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Date: Thu, 4 May 2000 00:00:26 +0900 (JST)
From: タイガ <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 18824] Re: Re: [HA06P] 「学校の怪談第五話〜『呪いの絵』〜」
To: kataribe-ml@trpg.net
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X-Mail-Count: 18824
2000年05月04日:00時00分25秒
Sub:Re: Re: [HA06P] 「学校の怪談第五話〜『呪いの絵』〜」 :
From:タイガ
ども、タイガです。
こんばんは>「学校の怪談」関係者の皆様
ぎりぎり間に合い……ましたよね?(^^;;
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(前略)
> 不意に真美のページをめくるはやさが上がる。
>
> 真美 :「……あった!」
由摩 :「どれどれ?」
真美 :「待って、今読むから……。
:『呪いの絵。吹利学校初等部七不思議の一つ。動かすか、 :指差すと祟られるという。
:7年前に、絵を描いた少女(すでに死去)の父親から、
:寄贈されたこの絵は、数年前、別の絵に換えるため、取り
:外そうとしたある教師が突然体調の不良を訴えた事から、 :呪いの絵として、七不思議の一つに数えられる事になった。
: 動かそうとすると祟りがある。と言うのはまだいいが、
:なぜ、指差すだけでも祟られるというのか、その謂れは、
:まったくの不明である』だって」
萌 :「じゃあ、その子が原因なのかなぁ?」
翼 :「きっとそうだよ」
元春 :「それで、どうすれば祟りから逃げられるのかなぁ?」
真美 :「……ごめん。見つからない(しゅん)」
萌 :「供養してあげればいいんじゃないの?」
由摩 :「まぁ、その、絵を描いた子について調べれば、きっと、
:その辺もわかるよ」
そう話が決まったところで、皆いったん家に帰ることにした。もう夕方で、
家族が心配するからだ。
「絵」
-----
先生 :「あの絵かい? あの絵はもう7年も前に、病気で死んだ
:子が描いた絵でね……」
萌 :「その子ってどんな子だったの?」
先生 :「ん? 不憫な子だったよ。生まれつき病弱でね。学校に
:これたのも年に数えるくらいだった。それでね。せめて、
:自分の代わりに絵だけでも、と、一所懸命に描いたのが、
:あの絵なんだよ。
: あまり体にはよくなかったかもしれないが、生きる支え
:になるならと……。実際、絵を書き終えてすぐに、彼女は
:死んでしまったんだ……」
由摩 :「ふぅん……」
礼を言って、職員室から出る五人。
萌 :「ねぇ……」
由摩 :「なぁに?」
萌 :「違うんじゃないかなぁ?」
翼 :「違うって、なにが?」
萌 :「そんなに学校が好きだったんなら、祟りなんてしないと
:想うの」
元春 :「じゃあ、翼ちゃんはどうしてあんな目に会うの?」
萌 :「それは……」
由摩 :「ん〜、じゃあ、あの絵をよーく調べてみよ。どんな絵か
:見てみれば描いた人の性格とかもきっとわかるよ」
廊下をしばらく行くと、その絵が見えてくる。
描かれているのは一人の少女。やや暗い、どことも知れぬ場所に一人、佇ん
でいる。ただ、少女自身は光にあたっているように、仄白く浮かび上がってい
る。
萌 :「悲しそうな絵だね」
由摩 :「そうね」
翼 :「……?(首をかしげる)」
元春 :「どうしたの?」
翼 :「前に見たときより、悲しそうに見えるの」
元春 :「(見直す)そうなの? どうしてだろ?」
翼 :「あんな話聞いたからかなぁ」
萌 :「…………(目を閉じる)」
真美 :「どうしたの?」
萌 :「なんか、他にも人が居るみたいな感じ」
由摩 :「(きょときょと)……居ないよ?」
萌 :「まわりじゃなくて、絵の中に」
元春 :「絵の中に!?」
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> と、ここでまたいったん切ります。
> 加筆修正等よろしくお願いしますm(__)m>岩鳶さん、球形弐型さん、久志さん
>
> ……我ながら何時終わるのやら(^^;;;。
>
>
>
>