい強引に逆方向にドリフトさせる。よくスピンしな
  いものである。
  
   透流   :「とりあえず隙間にいれるぞっっ」
   せりか  :「はいぃぃぃ」 
   
   逆方向にドリフトしつつ、前方車と対向車の間に出来た隙間をすり抜
  けて対向車線に直進する。
   (カウントストップ。この間10秒)   
   
   透流   :「し、死ぬかと思った」
   せりか  :「無事に抜けれましたねぇ・・・」
   透流   :「何かまだ恐いんだけど・・・」
   せりか  :「30Kしか出てませんよぉ」
   透流   :「80Kくらい出してる気分だ・・・」
   せりか  :「ぶつかったらどうしようかと思いました」
   透流   :「あのスピードだと多分死んでたなぁ」
   せりか  :「けど、やけに時間が長く感じました」
   透流   :「それこそ、刻が見えたってもんだよな」
   せりか  :「そうなんですかぁ?」 
   透流   :「そんなもんだよ・・・・」

   しかし、透流のスピード恐怖症このあと一週間は抜けなかった。
    
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 時間系列
 2000年2月頃のお話。
   
 ほぼ実話<おい
 いやぁゼロの領域BYサイバーフォーミュラーってホントにあるんですねぇ
 そんなお話。つーか二度と見たくないですな。
 
 瑞原風流
 
 kazaru@lycos.ne.jp


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