[KATARIBE 19156] Re: [MMN] 「乾杯」

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Date: Wed, 24 May 2000 23:37:55 +0900
From: kazuki <aaq45040@hkg.odn.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 19156] Re: [MMN] 「乾杯」
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <392BE93F.5F52CF3@hkg.odn.ne.jp>
References: <200005240618.PAA06498@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 19156

 軍光一@かき氷を食べると頭が痛くなる です。

"E..R" wrote:

> 2000年05月24日:15時18分18秒
> Sub:[MMN]「乾杯」:
> From:E..R
>
>  こんにちは、E.R@半覚醒もしくは幽霊 です。
>  軍光一さん、こんにちは。
> 「いのち」…ついつい反応してしまいました(^^;;
>
>  ちょっと、続き……というか、かなり視点が違うので、別個、の話ではありますが。
>

 みゅう。リレー小説のようですな。
 めでたい。
 訂正とかは、特にないです。

>
>  私達は、滅びない。
>  私達は、この程度ではまだ滅びない。
>  踏みつけられ、叩きのめされ、死んだがましだと時には呪いながら。
>
>  それでもまだ、産声を上げる赤ん坊がいる限り。
>

 なんか、ERさんの思想の根底にはユダヤ思想とか、あるんだろうなあとか思いました。
 どれだけ虐げられても、最後の一人でも残っていればそこから又増える、滅びないという思
想。
 映画の『シンドラーのリスト』で映画が白黒からカラーに変わり、生き残った人たちと、その
子孫とがシンドラーの墓に花を捧げるシーンに「滅びない」という意志を突きつけられたような
感覚を受けた記憶があります。

>  というわけで。
>  時期としては、光一さんが一行掲示板に書かれたように、
> 美咲の祖母が亡くなって数ヶ月、1995年の秋頃、であったと思います。
>
>  以前、「疑問符」という話を書いて。
>  光一さんの「いのち」を読んで。
>  
>  死んだほうが運が良かったのか?という問いは、実はこの時代、誰だって問うだろうし、
> 運が良かったねえ、と言う人だって、勿論いるだろう、と思うのです。
>  じゃあ、自分はどう答えるんだろう?
>  勿論、生き続けるほうが良い、って答えます。でも、その根拠は?
>  死んだがましだ、と呪うような相手に、尚生きろ、と言い得る、その根拠は?
>
> 「私達は、滅びない」
>  ……なんかつくづく思いますけど。
>  霙の街に関しては、キャラクターが、肝心の言葉を思いついてくれてる気がする(^^;;
>  美咲のとーちゃん発、です、この言葉は。
>  理屈や説得力ではなく。
>  その揺るがなさで、己はこの話を書きました。
>
>  ……しかし、はからずも。
>  書いてみて、美咲のとーちゃんとかーちゃんが、自分に気合入れる話になりました(笑)
>  揺らぐんですよね。本当は彼らも。
>  でも、口に出したら、後には引けない。
>  そうやって、強くなってゆく。
>

 人は単体では弱い存在ですから。
 デュルケイムの『自殺論』でも、独り身の方が配偶者持ちより自殺率が高いそうです。
 困難とであったとき、やっはり人は単独では弱いんだと思います。
 でも、その辛さを分かち合える人がいる、ということそれ自体が価値のあることなのかも知れ
ません。
 人に支えられて、支えることが支えられることになって、そうやって生きて行くんでしょう
ね。
 生きること、ただそれだけのことには単独ではなかなか価値は見いだせないのかも知れませ
ん。
 生きて何かをする、のではなく、ただ生きているそれだけの価値。
 人と人の関係があるからこそ、なにかをみいだせるのかも。

    

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