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Date: Fri, 26 May 2000 22:18:11 +0900 (JST)
From: 灰枝真言 <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 19173] [HA06P]:EP 『ネタをくれ』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200005261318.WAA95468@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 19173
2000年05月26日:22時18分11秒
Sub:[HA06P]:EP『ネタをくれ』:
From:灰枝真言
灰枝参上。
キャラ固め週間〜
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エピソード『ネタをくれ』
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登場人物
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末夜雅俊(まつや・まさとし):
:サボリな仙人見習い。
:すこし真面目にやらねばならない事態に陥っている。
燕彩花(ヤン・ツァイファ):
:末夜の妹弟子。
:末夜がサボってたら殴っていいと許可をもらっている
:紅雀院大学にこの春入学。
たぬ(たぬ):
:狸メイド(雄)。
:しみじみと不遇。
本編
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なんだか春になってしまったようである。
休日の庭表では桜が咲いている。
街から離れたところにある家だから、自然の色には事欠かない。
桜の花びらを眺めながら、末夜、縁側に腰掛けている。
末夜 :(……ぼぉ)
彩花 :(そろそろ)
末夜 :(……ぼぉぉ)
彩花 :(せーの)
末夜 :「ふわぁぁぁ(欠伸)」
彩花 :「――隙アリっ」
どごん♪
末夜 :「ぐ……げ……ご……☆★☆★☆」
彩花 :「サボッてちゃ、駄目ネ」
末夜 :「なんで殴った――ッ!」
彩花 :「二節棍(ほらほら)」
嬉しげに見せる彩花。
ちなみに二節棍とはヌンチャクに酷似した武器である。
末夜 :「いや。そーいう事を聞いてるんでない。
:理由を尋ねたんだ、俺は」
彩花 :「日本語、難しいネ」
末夜 :「大使館に連絡するぞ、こら」
彩花 :「でも末夜がサボってたら、殴っていいモノ」
末夜 :「いいのか? それがこの世の法則なのか?」
彩花 :「老師のお墨付きもあるヨ」
彩花、あらかじめ持っていた紙を広げる。墨黒々と一言
『これでいいのだ 高天山』
末夜 :「いいわきゃあるかーいっ!」
彩花 :「確か日本のことわざネ」
末夜 :「違うっ」
彩花 :「それはともかく、末夜は真面目に修行スル」
末夜 :「……いや、道具作りせにゃならんのは判ってる。
:だがな、今ネタが無いんだ」
彩花 :「ネタ?」
末夜 :「そう。ネタ。作るもののネタ」
彩花 :「テキトーにやればいいのに」
末夜 :「ひとつ作るにも相当疲れるんだぞ。
:そうそうつまらん仙道具なんぞ、作ってられるか。
:おい、たぬ。何かネタをよこせ」
たぬ :「……ええとぉ、不幸な境遇から逃げ出せる道具」
末夜 :「――そんなん無理だ」
たぬ :「やっぱし」(すんすん)
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時系列
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2000年4月
解説
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彩花登場の続きです。
このあと「貴方にプレゼント」に続きます。
では。
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想起せよ
妖精を 竜を、魔神を
想起せよ
空に浮かぶ町々、海に沈んだ町々を
灰枝真言
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