[KATARIBE 19568] [HA06P] エピソード『終わりなき……』完成版

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Date: Thu, 15 Jun 2000 09:59:07 +0900
From: DSSW Miyachi <dssw_miyachi@yasu.screen.co.jp>
Subject: [KATARIBE 19568] [HA06P] エピソード『終わりなき……』完成版
To: kataribe-ml@trpg.net
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ど〜も。
総統です。

 多少直して完成版です(自キャラしかいねぇんだから、ちゃんと見直してから
投げろよ)

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エピソード『終わりなき……』
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登場人物
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 平田阿戸(ひらた・あど)	: 人前では働かない吸血鬼ハンター。庶民派。

本編
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 ある日の聖書協会事務所。

 平田     :「……ん……む?」

 ソファーから起き上がって時計を見ると、既に昼過ぎである。

 平田     :「…………飯にしよう」
        :(腹が減っては戦ができぬと聖書にも書いて……いや、孫
        :子かも……GIGNの教則本だったかな?)

 などと怪しい事を考えつつ、炊事室に向かう平田。
 手馴れた手つきで豚肉とキャベツを炒め、ソバを放り込んでウスターソース
をかける。

 平田     :(そういえば、このところ焼きそばが多いな……)

 そんな考え事とは無関係に、ソバをほぐし終わってフライパンをあおる平田。
火が通ったところでお好み焼きのソースを加えてさらにあおる。

 平田     :(昨日も朝食った、おとといは昼…………)

 卵を落とし、黄身を潰して広げる。イカ天を入れつつソバを卵の上に移動さ
せ、待つこと数十秒。世間で言うオムそばの完成である。

 平田     :「…………3週間!? 一月近く毎日焼きそば食ってたの
        :か!?」

 皿に焼きそばを盛り、卵の表面にソースで格子模様を描いたところで、よう
やく重大な事に気づいたらしい。いくら好きとはいえ異常である。

 平田     :(まさか、焼きそば依存症? あるいは、遺伝子に刻み込
        :まれた……)

 胡散臭い方向に思考が流れそうになった瞬間、ふと、まな板の上に半玉残っ
たキャベツが目に止まる。

 平田     :「なるほど、そういうことか」

 世間的標準はともかくとして、平田が焼きそば一回で使用する材料はキャベ
ツ1/4玉、豚肉1/2パック、そば2玉、イカ天1/3袋である。

 平田     :(そばは痛むから一回に4玉しか買わない……2回作って
        :キャベツ2回分とイカ天1回分が余る…………そうなると
        :……)

 イカ天は焼きそばにしか使えないから、豚肉1パックとそば2玉とイカ天1
袋を追加して、もう2回……6回目でイカ天は割り切れるものの、キャベツが
半玉余り…………

 平田     :「くっ、なんて巧妙な罠だ」

 罠も何も、自分のレパートリーが狭いだけである。
 ともあれ翌日、残った半玉のキャベツを千切りにして食して事なきを得たそ
うである。
 ……既に手遅れな気もするが。

時系列
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 2000年6月初頭の聖書協会事務所。

解説
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 割と実話です。
 関係ない話ですが、私は通常、オムそばなどという言葉を使いません。焼き
そばは卵でとじるのが、太古の昔からの常識であります。

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ではまた。
    

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