[KATARIBE 19081] [HA06P] エピソード:『おこげ』完成版

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Date: Sat, 20 May 2000 04:03:10 +0900
From: k-sasaki@tg7.so-net.ne.jp (k-sasaki)
Subject: [KATARIBE 19081] [HA06P]     エピソード:『おこげ』完成版
To: kataribe-ml@trpg.net
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こんばんわ。
ぼ〜みんです。

『おこげ』の完成版です〜。

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エピソード『おこげ』
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登場人物
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 染木忍(そめき・しのぶ):
    :謎多き、美人教師(幽霊)
 火撫楓(ひなず・かえで):
    :吹利学校高等部の化学部の二年生。連続部長記録更新中(爆)
 J君 :化学部の二年生。楓が留年したため部長にならずに済んだラッキー
     なお方。
 Uさん:化学部の二年生。猫っぽい(謎)

本編
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 金曜日の放課後、吹利学校高等部の化学実験室にて。
 化学部員各々が自分のやりたい実験をやっている。

 J君     :「ん? 何だ、この液の表面に浮かんでいる黒いモノは」
 Uさん    :「おやホントだ。なんだろ、コレ?」
             
 なにやら騒がしい御様子で。
                         
 楓      :「どうしたの〜?」
 Uさん    :「うにゃ、水酸化ナトリウム溶かしてたら、変な黒いのが
        :浮いてたの〜」
 J君     :「冷やし忘れたからかな……?」

 水に溶かすと発熱する薬品を大量に水に溶かす時は、念のため氷で冷やしな
がらすることになっているのである。今回、彼らはその作業をうっかり忘れて
しまっていたようだ。
                                   
 楓      :「ほほぅ、冷やさなかった。ってことはこれは……おこげ
        :だね!」
 Uさん    :「ふにゃっ、おこげ?」
 楓      :「うん、熱くて反応しちゃったんだね〜」
 J君     :「へー、そんなことが起こるんだ…。えーっと、じゃぁ、
        :これは……どんなモノができたんだ?」

 J君、どうやら楓の言ったことを信じているらしい。真剣にどんな化合物が
できたのかを考えている。

 楓      :「(お〜ぃ、真に受けるなよぅ)んにゃ、炭素。Cだよ」
 J君     :「ふ〜ん、たん……。いや、それはないでしょ、炭素は」
 楓      :「お醤油つけて食べると美味しいかも〜♪」
 J君     :「食べたくない、食べたくない」
 Uさん    :「でも、実際どうしてだろ? あっ、染木先生〜」

 実に丁度良いところに(^^)

 染木     :「どうかしたの?」
 Uさん    :「かくかくしかじかなんですけど……」
 染木     :「それは……、ちゃんとビーカー洗ってから使った?」

 間。

 J君&Uさん :「……………………洗ってない」
 楓      :「……おいこら」
 染木     :「じゃぁ、それが原因ね……」

 ま、よくあることよね。と、困ったような笑顔を浮かべる。

時系列
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 2000年5月の半ば頃。

解説
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 化学部の日常のひとこま。

$$
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 30パーセントフィクションです。
 でわでわ〜。

ぼ〜みん
E-mail : k-sasaki@tg7.so-net.ne.jp



    

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