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Date: Mon, 05 Jun 2000 23:28:24 +0900
From: Miyachi <soutou@mc.neweb.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 19350] [WP01P] EP: 『眠り男』
To: kataribeML <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <393BB9083B6.8A6BSOUTOU@ms-mc.neweb.ne.jp>
X-Mail-Count: 19350
ど〜も。
総統です。
例のログをもとにWP随一ののんびり屋を目指している鉱亮のでびうEPをでっ
ちあげてみました。ガシガシツッコミ入れてください。
gallowsさん、不観樹さん修正等お願いします。
あと、時系列がさっぱりわかりません(爆)
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エピソード:『眠り男』
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登場人物
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六条鉱亮(ろくじょう・こうすけ) :
:寝るのが趣味のフリーター。終末の住人にして金属操作能力者で
:鍵は小石ほどの金属系隕石。
新木朱理(さらき・あかり) :
: 右腕が木製の義手の少女。終末の住人。
: その義手を鍵として「光の腕」を用いる
桜居珠希(さくらい・たまき) :
: 事故で首をはねられ、それをきっかけに覚醒した女子高生。
: 人の首を自由に取り外し、さらに自由に繋げなおす能力を持つ。
: 交友関係が幅広いのも特徴。
眠り男の午後
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駅から少し離れたワンルームマンションの一室。
鉱亮 :「やっぱり寝間着に着替えないとね」
水玉パジャマにナイトキャップ。ちらかり放題の部屋にあって、妙に(とい
ってはなんだが)清潔である。
鉱亮 :「……ちょっと、うるさいな〜」
選挙でもあるらしく、近くで街頭演説が行われている。拡声器で割れかけた
声が耳ざわりだ。
鉱亮 :「…………これでよし。さて……おやすみ」(ぐー)
そのまま枕に顔を埋めて眠りはじめる。
いつのまにか、部屋は静寂に包まれていた。
珍客きたる
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いつもなら、部屋の主が起きて睡眠を継続することを断念するまでこの静寂
は続く。しかし、今日はすこし事情が違うらしい。
妙に緊張した面持ちの女性が二人、不意に部屋の中に現れる。
油断なく、寝ている鉱亮や部屋を見回す二人。
しかし、部屋の散らかり具合や起きもしない鉱亮のゆるみっぷりに片方はあ
きれてしまったようである。
珠希 :「……あほくさ……(汗)」
朱理 :「………………………」
殊に雑誌や本の散らかり様はひどく、床は既に足の踏み場がないほどだ。時
折、あまり女性に見せる類のものではない雑誌やコミックも見受けられる。
朱理 :「………………幻覚?」
珠希 :「いや……私はただのアホな気もするんだけど」
朱理 :「…………………」
まあ、珠希の反応もむべなるかなである。
アホかどうかはさておき、流石に鉱亮も目覚めたらしく。むくりと身体を起
こす。
鉱亮 :「……ん………ありゃ、なんで人がいるんだろう」
二人の顔を心底不思議そうに見上げる。
珠希 :「一応聞いておきたいんだけど、あんた……ここでなにや
:ってんの?」
鉱亮 :「え? 昼寝ですよ〜。いい天気ですしね〜」
朱理 :「…………昼寝?」
朱理はまだ警戒を解いておらず、珠希の背後をカバーできる位置を動かない。
鉱亮 :「でも、おかしいなぁ。入れるわけがないんだけど……」
珠希 :「これ、嘘ついてる感じじゃないわよ……なんか私どっと
:疲れたわ、朱理ちゃんあとよろしく」(どかんと座る)
朱理 :「…………結界の中で昼寝………………?」
ようやく事情がつかめてきたようである。
と、勢いよく座ったのが悪かったのか、ギリギリのバランスで立っていた黒
いポリ袋が倒れ、珠希に降りかかる。
鉱亮 :「あはは。雪崩れましたね〜」
珠希 :「もう最低……げほげほ」
朱理 :「……………そうみたいね」(何げに避けている)
鉱亮 :「最低も何も、断りも無く入って来たのはそっちじゃない
:ですか〜。勝手だなぁ」
珠希 :「そりゃそうだけどさ! あー、もう!」(ばたばた)
珠希は髪についたゴミを払い落としている。間の抜けた鉱亮の対応もあいま
ってイライラがつのっているようだ。
珠希 :「……ここで話すのももういやだし、とりあえず外に出な
:い?」
朱理 :「……………そうですね」
鉱亮 :「じゃー、昼寝空間をやめますから、移動してください。
:また雪崩れますよ〜」
珠希 :「あー、言われなくても出て行くわよこんなキッタナイと
:こ」
朱理 :「………………(昼寝空間…………(汗))」
憤懣やるかたない珠希と絶句してしまった朱理。
ともあれ、いつまでも眠そうな男、六条鉱亮は月影に出入りするようになる
のである。
時系列
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解説
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結界能力の使い方を完全に間違っている、眠り男鉱亮の登場EP。結局、今回
異能を使わずじまいであった。
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ではまた。
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総統<Nobuki miyachi>
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