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Date: Fri, 02 Jun 2000 21:39:52 +0900
From: 瑠璃夢 <lurimu@geocities.co.jp>
Subject: [KATARIBE 19289] [HA06P] エピソード『教育実習生』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <20000602213952mOI5WF@geocities.co.jp>
X-Mail-Count: 19289
こばわ〜、瑠璃夢でし。
EP書くのは久しぶり♪
……100%実話ネタです(ぉ
#ちなみに、今日の出来事。
あ、実験科関係者の乱入大歓迎〜♪
銀佳とユウリ、チェックをお願いします。紹介文も。
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エピソード『教育実習生』
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登場人物
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白月悠(しらつき・はるか):
:
水瀬璃慧(みなせ・あきえ):
:吹利学校高等部実験科2年。のりは悪い方。暑さは苦手。
雪丘望(ゆきおか・のぞむ):
:
本編
----
6月始めの、暑い日。吹利学校高等部にて。
ようやく6時限目も終わり帰り支度をしているところに、ピンポンパン、と
いう独特の放送の音。
放送 :「教育実習生の離任式を行いますので、実験科の生徒は前
:庭に集まってください」
だいたいみんな知っていたことだが、それでも文句はちらほら聞こえてくる。
この暑い中アスファルトの上でやるとあっては、無理もないこと。
璃慧たちは、雑談をしながら外へ出て行った。
ぼちぼちと、人が集まってきて。
注意の声が飛び交ったあと、ようやく集会が始まる。
先生 :「それじゃ1週間前と同じように、教生の顔が見えるよう
:に前からしゃがんで」
言う方は簡単に言うが、短めのスカートをはいていたりサンダルを履いてい
たりする身には、結構きついものであって。
璃慧 :(こうやって平然と地べたに座らせるから、駅とかでも平
:気で座りこんでる奴いるのかもね〜)
慣れてはいるが、文句がないわけではない。
教育実習生といっても、今残っているのは体育科と芸術科のみ。他の教生は、
既に先週でその期間を終えていて、離任式もやっている。先週は、五十数名と
大人数であったため代表が挨拶しただけで終わったが、今回は14名だとか。そ
れぞれの科で、別々に挨拶をするようだった。
教生(芸術科):「――ありがとうございました」
とまあ、ここまでは至って普通だった。
体育科の番になって、代表として一人の男性が壇上に上がる。これが璃慧た
ちのホームルーム配属だった人で、クラスの男子たちがやたら盛り上がる。多
分、ここまでも普通。
――なのだが……
教生(HR) :「えっと、まず教生の紹介からしたいんですが、見てのと
:おりにここにはいません。呼んでみたいと思います」
列の後ろの方にいると、こんなようなセリフが聞き取れる。
盛り上げてください、とかいう教生の声で、全員立たされて。
そういえば、見回してみると、14名といっていたのに5,6人しか見当たらない。
……ちょっと嫌な予感。
悠 :「だいじょうぶ?」
璃慧 :「(こくん) ……っと(汗)」
もともと貧血気味の上に体調不良らしい璃慧を気遣って、悠が後ろを振り向
くと、案の定立ちくらみをおこしていた。もっともこれはいつものことなので、
嫌な予感というほどのものでもない。
とかしていると。
教生たち(PE):「おーー」
と、なぜか3階にある外国語科準備室の窓から、奇声(というほどのもので
もないが)があがったりして。
……予感、的中したかもしれない。
教生(体育科):「――言いたいことがある〜!」
ごちゃごちゃと断片しか聞き取れないが、どうやらTVの真似のようで。
生徒たち :「なーーにぃー?」
みんな、のりいいのね(^^;
教生(体育科):「N先生ぃ〜、ひげをそったらどんな顔おぉぉ〜」
璃慧 :(……んなこと絶叫するなよ(;^^))
とか思うのだが、一同爆笑。
サッカー至上主義だったり、話し方が特徴的だったりと、まあネタになりや
すい先生。本人が濃すぎるためかあまり気にしていなかったが、確かに無造作
に伸ばされている髭も特徴的かもしれない。
教生(体育科):「H先生ぃ〜、なんでそんなに街のこと詳しいんだあぁ〜。
:ラブホテルとかあぁぁ〜〜〜!!」
……(汗)
悠 :(小声で)「……問題ない?」
璃慧&望 :「…………(苦笑)」
教師まで笑い出しているのは、気のせいだろうか?(反語)
