[KATARIBE 19037] Re: [HA06P] 『光る少女の怪』編集版(暫定)その3

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Date: Thu, 18 May 2000 06:28:47 +0900
From: "球形弐型" <BallMk-2@trpg.net>
Subject: [KATARIBE 19037] Re: [HA06P] 『光る少女の怪』編集版(暫定)その3
To: <kataribe-ml@trpg.net>
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ども、球形弐型です。

>
> こんにちは、ソードです。
>
>  修正ばっかりでは物語りは進展しないって事で、
> 少し進めてみる事にします。
>

ありがとう御座います。

では、ごんべさんの修正版を含めた、まとめたものを流します

*********************************
由摩達も捜索開始
----------------

 夕暮れが来て、由摩達もそろそろ捜索を開始しようと準備する。

 由摩     :「萌ちゃん、懐中電灯持った?」
 萌      :「うん、持ったよ。」
 由摩     :「カメラは私が持ったと……」
 萌      :「カメラ?」
 由摩     :「もっちろんっ♪光る少女が出たら、撮るに決まってるじ
        :ゃないっ☆」

 そう、由摩はまだ気づいていない。
 自分が「光る少女」だと言うことを……。
 もっとも、気づいているなら、捜索するはずなどないのだが。
 好奇心旺盛な由摩にとって、「光る少女」ほど格好の獲物はない。
 カメラに収めて、みんなに自慢したいのだ。
 一方、萌の方はと言うと……好奇心より恐怖心が先立って、あまり乗り気で
はないようだ。
 噂によると、光る少女は、幽霊だと言う説も上がっている。
 萌は、おばけが、だいの苦手なのだ。

 煌      :「おーい、あんたら〜、そろそろ行くよ〜。」
 由摩     :「うんっ♪行こう、萌ちゃんっ☆」
 萌      :「う、うん……(おばけじゃないといいなぁ……)」

 そして、由摩達は、ベーカリーを後にした。

***********************************
夜の住宅街
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 由摩達が捜索を開始して、1時間ほど経つ。
 既に、日も暮れ、住宅街には、夜の帳が降りていた。
 だが、未だ、「光る少女」に出会っていなかった。

 萌      :「……由摩ちゃん、多分、今日も出ないんだよ……」

 相変わらず、萌は弱気だった。

 由摩     :「大丈夫。今日は、絶対出る気がするよっ☆」

 何の根拠もないが、由摩は、前向きに考えている。
 どうしても、由摩は、光る少女に出会いたかったのだ。

 煌      :「しっかし、あんたらも物好きだねぇ〜( ̄∇ ̄)」
 煌      :「相手は、どんな怪物が分からないんだよ〜」

 煌は、由摩達を煽り立てる。

 萌      :「か、怪物!?」
 由摩     :「怪物じゃないよっ、絶対、可愛い少女なんだよっ。
        :きっとねっ☆」
 煌      :「はぁ〜……」
 由摩     :「それで、私、友達になるんだっ♪」
 萌      :「『光る少女』と?」<由摩
 由摩     :「うんっ♪きっと、一人ぼっちで寂しいんだよっ☆
        :だから、人前に現れて、話しかけてくるんだと思うん
        :だっ☆」

 由摩は、光る少女が人を襲うなどとは信じていないらしい。

 萌      :「うん、そうだねっ☆きっと、寂しがり屋の女の子なんだ
        :よっ☆」

 怪物よりは、そっちの方がよほどいい。
 これで、おばけじゃないなら、自分だって友達になろうかな、と考える萌だ
った。
 こうして、更に数十分歩きつづける由摩達。
 しかし、全く出る気配は無かった。
 他の捜索している人たちに出会って聞いてみるものの、他も全く動きは無い
ようだ。

 由摩     :「おかしいなぁ……今日は、絶対出ると思うんだけど
        :なぁ……」

 何が絶対なのかは、良く分からない。
 その時、由摩はあることを思い出した。

 由摩     :「……あっ、そっかっ♪」
 萌      :「……えっ?……どうしたの、由摩ちゃん?」
 由摩     :「人が多いから、出てこないんだよっ」

 由摩が言いたいことは、つまり、今までの事例を考えると、「光る少女」が
出現するパターンは、一人の時、若しくは、二人の時に出現すると言うことな
のだ。

 由摩     :「……だから、3人じゃ出てこないんだよっ☆」

 由摩は力説する。

 萌      :「うーん……でも、一人じゃ危ないよ……」

 今いる3人を二手に分けると、どっちかが一人になってしまうのだ。

 由摩     :「うーん……じゃあ、萌ちゃんは、煌さんと一緒に探して
        :ねっ☆」
 萌      :「由摩ちゃんは?」
 由摩     :「私、うちに帰って、おにいちゃん連れてくるよっ☆」
 萌      :「そう……それなら安心だねっ☆」
 由摩     :「うんっ♪私の家、この近くのはずだから。」

