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Date: Sun, 11 Jun 2000 12:45:33 +0900 (JST)
From: ji-guy@dike.dricas.com
Subject: [KATARIBE 19470] [HA06P]:EP 『東洋鬼』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200006110345.MAA03954@mailsv1.dricas.com>
X-Mail-Count: 19470
吉GUYです。
久しぶりに吉武を動かしてみました。
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エピソード『東洋鬼』
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時系列
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1999.11 夜。エピソード『米!米!米!』の直後。
登場人物
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金元吉武(かなもと・よしたけ):
:武術家。紅雀大学の学祭のイベント会場から突如姿を消す。
黒服(くろふく):
:紅雀大学に吉武を呼びに来た男。吉武の過去をいくらか知る。
鬼
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車中、黒服が運転し、吉武が後部座席に座る。
吉武の服は闇に解け込むように玄(くろ)い。
車の速度計が示す値を見れば、ここはどこかの高速道路。
黒服 :「……しかし」
ちらり、と黒服が車内のミラー越しに吉武を見る。
黒服 :「これでお前と会うのは、二度目だが……」
吉武 :「……」
黒服 :「まさかホントに生きていたとはな……」
吉武 :「……」
黒服 :「曰く、『東洋鬼』『黒鬼』『小鬼』……いろんな外号
:(あだ名)で呼ばれたお前が……ねぇ」
吉武が窓の外の暗闇を見る。何も見えない。
吉武 :「……」
黒服 :「幇の連中は、みんなお前が死んだと信じているぞ。」
吉武 :「……」
黒服 :「『東洋鬼』はホントの"鬼"(亡霊)になりました……っ
:てことか?(笑)」
吉武 :「……」
黒服 :「宋大人のイキなとりはからいだな。お前が生きているの
:を知っているのは、宋大人とごく一部の人間だけか。」
吉武 :「……」
黒服 :「俺もついさっき知らされたばかりだしな(笑)」
吉武 :「……」
沈黙がしばらく続く。耳に聞こえるのは車の走行音のみ。
吉武が口を開いた。
吉武 :「"猫頭鷹"……本当に来るのか? ……いや、生きていた
:のか?」
黒服 :「あー、お前が生きてりゃ、奴だって生きてておかしくな
:いだろ。情報じゃ敵方についたらしい。裏はしっかり取れ
:て無いがな。」
吉武 :「……そうか。」
黒服 :「お前が仕留め損なってたってことだ。」
吉武 :「……」
黒服 :「奴が生きていたとあっちゃぁ、東洋鬼(倭人の幽霊)さ
:んも、ゆっくり死んでいられないねぇ(笑)」
吉武 :「……」
黒服 :「鬼(亡霊)は鬼(亡霊)らしく、素直に墓から出て来い!」
黒服が命令口調になった。
吉武の眼光が黒服に飛ぶ。
黒服 :「ぅ……(汗)」
吉武 :「……」
黒服 :「……………………」
しばらく二人は無言のまま。
吉武 :「……今回の俺の役目は何だ?」
吉武が先に沈黙を切った。
黒服 :「幇の会合がある。その護衛だ。ただし、影ながらだ。」
吉武 :「……」
黒服 :「鬼(亡霊)が生きてちゃマズイだろ。できるだけ面が割
:れないようにとの命令だ。」
吉武 :「……場所の地図と建物の見取り図を見せろ。」
黒服が地図を後ろ手に渡しながら言う。
黒服 :「もしも奴が現れたら、お前に相手をしてもらう。」
車が高速を降りた。
解説
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金元吉武のお仕事の打ち合わせ風景です。
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一部のリクエスト(?)に答えてお仕事の話でした。
吉GUY@続きはどーしょっかなー(めんどうだし
ji-guy@dike.dricas.com