教生(体育科):「M先生ぃ〜〜〜。すきだあぁぁ〜〜〜〜!!」
……そこまでやるかっ。
生徒たちはいっせいに、後ろに控えている(何故か、結構後ろの方や右の方
――つまり木陰にいる教師が多い)M先生の方を振り返る。ちなみに、体育科
の紅一点……のわりにはきつめの先生。
M先生 :「……ごめんなさい〜〜」
悠 :「M先生があーゆーのりに付き合うとは思わなかった……
:(ぼそっ)」
璃慧 :「同感(苦笑)」
教生(体育科):「S先生ぃ〜〜、お世話になりましたあぁぁ〜〜」
璃慧 :(あり? 普通だ)
とか思ったのは、一瞬で。
教生(体育科):「プレゼントです〜〜! 受け取ってください〜!!」
なにやらシャツをぬぎだして、露にした上半身の筋肉を波打たせる。……案
外、器用かもしれない。
璃慧 :「……見苦しい(ぼそっ)」
望 :「……だから何?(汗)」
笑いの渦の中、一通り体育科の教師をネタにし終えた後。
今度は壇上を、舞台にしだしたらしい。
二人、男性が出てきたのがだが。その格好が……上半身裸の上に、下半身も
水着とそう変わらない程度。おまけにストッキングのようなものを被っていた
りして……
璃慧 :(目をそむけて)「……(絶句)」
悠 :「…………(とーいめ)」
なにやら漫才(もどき?)をした上に、最後には抱き合っていたようだが、
すでに見る気もしない。
璃慧 :「……帰っていいか?」(呆れた声)
とかやっていると。
生徒及び教生 :「1、2、3、ダー!!」(右手を上げて叫んでいる)
終わったようだ。
悠 :「……なんか元ネタあったのかなあ?」
璃慧 :「さ〜?」
みんなが言ったからにはそうなのだろうが。ろくにTVも見ない奴に分かるわ
けもない。
望 :「……よーやく、終わった(疲れた声)」
と思ったのは束の間で、以下延々と、諸連絡が入ったりしている。
結局終わった時には、30分以上経っていた。
クラスメート :「あ〜、帰らないで〜」
ホームルームと保健体育を担当していた教生に渡そうということで、5時間
目の授業中から色紙が回っていたのだった(授業中に何かしら授業と関係のな
いものがまわるのも、実験科においては日常である)。それを渡すのだろう。
璃慧 :(しかし、他の教科の教生にはしなかったと思うんだけど
:なあ……)
とかいう、どーでもいい疑問を抱きながら、クラスメートの輪を遠巻きに見
ていると。
クラスメート :「ありがとうございました〜」
教生(HR) :「あ……ありがとう」
クラスメート :「ジャージかぶって〜〜!!」
色紙を渡し終わった後、あがった声。一人が言い出すと、みんなが乗り出し
た。
……以前、ホームルームで、文化祭の出し物について話していたとき。璃慧
たちのクラスは、お笑い系のことをやるらしいのだが、HR配属のそれぞれの教
生に、文化祭での思い出なんかについて聞いた。そのとき、この実習生は、
「ジャージをかぶったこともあったな」とか、言って。のりがいいのか、最後
の保健の授業の時、実演までして見せたのだった。ジャージをひっぱりあげて、
頭までその中に潜っているような感じなのだが……、謎としか言いようがない
(^^; ちなみに、この人の出身はこの実験科。つまり、OBでもある。
璃慧 :(そーいえば、この為にのびやすいジャージをはいてきた
:っていってたような……。この離任式ってこの人の発案?
:(苦笑))
とか、考えてると。
教生(HR) :「うおーーー!」
妙な掛け声と共に本当にかぶりだす。
他のクラスの生徒たちも、何事かと遠巻きに集まって。
数十人による輪の中心で、頭までジャージにつっこんだような格好をした、
変な男性一名、という図が出来上がる。
事情をある程度知ってるものから見ても、謎なこの状況。他人が見たらどう
みえるのだろう?
悠 :「体育会系ってこんなのばっかなのかな……(とーいめ)」
璃慧 :「……実験科がこうなのかもよ(嘆息)」
望 :「う〜、郵便局閉まっちゃう〜」
輪の外から傍観しているもの3名。
実験科の日常である。
時系列
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2000年6月某日、吹利学校高等部実験科にて。
解説
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いじょ。
校正してないんで(ぉぃ 変なミスとかあるかも。
それでは〜
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瑠璃夢(Lurimu):
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翼ひろげて 〜夢幻界への誘い:
http://www.geocities.co.jp/Bookend/1229/
"If you can dream, you can do it!"