 こうして、由摩達は、二手に分かれて行動することになった。
 それが悲劇の始まりとも知らずに……。

***********************************
由摩、家に帰れず……
--------------------

 由摩は、萌達と別れ、一旦家に帰ろうと歩き出す。

 由摩     :「えーっと……あれ?ここ何処だろう?……」

 由摩の家は、確かにこの近くであることは、間違いないが……
 一応、道は覚えてするはずなのだが、住宅地でも、この辺りを歩くのは初め
てだったのだ。
 昼間であれば、もう少し道も分かるが、既に暗くなった住宅街は、昼間とは
まるで、別空間に由摩は感じていた。

 由摩     :「うーん……暗くてよく分からないなぁ……」

 すると、ぼうっと髪の毛が光り出す。

 由摩     :「よしっ☆これでOKだねっ♪」

 由摩は、一人呟きながら、家路を急いだ。

***********************************
司達も捜索開始
--------------
 司      :「じゃあ、行きましょう」
 祐司     :「あ、それでは、車回しますんで」
 司      :「はい」

 ベーカリーの席を立ち、店長に挨拶してから外に出る。あたりは既に暗い。
 祐司の車に乗り込み、司は電磁的な歪みを感知しつつ吹利の街を走ってみる
事になった。祐司も、電場の強さくらいは運転しながらでも感じ取れる。

 祐司     :「……妙な気配はしませんね」
 司      :「そうですね……あ、この角を曲がったところが、目撃者
        :がいたあたりです」
 祐司     :「……何も無さそうですけどねぇ……」

 しばらく、あたり一帯を走る。

 司      :「(ん?!)」

 司の目に入ったのは、十字路を突っ切った時の左手方向だった。

 司      :「祐司さん、左に!」
 祐司     :「はい……なにかいましたか?!」
 司      :「もしかしたら見間違いかもしれませんが……」

 迂回して、発見した道に出る。突然、曲がり角に一人の少女が現れた。

 由摩     :「わっ!」
 祐司     :「うわっ」

 SE     :パシン!

 少女の髪が青白く光り、先端から祐司の車に向かって光が射す。その瞬間、
車に衝撃が走り、エンジンは停止した。

 由摩     :「わっ……わわわっ!」

 自分の思わぬ力で車を壊してしまったと思った由摩は、そのまま後ろに振り
向いて駆け出す。
 一方の祐司も、驚いた拍子に自分で車を壊してしまったと思い、頭を抱えた。
 ……まぁ、実際にはどちらのせいでもあるのだろう。

 祐司     :「やってもうた……」(ハンドルに突っ伏す)
 司      :「あの子っ……撹乱電波を撒いているのか?」
 祐司     :「撹乱電波? そう言うのは感じませんでしたが……」

 何も感じなかった祐司は首をひねるが、しかし司ははっきりと彼女の光を見
ていた。ここまで気がつかなかったことと関係があるのではないか?

 祐司     :「しょうがない。僕はここで車を見てます。司さんなら、
        :あの子を追えるでしょう。行ってください」
 司      :「分かりましたっ」(車を出て、後を追う)
***********************************

という感じで、どうでしょうかね?

では、今度は、この続きを進めます。

ソードさん、修正加筆をお願いします。

***********************************
逃げる由摩、追いかける司
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 由摩     :「(はぁはぁ……)」

 由摩は、必死で逃げた。

 由摩     :「私が悪いんじゃないもぅん……」

 出会い頭とはいえ、反射的にレーザーを撃ってしまった為、祐司の車に傷を
つけてしまったのだ。
 ちょっと、自己嫌悪に陥っている。

 由摩     :「早く、家に帰らないと……」

 とりあえず、由摩は家に帰るために走りつづけている。
 だが、由摩は、家とは、全然違う方向に走っていることに気がつかない。
 すると、後ろから追いかけてくる足音が聞こえる。

 SE     :たったったったっ……
 由摩     :「っ!?」

 きっと、傷つけたことに腹を立てて、追いかけてきたに違いないと思う由摩
であった。

 由摩     :「(てててて……)ど、どうしよう……」

 それでも、走ることを止めない由摩。

 由摩     :「……っ!?……い、行き止まり!?」

 走りつづけた由摩の着いた場所……
 それは、袋小路であった。
 住宅地の塀に囲まれた袋小路。体の小さい由摩が乗り越えられそうな所は
無い。

 由摩     :「えっと……ど、どうしよう……」

 由摩は、自分がてっきり家に向かって走っていると思っていた。
 だから、余計に困惑する。
 そして……

 司      :「(はぁはぁ……)……やっと追いついた……」
 由摩     :「(くるっと振り返る)あ……」

 振り向いた由摩が見たものは、追いかけてきた司の姿であった。
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さて、司君がどう対応してくるか……
続きをお願いします〜♪

では。
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5月のつぶやき

「自己完結は、その時点で既に、思考が止まっているとも言える」
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