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Date: Thu, 15 Jun 2000 01:26:14 +0900
From: "satoshi matsuyama" <caw-system@mtg.biglobe.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 19559] Re: [HA06P] 防衛本能と羊の群れる花
To: <kataribe-ml@trpg.net>
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灰枝です。
gallowsさん、どーも。
> gallowsです。
> いぜんのチャットログを適当に修正してながしてみたり。
>
> ****************************************************************
> エピソード『防衛本能と羊の群れる花』
> =============
> 登場人物
> --------
> 比企玉緒(ひき・たまお) :自らを苗床に花を育てる怪奇の女子高生。
> 末夜雅俊(まつや・まさとし):
末夜雅俊(まつや・まさとし):仙人見習いな吹利大学研究員。春は朦朧ぎみ。
>
> 本編
> ----
> 早朝。細い路地にゴミが積み重ねられている。表の繁華街もこの時間となる
> といるのはカラスばかり。ましてこのような路地にいるものなど。
>
> 末夜はふらふらと酔いさましに歩く。昨晩は飲み過ぎた。今朝軽い頭痛とと
> もに目を覚まし、なんの気もなしに外に出た。表通りでカラスの鳴く声が聞こ
> えるが、すぐに静寂に包まれる。そして軽い耳鳴り。
〜昨晩は飲みすぎた。研究部の新歓とやらで、飲みつけない酒を飲んだのは
まずかった。ましてその後、実験室にもどったのは。
目覚めてみれば遠い頭痛。夜明けまえの涼しさをもとめて、ふと街に出た。
表通りで〜
>
> 末夜 :「静かだな」
>
> 積み上げられたゴミの上で少女が眠っていた。黒いカーディガンにスカート。
> そして……
>
> 末夜 :「……ほお」
末夜 :「……ふむ」
>
> 花が生い茂っていた。少女のまだ若いはずの肌が水気を失い、微かにかさつ
> く。そしてその花々は服の隙間から顔を出し咲き乱れる。おそらくは少女を苗
> 床にして咲いていることに気づき、末夜は動揺する。
>
> 末夜 :「眠れる森の、といいたいが。なんだか花粉が、纏うな。
> 」
末夜 :「眠れる森の……というところだが。
:なにかこの花粉は…………纏うな」
> 甘い匂いのする花粉。酔いはさめてきたはずなのだがその一方で意識が微か
> に朦朧とする。末夜は頭を振り、花を一輪採る。見覚えのある花。昔図解で見
> た記憶がある。その主体は二つに分かれた根であったが。
>
> 末夜 :「古い、受刑者の死体から生えるという……?」
>
> 魔女達の植物マンドレイク……
>
> 末夜 :「まさか、な」
>
> 彼女は死んでいるのではない。眠っているだけだ。だがなぜこんな処で眠っ
> ているのだろう。そして花はどこから咲いたのか。
>
> 末夜 :(共生しているようにも見える。あるいは、極端な話、彼
> :女の一部ということもある)
>
> 考えたところでわかる訳もない。
> 様々な仮説を立てている内に末夜は緩やかにまどろみに堕ちていく。足から
> 力が抜け、崩れ落ちる。あるいは既に、思考の段階で。
あとはOKですー。
しかしこの後、おたがい何事もなかったように別れたわけだね。
末夜も、あまり普通人じゃないなあ。
それでは、どうも。
灰枝でした。