[KATARIBE 18913] [HA06P] エピソード『猫の居る情景』:完成版(?)

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Date: Mon, 08 May 2000 22:35:40 +0900
From: 瑠璃夢 <lurimu@geocities.co.jp>
Subject: [KATARIBE 18913] [HA06P] エピソード『猫の居る情景』:完成版(?)
To: kataribe-ml@trpg.net
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 こんばんは〜、瑠璃夢です。

 つーことで、発掘してきたEP2個め〜。

 八神さんと由摩ちゃんの紹介文はこっちで勝手に書いてます。
 元のEPにレスつけてた人がそもそも少ないので、みんなチェックよろしく〜。


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エピソード『猫の居る情景』完成版(?)
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登場猫物
--------
 るりるり:真っ白な毛並みに瑠璃色の瞳の小さな猫。メス。
 いく  :大柄な白黒ぶちの猫。たぶんオス。
 ぼびー :薄い茶色の毛に黒い斑点模様のある大柄の猫。オス。

登場人物
--------
 八神敦(やつかみ・あつし):
     :スチャラカ錬金術師。食欲魔人の異名をとる(笑)
 狭淵美樹(さぶち・みき):
     :大学八回生の医学生。活字中毒者。
 水瀬璃慧(みなせ・あきえ):
     :創作が趣味な高校生。ちょっと人見知り。実は動物好き。
 伊左見由摩(いさみ・ゆま):
     :いつも元気いっぱいな、光ファイバー少女。
 高村文雄(たかむら・ふみお):
     :猫に埋もれて生活している猫屋敷の住人。
     :日夜オンラインの怪異を相手にしている。


猫たち+1(?)
----------------
 日曜午後の真鶴公園。
 猫たちがごろごろと思い思いの格好でひなたぼっこをしている。

 るりるり   :「ふにゃ〜〜〜〜
        :みゅ〜〜〜」
 りり     :「にゃ〜〜」
 るりるり   :「にゃあーーー」
 いく     :「ふみ〜」
 八神     :「むぅ」
 ぼびー    :「みぁう!」
 いく     :「みゅー」
 いく     :「ふーっ!(毛逆立ってる)」
 八神     :「うーむ」

 さりげなく、猫の中に入り交じっている八神敦。
 猫のうち一匹と喧嘩しているよーな気もするが、それとなくとけ込んでいる。
 これも一種の才能かもしれない。


人間達もやってくる
------------------
 秋の日差しにふらふらと。散歩したくなるのは猫も人間も変わらないと見え
て。
 狭淵美樹が、ふらりと公園の入口を通りかかる。

 美樹     :「あー。猫が喧嘩しておりますねぇ……」

 なんとなく観察しようかと公園の中へと入っていくと、真っ白な毛並みの小
さな猫が、とてとてとこちらに気が付いて寄ってくる。

 るりるり   :「にゃ〜〜」

 野良とは思えない真っ白な毛並みに、しゃがみ込んで手を伸ばす。
 逃げない。

 美樹     :「お、人なつっこい猫ですねぇ」

 ならば、と撫でてみると

 るりるり   :「ふにゃ〜〜〜(ごろごろ)」

 と、と気持ち良さそうにする。撫でて気持ちよさそうな顔をされれば美樹と
しても悪い気がするものではない。
 そのまま毛並みに沿って撫で続ける。
 そうこうしているうちに、

 八神     :「ふーっ」
 いく     :「ふぎゃーっ!!」
 八神     :「ふぎゃっ!」
 いく     :「みぎゃー!」

 八神と、猫のうち、それなりに大柄な白黒ぶちの一匹が本気でにらみ合って
いる音というのが聞こえてきたりするわけで。

 美樹     :「おやおや…………そっちの猫は……(汗)」

 八神     :「痛い(T_T)」
 いく     :「にゃにゃにゃー♪」

 猫に引っかかれた傷が八神の頬にしっかりとできている。
 確かに、それは痛い。

 ぼびー    :「…………」

 茶色猫はその横で丸くなっている。どうやらひなたぼっこをしているうちに
眠ってしまったらしい。


猫と少女
--------
 ほこほこと。
 いつの間にか女の子が猫に惹かれてやってくる………と思えば見知った顔で。

 いく     :「にゃ?」
 璃慧     :「あ、ねこだ〜〜〜」(なでなで)
 いく     :「にゃにゃにゃ♪(喜んでいるらしい)」
 美樹     :「おや。お久しぶりで(猫を撫でながら)」
 璃慧     :「こんにちは〜〜」
 璃慧     :「猫も可愛いなあっ(るりるりをなでなで)」

