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Date: Mon, 08 May 2000 01:21:46 +0900
From: kazuki <aaq45040@hkg.odn.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 18895] [HA06P] エピソード『学会へ行こう』
To: kataribe-ml <kataribe-ml@trpg.net>
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X-Mail-Count: 18895
軍光一@久しぶり です。
何となく書いてみたりして。
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エピソード『学会へ行こう』
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登場人物
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西夜一輝(にしよる・かずき):紅雀院大学総合歴史学科助手。
マイア:
来栖せら(くるす・−):今年から紅雀院大学総合歴史学科一年生の天使。
窪田エマ(くぼた・−):
本編
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はじまりはいつも唐突に、かつ手遅れに
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それは西夜が四月の間の用事を済ませて吹利に帰ってきた五月のある日。
教授 :「ああ、西夜くん。学会の準備ははかどっているかい?」
西夜 :「は?」
ねこにみみず。もとい寝耳に水の話である。
西夜 :「今度の吹利史学会、ですか?」
教授 :「そうだよ。この前の会議で君が発表することに、欠席裁判で決ま
っ
たじゃないか」
西夜 :「非道い……」
教授 :「聞いてなかったのかい?」
西夜 :「初耳です」
教授 :「ま、そういうことでよろしく」(すたすた)
西夜 :(まじかよ……)
知らぬは当人ばかりなりにもほどがある
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マイア :「聞きましたよ、西夜先生」
西夜 :「なにを?」
マイア :「今度の吹利史学会、発表することを知らなかったらしいですね」
西夜 :「……その口振りからすると、君は発表のことを知っていたんだ
ね」
マイア :「ええ。みんな知っていますよ。先生方も講義のおりに、西夜先生
が
発表されるんできちんと聞きに来るようにって」
西夜 :「こなくていい」
マイア :「あと、題目は『近世における医学と医療』だそうですね」
西夜 :「……誰が決めたんだ」
マイア :「え?違うんですか?もう告知とかしちゃいましたよ」
西夜 :「……」
マイア :「あと、それから」
西夜 :「まだあるのか」
マイア :「発表要旨を今週中にもらいたいんですが」
西夜 :「……」
マイア :「じゃあ、よろしくお願いしますね」(にこっ)
西夜 :「……もうどうにでもしてくれ」
用事は忙しいときにやってくるから忙しい
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西夜 :(結局この線で行くしかないか……)
来栖 :「ちょっといい?」
西夜 :「駄目」
来栖 :「レポート書くのに必要な本が見つからないの」
西夜 :「自分で探せ」
来栖 :「これだけなんだけど」(ぺら)
人の言うことを聞かずに、本のリストを差し出す来栖。
西夜 :「……(かたかたかた)貸し出し中か。岩波の『魔女狩り』と講談
の
『魔女と聖女』は確かうちにあったはずだ。……これとこれは閉架
に
あるはずだぞ」
来栖 :「図書館の使い方、まだよくわかんない……」
西夜 :「……説明するからついてこい」
来栖 :「うん。それからこの『魔女の鎚』って本……」
西夜 :「第二書庫にあるが……関わるな」
ひとやすみinメープルガーデン
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西夜 :(項目はこれだけで、構成はこんなものにするか)
エマ :「あの、もう閉店です」
メープルガーデンはあまり夜遅くはやっていないのであった。
ちゃんちゃん。
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うーむ。なにやってんだか。