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Date: Sun, 26 Mar 2000 01:09:09 +0900 (JST)
From: タイガ <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 18385] Re: Re: [HA06P] 「学校の怪談第五話〜『呪いの絵』〜」
To: kataribe-ml@trpg.net
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References: <001901bf91d4$134a6480$3275fdd2@computer>
X-Mail-Count: 18385
2000年03月26日:01時09分08秒
Sub:Re: Re:[HA06P] 「学校の怪談第五話〜『呪いの絵』〜」:
From:タイガ
ども、タイガです。
こんばんは>「学校の怪談」関係者の皆様
ようやっと、皆が例の力を手に入れる所までかけました。
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>> 翼 :「え? どのくらいって??」
>> おじさん :「お金だよ。こっちも商売だからねぇ(^^;」
>> 翼 :「えっと……(じゃらじゃら)これくらいだけど……」
>>
>> 数百円の小銭をのせる。
>>
>> おじさん :「ん〜。これなら……そうだなぁ、うん、まあ大丈夫だろう。
>> :はい、レシートとおつりだよ(百円を渡す)」
>> 翼 :「あ、はい」
>>
>> レシートの商品名には「エコノミーコー 200」と書かれていた……。
ショッピング
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一同 :「…………」
「明日を売る店」から出たものの、やはり楽観できない5人。まぁ、あれで
リラックスできる訳がないだろう。
由摩 :「(ん〜と……)そうだ!」
萌 :「なに? 由摩ちゃん」
由摩 :「これからさ、ショッピングに行かない? 最近ね、良い
:お店、見つけたんだ〜」
萌 :「なんのおみせ?」
由摩 :「リサイクルショップ。結構良いのが安く買えるんだよ。
:100円くらいでも、アクセサリーとか買えるし」
翼 :「へぇ」
由摩 :「行く?」
萌 :「行こうよ、きぶんてんかんになるし(にこっ)」
翼 :「うん……じゃあ、行こうかな(にこ)」
真美 :「えと、私買いたい本があるから……、ごめんね、絶対、
:今度一緒に行くから」
ちょっと不自然に強調する真美。
翼 :「うん……じゃあ、またね」
真美 :「ごめんね」
翼 :「ううん、いいよ(にこっ)」
真美 :「じゃあ、また明日ね」
萌 :「ばいば〜い」
由摩 :「またね〜」
元春 :「またね」
皆から別れて去っていく真美。
由摩 :「じゃあ、行こうか!(^^)」
元春 :「じゃあ、僕も……」
萌 :「元春君は来ないの?」
元春 :「僕は別に買うものないし……(^^;;」
翼 :「じゃ、また明日ね」
元春 :「うん、またね」
元春も別れた三人はいったんそれぞれの自宅に周りカバンを置いてくる。
由摩 :「ここだよ♪」
萌 :「わぁ〜いっぱいあるね♪」
翼 :(なんだろこれ(^^;)
店頭に置いてある謎の代物の山々を見ながら苦笑を浮かべる翼。確かに気分
転換に向いてるかもしれない。
萌 :「あは、このこかぁい〜♪(ぬいぐるみ抱えて)」
由摩 :「ねぇねぇ、これ似合うかな〜?」
翼 :「うん。にあうにあう(^^)」
そんなこんなで騒ぎながら、それぞれに見つけた品物を買って、家路につく。
由摩 :「萌ちゃんは何買ったの?」
萌 :「これとこれ、かぁいいでしょ〜(にこにこ)」
座り込んだ獏のぬいぐるみと、デフォルメした青い稲穂のついた緑色をした
カチューシャ。
翼 :「ほんとだ、ちょっと貸して〜(^^)」
萌 :「うん(^^)。由摩ちゃんは何買ったの?」
由摩 :「私はこのリボンだよ(^^)。前に使ってたの大分古くなっ
:ちゃったから」
赤い奇麗なリボンをみせる。
萌 :「わぉ、きれいだねぇ(^^)」
由摩 :「でしょ(^^)。翼ちゃんは?」
翼 :「私はこれ」
薄い空の色をした、羽飾り。
翼 :「なんか、見た途端欲しくなっちゃったの(^^)」
由摩 :「『翼』ちゃんに、『羽』か〜、ぴったりだね(くす)」
翼 :「ま、ね〜(^^)」
その後、散々話してようやく家に帰った3人であった。
古本屋にて
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そのころ、真美は古本屋に居た。前から探している本。彼女の小遣いでは、
新刊で買うのは無理なので、古本屋を探すしかない。
真美 :「やっぱりないなぁ……(がっかり)」
探しあぐねて帰ろうとする真美。と、本棚の隅にひっそりと置いてある本に
目が止まった。
真美 :「あれ?」
薄い文庫本のような本。カバーは白く、何も書いてない。手にとって読んで
見ると、彼女には読めない不思議な字が、日本語や図版と書かれている。
真美 :「……買って、みようかな? あ、でも値札ついてないや」
周りに店員も居ないのでしかたなく、レジに行く。
真美 :「すいません。これ値札ついてないんですけど……」
店員 :「あ、申し訳ありません。え〜と? あれれ? 変だな?