 その少女がなで始めたことで、八神と白黒ぶち猫との戦闘は一時休戦したよ
うで。

 いく     :「にゃ〜♪(美樹にすりすり)」
 八神     :「美樹さんの知り合いっすか?」
 美樹     :「こんにちわ。(いくもなでてやりながら)もう喧嘩する
        :気はなくなりましたかな?(にこにこ)」
 いく     :「にゃん♪」
 璃慧     :「あ、はじめまして。水瀬璃慧っていいます」
 美樹     :「えぇ、IRCの方で小説とか書いておられる方で
        :こちら、八神君。なんとゆーか………知り合いです(笑)」
 八神     :「なんすか、そのいかにもせつめーしにくいですって間は
        :(^^;」
 いく     :「にや」
 美樹     :「あぁ、すいません。前来たあのパン屋、彼もそこの常連
        :さんなんです」
 璃慧     :「へー、そうなんですかあ。よろしくおねがいしまーす
        :(ぺこっ)」
 八神     :「よろしく〜」

 なごやか(?)に、初対面の挨拶が交わされる。
 と、思いきや。


公園の決闘(?)八神対いく
--------------------------
 いく     :「みぎゃー!(八神の方に向かって)」
 八神     :「むっ、やるかっ?」
 いく     :「ふーっ!」
 八神     :「ふぎゃーっ!」

 なにかがぶち猫の気に障ってしまったらしい。
 対する八神もなにやらけだもの化してて(^^;

 しかしまー。それもまた一つの情景。
 一方、向こうでも猫と遊んでいる知り合いの少女が一人。

 由摩     :「はにゃ〜〜〜」
 美樹     :「おや、伊左見教授の…………」

 紹介しようとして。名前をど忘れしている。
 まー。無駄な努力は祓わずに諦めて。

 美樹     :「こちらのお嬢さんも、お兄さんとよくいらっしゃるんで
        :す」
 由摩     :「あ、こんにちわ〜♪」
 璃慧     :「こんにちは〜」

 なんとなーく紹介。それでいーのだろーか?
 まー、いいのだろう。

 いく     :「ふぎゃー!(ばりばり)」
 八神     :「痛い(T_T」
 いく     :「みゃみゃみゃん♪」

 ぶち猫対八神、どうやら情勢はぶち猫優勢のようである。


猫に煮干しをあげる人々
----------------------
 ふと思いついて。ショルダーバッグから煮干しの袋を取り出す。
 つまんで掌にのっけて。
 猫たちに差し出してみる。

 美樹     :「ほらほら〜〜〜」
 いく     :「にゃん♪」(すりすり)
 るりるり   :「にゃ〜〜〜(ぱくぱく)」
 璃慧     :「かーいいっ♪」
 いく     :「にゃ〜ん♪(かりかり)」
 美樹     :「八神君も、食べます?」

 そう言いながら、自分も数匹を口に運ぶ。
 おやつ代わりの栄養補給物資なのである。

 八神     :「たべる〜〜(>▽<)」
 いく     :「にゃっ!(自分のをとられると思ったらしい)」
 八神     :「おめーのはとりゃしねーよ(笑)」
 美樹     :「はい、どーぞ。水瀬さんもつまみます?(にこにこ)
        :わたしの、カルシウム栄養源ですが(笑)」
 璃慧     :「…………いいですぅ。あ、でもちょっともらえます?
        :猫にあげたいの〜」
 美樹     :「はい、どうぞ(ふたつまみほど手渡す)」
 いく     :「……にゃ……(八神に不信のまなざし)」
 璃慧     :「ほらっ(手の上ににぼし)」
 いく     :「にゃん♪(はむはむ)」
 璃慧     :(いくをなでなで)
 いく     :「んー」(すりすり)
 美樹     :「二匹とも首輪がついてますねぇ……飼い猫ですかな?」

