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Date: Wed, 7 Jun 2000 10:10:25 +0900 (JST)
From: ソード <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 19401] [HA06P]: エピソード『消えた目玉焼き』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200006070110.KAA05681@www.mahoroba.ne.jp>
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X-Mail-Count: 19401
2000年06月07日:10時10分25秒
Sub:[HA06P]:エピソード『消えた目玉焼き』:
From:ソード
こんにちは、ソードです。
いずみさん、素敵な絵、ありがとうございます。
ま、そのままなのですが……エピソードにしてみました。
文にすることで、いずみさんの絵の雰囲気を壊さなければよいな……と
おもいつつ、こういうのもまた語り部MLの魅力だと思いまして……。
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エピソード『消えた目玉焼き』
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登場人物
布施美都(ふせ・みと):過去の無い娘。現在料理の修行中?
紫苑(しおん) :流体金属の紫猫。美都のそばにいつもいる。
挑戦
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昼ごろ、グリーングラスの裏の台所からは、昼食のいいにおいが漂ってきてい
た。
紫苑 :「ふにゃ」(ごろごろ)
美都 :「さて……と、パンも焼けそうだし、最後に」(ごそごそ)
棚から取り出したフライパンをコンロにかける。
冷蔵庫から取り出したのは、二つの卵。
美都 :「今日こそは……成功させてみせるよっ」
妙に気合いが入っている。
片手で卵を割ろうとして、思いとどまって両手を使う。目玉焼きは、黄身がつ
ぶれてしまっては目玉焼きではない。
SE :ジュー
紫苑 :「ふにゃ?(何をするつもりです?)」
美都 :「ふふふ……みてなさいっ」
右手でフライパンをゆすりつつ、左手には一枚の皿。
紫苑 :「にぃ(まさか……)」
美都 :「いくわよっ……とうっ(>▽<)」
右手のフライパンを跳ね上げ、目玉焼きを飛ばす。
目玉焼きは中できれいに一回転をし、左手の皿に着地する……はずであった。
美都 :「……あれ?」(きょろきょろ)
目を開けてみても、左手の皿に目玉焼きはない。当然、フライパンにも残って
ない。
紫苑 :「ふにゅぅ……」
美都 :「あれぇ……ああっ!」
目玉焼きを求めてさまよう美都の目に、目玉焼きを羽織るように纏っている紫
の猫が目に入った。
紫苑 :「ふに……(美都……)」
美都 :「紫苑ちゃんっ! 大丈夫っ」
美都の挑戦は、またしても失敗に終わったのだった。
教訓
目を閉じての空中技は危険です(違)
時系列
ある日。
解説
いずみさんのラフ画からのエピソード作成。
美都の料理は、危険です(笑)
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リューさん、紫苑ちゃんを相変わらずお借りしています。
今回、猫の鳴き声がいまいちかも……チェック願います。
ではまた