:あ、先輩、これいくらですか?」
先輩 :「ん?(あれ……こんな本あったかな? ……まいいか)
:100円……かな? うん、100円でいいや」
店員 :「はい。お待たせしました。100円です」
真美 :「あ、はい(100円を出す)」
店員 :「毎度、有り難うございましたー」
キーホルダー
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一方、元春は家に居た。宿題もないし、誰かと遊ぶ約束をしたわけでもない。
つまり、実はすることがない。
元春 :(一緒に行った方が良かったかなぁ)
そんな事を思いながら、適当にごろごろしているのもあまりにも不毛なので
何の気なしにうろついてみる。
元春 :「なにしてんのやら(苦笑)」
自分でも意味のない事と分かる。
元春 :「あれ?」
床に落ちていた月に花の付いたキーホルダーを見つけた。
元春 :「だれんやろ、これ」
結局、その日、家の皆に聞いても誰も知らなかった……。
発現
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翌日の放課後。由摩達4人は翼を中心にして、何処からきても守れるように
歩いていた。と、その時、本を読みながら、皆の後ろを歩いていた真美が声を
あげた。
真美 :「翼ちゃん、逃げて!」
SE :「バンッ!! ズザザザァーッ!」
一同 :「!?」
元春 :「あぶないっ!」
何かがはじけるような音とともに、バイクが突っ込んでくる。昨日のように
タイヤがパンクしたのだろうか? とっさに元春が間に割って入ったが……。
元春 :(ヤベッ、これじゃ助けられない……)
幾ら体格の良い元春でも、そのままの姿では突っ込んでくるバイクを止める
なんて無理だ。熊に変身できる獣人ではあるが、かといってクラスメート達の
前で変身なんて出来ない。
翼 :「キャアアァーーッ!!(目を閉じる)」
元春 :(どうすれば……!!)
「死にたくない」「助けたい」その想いが高まった時、それは起きた。
萌 :「え……?」
翼の背中から淡く青い光が伸びる。翼がふわりと浮かびあがるのと、元春が
バイクに押しやられ一緒に引きずられて壁にぶつかったのはほぼ同時。
真美 :「なに、いまの?」
由摩 :「それより元春君は?」
翼 :「あ、大丈夫、元春君?」
元春 :「うん……大丈夫。ちょっと痛いけど」
萌 :「なに、このバイク! ふかふかしてる」
触ってみるとまるでスポンジがぬいぐるみのように柔らかい。だからこそ、
「ちょっと痛い」で済んだのだろう。
由摩 :「じゃあ、バイクに乗ってた人は?」
真美 :「こっち、なんかすごい怪我してるみたい」
ライダー :「う……くぅ(苦しげにうめく)」
由摩 :「じゃ、翼ちゃん、110番……じゃなくって、114番!
:はやくっ!!」
翼 :「う、うん!」
てきぱきと的確な指示を出す由摩。その腰のリボンが赤い光に覆われている。
萌 :「どうしよう……苦しそうだよ……」
真美 :「いま、救急車呼んだから、頑張って!」
萌 :(死んじゃ、駄目だよ……)
祈るように、その手を取る。と、かすかにその手を緑色の光が包んだ事に、
誰も気付かなかった。
ライダー :「くっ……ふーー(脱力)」
萌 :「え、どうしたの?」
由摩 :「まさか……死んじゃったの?」
真美 :「……ううん、息はしてる」
萌 :「なんか、苦しくはなくなったみたい」
元春 :「良かった……!」
ほっと、一息つく5人。しかし、驚くべき事がその後やって来た救急隊員に
よって明かされる。
由摩 :「え? 怪我、してないの!?」
隊員 :「ああ。かすり傷一つ、してないよ」
萌 :「そんな……だってあんなに苦しそうだったのに」
隊員 :「う〜ん、そうは言ってもねぇ……ほんとに怪我は無いん
:だよ。まぁ、皆大した怪我がなくてよかったじゃないか」
元春 :「うー、どういう事なんだろう」
隊員 :「まぁ、本人は眠ってるだけだし、もうしばらくしたら、
:起きると思うよ」
警官 :「さぁ、もう遅いから帰りなさい。もう聞きたい事は全部
:聞いたからね」
五人 :「はぁい……」
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と、ここでまたいったん切ります。
加筆修正等よろしくお願いしますm(__)m>岩鳶さん、球形弐型さん、久志さん