 猫に煮干しをやる年齢も性別もバラバラな集団…………
 ちょっと変かもしれない。


久しぶりに外で見かけた珍しい人物
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 ふと、巨大な影が近付いてきて。

 文雄     :「ううむ、日差しが暖かい……おや」
 璃慧     :「ほらほらっ(もっとあげながらなでる)」
 いく     :「にゃんにゃん♪」
 文雄     :「外で会うのはひさしぶりですな、神酒さん」
 美樹     :「おやftさん、どーも外ではお久しぶりです(にこにこ)」
 璃慧     :「え?? ftさん??」

 ftこと、高村文雄氏。IRC上では年がら年中見かけるけれども、外で見かける
ことは非常に珍しい。

 文雄     :「んー、煮干しですか。人間用の煮干しだと塩分やカリウ
        :ムなどが多いから、そのままあげるのは避けたほうがよい
        :ですよ。煮てからならいいけど(んむんむ)」
 美樹     :「あぁ、オフで会うのは初めてでしたね。こちら、IRCのft
        :さんです(笑)」
 璃慧     :「はじめまして、ですね(笑) 瀬川輝ですっ」
 文雄     :「おや、うちの利用者のかたですか、これはどうも(意味
        :もなく深々と礼をする)」

 はじめまして。はじめまして。
 こーやって、人々は知り合っていく。
 それにしても、文雄と璃慧の身長差はおよそ25cm。頭が肩まで届いていない。


 八神     :「(小声で)……おい、どうやら俺たちゃ蚊帳の外らしい
        :ぞ(笑)」(いくとるりるりに向かって)
 いく     :「にゃー(不機嫌らしい)」
 八神     :「ずいぶんと嫌われたもんだ(苦笑)」

 そりはそーであろう。喧嘩を売ってきて餌を横取りしようとした相手なのだ
から………って、それでいいのか?(^^;

 るりるり   :「ふにゃあっ(文雄の方へとてとてっ)
        :にゃ〜〜(ごろごろ)」
 文雄     :「おお、よしよし(なでなで)」
 美樹     :「ftさんは、猫屋敷の主の方ですからなぁ(にこにこ)」

 文雄の撫で方は、他の人とはひと味違うようである(笑)


猫とベーカリー面子な午後?
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 猫を囲んで。
 あるいは猫に囲まれて。
 真鶴公園の陽光はゆっくりと角度を変え。
 止まったような情景。止まったような風景。

 いく     :「みゃー♪」(璃慧にすりすり)
 璃慧     :「はいはい(なでなで)」
 由摩     :「なでなで〜〜〜〜♪」
 いく     :「ぐるぐる〜♪」
 八神     :「おっと、バイトの時間だ」
 るりるり   :「にゃ〜〜〜〜〜(すりすり)」
 美樹     :「おや」
 いく     :「にゃんにゃん(すりすり)」
 文雄     :「よしよし〜(首筋から顎に書けてやさしくなでたり、背
        :中を軽く爪でつつくようになでたりしている)」
 るりるり   :「ふにゃあ(幸せかみしめめてる)」
 八神     :「すいませんけど先に失礼しますわ」
 いく     :「にゃ。(またこいやの意)」
 美樹     :「はいはい。それではまた、ベーカリーで(にこにこ)」
 八神     :「今度は負けねーぞっ(笑)」(いくに向かって)
 いく     :「にや(笑)」
 八神     :「それじゃーまたー」

 八神が自転車に飛び乗って、去っていってしまったのをきっかけに、なんと
なく三々五々と。人間達が去っていって。
 公園には猫たちだけが残される。

 るりるり   :「ふにゃぁ」

 なにごともない日曜日である。


時系列
------
 1999年9月のある日曜日。うららかな午後。
 「オフラインで会いましょう」以後、「ある日、道端で……」以前のお話です。

解説
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 猫と人と。人々は出会い、猫たちは煮干しを食べる。
 そして、止まったような時間…………
 猫のるりるり、初登場エピソードです。
 この時点では名前は付けられていませんが(^^;;
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 ではっ♪


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瑠璃夢(Lurimu):
lurimu@geocities.co.jp

翼ひろげて 〜夢幻界への誘い:
http://www.geocities.co.jp/Bookend/1229/

  "If you can dream, you can do it!"
    

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