[KATARIBE 19215] [HA06P] エピソード『睡眠電波(仮)』

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Date: Tue, 30 May 2000 23:58:59 +0900
From: k-sasaki@tg7.so-net.ne.jp (k-sasaki)
Subject: [KATARIBE 19215] [HA06P] エピソード『睡眠電波(仮)』
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こんばんは。
ぼ〜みんです。

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『睡眠電波』
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登場人物
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 雪丘望(ゆきおか・のぞむ):
 火撫楓(ひなず・かえで):
    :留年して高校二年生。犠牲者。

放たれた電波
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 ある日の5限目のこと……。

 火撫     :「うぅ〜、ねむいぃ〜……」

 睡魔の到来に必死に耐えながら授業を聞いている奴がいた。
 お昼の後でお腹はいっぱい、ぽかぽかと暖かい陽気、先生の低めで安らぎを
もたらしてくれる声……。これだけそろっていて、眠くならないほうがどうか
している。実際、ちらっと後ろの方を見てみると、クラスのほとんどが突っ伏
していてまともに授業を聞いていた一番後ろの席の人の顔が見えるくらいであ
る。

 望      :「ぐぅ〜」

 何の遠慮もなしに寝こけている奴らが羨ましい、いや、むしろ恨めしい。

 火撫     :(再来週は中間テストだしなぁ……。 あうぅ、それでも
        :やっぱりねむぃ〜……)

 楓の場合、去年と同じ授業ではあるのだが、先生が違うと試験の中身も違っ
てくる。いちおう留年生としての誇り(?)もあるし、それなりの点が取れな
いと悔しいので、起きている努力をしているのである。

 しかし……。

 望(ねぼけ) :「あぁっ、切り裂きポチョムキンが襲ってくるぅ〜〜!」

 自分の身を守るために、強力な睡眠電波が放たれた! 望がその目に捉えた
標的(切り裂きポチョムキン)は、……楓。

 火撫     :「?!(ぐわらんごん)……も、だめぇ〜」

 ぱたり。
 今までの努力空しく、楓は電波が届いたその瞬間に、果てた。

放課後
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 火撫     :「……んにゃ?」

 ふと、目が覚める。外はもう暗くなっていて、教室の電気も消えている。し
かし、まだ強烈な眠気がくすぶっているようである。

 火撫     :「……(ぽけ〜)」

 火撫     :「……(ほげ〜)」

 火撫     :「……(ぼ〜)」

 火撫     :「……?」

 なんとなく、時計を見てみる。

 火撫     :「……な?! もうこんな時間?! ちょ、ちょっと待て
        :クラスのみんなは起こしてくれなかったのか? 先生は何
        :で気付かなかったんだ〜?!」

 セキュリティのかかった夜の学校で、楓は混乱に陥った(合掌)

時系列
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 2000年五月の終わり頃。

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 IRCでの会話を元に作ってみました。
 文中の「切り裂きポチョムキン」は他に代用可能ですね。

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ぼ〜みん
E-mail : k-sasaki@tg7.so-net.ne.jp



    

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