[KATARIBE 18437] [HA06P]: エピソード『籍を入れたの』

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Date: Wed, 29 Mar 2000 10:17:02 +0900 (JST)
From: ソード  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 18437] [HA06P]: エピソード『籍を入れたの』 
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200003290117.KAA67377@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 18437

2000年03月29日:10時17分02秒
Sub:[HA06P]:エピソード『籍を入れたの』:
From:ソード


こんにちは、ソードです。

 久しぶりのEP。司の日常編です。

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エピソード『籍を入れたの』
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登場人物
御剣司(みつるぎ・つかさ)
    :吹利で一人暮らしをしているプログラマー。実家は東京。

帰省
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 司      :「ただいま」
 母親     :「あら、おかえりなさい」

 意外にもあっさりと返事を返す母親。
 既に、吹利に越して来てから1年と少しになる。わだかまりも、消えたとい
う事だろうか?

 母親     :「どうしたの? きょうは」
 司      :「ああ、ちょっと、書類上で押印が必要でね。近くまでき
        :てたついでに寄ったんだ」

 出張だったのである。明日は仕事が休みなため、泊まって行く事も出来る。

 母親     :「そうなの。まあ、晩御飯くらい食べていきなさいな」
 司      :「ああ」

 もともと、余り家は広くない。いや、広い筈なのだが、やたらと物が多く、
居住空間を圧迫しているのだ。その状況は、兄妹のうち2人が出ていっても変
わっていない。
 司は、食事と用事を済ませたら帰る事に決めた。

 司      :「あ、結婚式っていつだっけ?」

 そう、司の一番上の妹は、今年の春に結婚するのだ。日取りを聞いて居た筈
だったが、口頭だったため、手帳に控えてなかった。

 母親     :「5月1日。もう、籍は入れたんだけどね」
 司      :「え、そうなの?」
 母親     :「ええ、もう、一緒に住んでいるしね」
 司      :「ああ、そんな事を言っていたなぁ。そうか、これで、成
        :田離婚しても慰謝料が取れる訳だね」
 妹2     :「お姉ちゃん、新婚旅行行かないんだから、成田離婚はし
        :ないよ……」

 一番上の妹の仕事は美容師。長い休みはもらえないらしい。

 司      :「お、そうか。じゃあ、成田離婚だけはありえないな」
 母親     :「不吉な事ばかり言わないのっ。それより、貴方の方はど
        :うなのよ?」
 司      :「う……まあ、ぼちぼち……」
 母親     :「ぼちぼちってねぇ……」
 司      :「ごちそうさま。さて、書類も書いてもらったし、帰るか
        :な」

 結局、自分から早々に退散する事にした司である。


時系列
    2000年3月末日

解説
    妹に先を越された司である。彼の春は、ぼちぼちらしい……。


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 ってなところで……先を越されました(爆)

 ついでで申し訳ありませんが、葵さん、ご結婚おめでとうございます。



    

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