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Date: Mon, 29 May 2000 11:11:11 +0900 (JST)
From: ji-guy@dike.dricas.com
Subject: [KATARIBE 19199] [WP01P]EP: 『影使い二人』(再送)
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200005290211.LAA06425@mailsv1.dricas.com>
X-Mail-Count: 19199
吉GUYです。
技能と特徴の名称の使用を若干変更しました。
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エピソード『影使い二人』
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登場人物
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厳侠児(げん・きょうじ):
:終末の住人。八島一角の死亡時に八島家より天降太刀を持ち出す。
八島小次郎(やしま・こじろう):
:八島一角の息子。終末の狩人。厳侠児の足取りを追う。
新宿
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人混みの中。
侠児 :「……!」
数メートル先に見覚えのある人影。侠児を見つけ近づいて来る。
侠児 :「っ……」
SE :キィィィィィィィィ……
耳の奥に聞こえる独特の音……音と言うよりもっと感覚的に脳髄に響く。
小次郎 :鍵の具現化:15=目標値:10+強制力:5
:……11……8(集中力)
小次郎 :鍵の具現化:15+鍵:1=目標値:6+強制力:10
:……6
近づいてくる男(小次郎)の手に刀が現れる。
侠児 :「(……こんな所で)」
小次郎 :(構える)
侠児 :「(本気かっ!)」
小次郎 :「斬!」
侠児 :結界:15=目標値:12+強制力:3 判定不要
:結界作成、小次郎を内部に召喚
刃が振られるより早く、新宿に結界が生じる。
結界の中には侠児と小次郎の二人。
小次郎 :斬影:15+鍵:2=目標値:6+強制力:11
:……12……4(体力)
侠児 :疾影:15+場数:3=目標値:7+難易度:11
:……7 無効化
侠児は瞬きする間に文字通り"地面の上を滑って"小次郎から十数メートル離れ
る。
侠児が立った場所は近くの建物が大きな影を落としている。
SE :キィン……ガラガラガラガラ……
小次郎の太刀筋の上にない、通りの看板、通りに面した店舗の軒などが切断さ
れ地面に落ちる。
SE :(重低音)
小次郎の背後にそばの電柱が倒れる。
侠児 :「結界がなかったら……何人の首が飛ぶと思っている。」
小次郎 :「うるさいっ」
小次郎、太刀(鍵)を構え間合いを詰める。
侠児、竹刀の袋から刀を取り出す。
小次郎 :八島流兵法:14+対を消滅させる:3=目標値:6 強制力:11
:……8……11……7……7……5(体力)
侠児 :中国武術:15+場数:3=目標値:7 難易度:11
:……3 無効化
侠児、小次郎の太刀を受け間合いが詰まった所で小次郎を突き飛ばす。二人は
今、ビルの影の中に居る。
侠児 :「……八島の太刀筋は見切っている。」
小次郎 :「…………」<侠児を睨む
侠児 :「……それに君は誤解している。私は……」
小次郎 :「……っっっ!」
小次郎 :斬影:15+鍵:2=目標値:4+強制力:13
:……7……6……5……9……7……2(体力)
SE :キィン……
SE :(重低音が響く)
ビルの一角が切断され崩れ落ちる。
侠児 :疾影:15+天降太刀(異能増幅):3=目標値:5 難易度:13
:……7……3 無効化
侠児はビルの影の上を滑り、小次郎の"斬影"の間合いを外す。
侠児 :疾影:15+天降太刀:3=目標値:4 強制力:14
:……6……12……3(体力)
侠児は影の上を滑り小次郎の背後をとる。太刀の刃が小次郎の首筋にピタリと
あてがわれる。
侠児 :「聞け!」
小次郎 :「"災厄"だ"住人"だなどと作り話をっ……」
侠児 :「…………」
小次郎 :「…………」
侠児 :「……日本刀は面白い作りになっている。」
小次郎 :「…」
侠児 :「ナタの重さと剃刀の鋭さを同時に持ち、その構造と最も
:効果的な用法は武芸の身体運用の理論に見事なまでに一致
:している。」
小次郎 :「……………………………………」
侠児 :「今、この刃を撫でるように引くだけで君の首は飛ぶ。が
:……」
侠児がこの後、どのような言葉を続けるつもりだったかは解らない。
小次郎 :「がっっっっっ!」
小次郎 :八島流兵法:14+対を消滅させる:3=目標値:3 難易度:14
:……2 無効化
小次郎、無謀にも背後へ振り向き、苦し紛れに刃を振る。
侠児は小次郎から数十メートル離れた場所に立っていた。
SE :ピッ……
侠児の帽子の鍔が斬れる。
侠児 :「……君の父上のことは気の毒だったと思っている。だが
:今、これ(天降太刀)を君に返す訳にはいかない。それとこ
:れとは別の話だ。」
小次郎 :「勝手なことをっ……!(怒)」
吠える小次郎。
侠児 :「まして君に討たれるつもりも無い。」
小次郎の方を向いたまま、通りに落ちている建物の影の上を滑るように侠児が
去っていく。
小次郎 :「待て!」
あの速度では、人の脚では追い付けない。
小次郎 :「(……くそっ!)」
小次郎は立ち止まり結界が消滅するのを静かに待つ。
時系列
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3度目の1999
解説
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影の上を自在に滑る住人と影を斬ることで実際の物質を断つ狩人の対決です。
『終末の住人』の試みの一つに「語り部の判定システムを試してみよう」とい
うのがあったので試してみました。
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え〜、というわけで、
新宿に結界ができて住人と狩人がたたかいました。
できればこの直後にでも、小次郎を月影や他のPCと接触させたいのですが。
#侠児のほうは逃げます。さっさと。
では
吉GUY
ji-guy@dike.dricas.com