Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage
Date: Thu, 23 Mar 2000 02:11:51 +0900 (JST)
From: "E.R" <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 18331] Re: [WP01] :「そして年の瀬」
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200003221711.CAA71635@www.mahoroba.ne.jp>
In-Reply-To: <38D8C76E175.2765SHIVA@mail.multi.gr.jp>
References: <38D8C76E175.2765SHIVA@mail.multi.gr.jp>
X-Mail-Count: 18331
2000年03月23日:02時11分50秒
Sub:Re: [WP01] :「そして年の瀬」 :
From:E.R
こんばんはー、E.Rですー
>続き続き
そのまた続き。
******************************************************
> 風音 :「…………」
>
> 居なかった。
>
> 遠くで鐘が鳴り始めた。
# 最後の一行を、
遠くで鐘が鳴った。
# とします。
##細かいんですが、鐘が鳴り始めた頃は、まだ「今年」なので(^^;;
んで続き。
****************************************
風音 :「………………」
未来は。
いつものように広がっていた。
でもそこに。
………………居ない……
風音 :「……………っ」
見えずとも分かっていた未来。悟っていた未来。
そうだろうと覚悟していた未来。
けれども。
弾かれたように立ちあがる。目の前にあった筈の食卓は、いつもの…いや、
一年前の位置に移動している。
片手に、箸。
一瞬、まじまじとそれを見てから……振り捨てる。
火のついた棒を投げるように。
風音 :「……………っ!」
そこからはじまる、未来。
残像のように………
押し寄せる、未来。未来の破片。
風音 :「……どこに………………」
奔流のような未来に押し流されそうになりながら、それでも見据える。
未来の何処かに……………
……いる筈。否、いなければならない。
未来までの距離が、わからない。
と………
かすめる。
手……?
風音 :「っ」
崩れかける未来を引き留め、その来たる方向を見定める。糸のような残像を
手繰り、遠い未来から近い未来へと。
糸。
風音 :「……」
手近にあった上衣を掴み、そのまま玄関へと走る。鍵を開け、庭を抜け、そ
のまま道路へと。
糸。
儚い、未来。未来からの細い細い軌跡。一瞬目を離せば、恐らくは消えうせ
るような。
その糸を手に絡め、辿って。他の未来をかき分け押し留めながら。
走る。
長い髪を、後ろに引きながら。
……けれども、だしぬけに。
未来は、呆気なく途切れた。
風音 :「…………」
ぱたり、と足が止まった。
手の中の未来は、もう見ることが出来ない。
一瞬の空白。そして押し寄せる、反動。頭痛。未来の波。破片。
見たくもない未来。
風音 :「………………ぅ……」
ぺたん、と。
崩折れるように、風音は座りこんだ。
アスファルトの冷たさだけは、静かに体の芯に響いた。
それだけだった。
*****************************************
切るっ(爆)
ああ尚更に極道(汗)
>わしは外道かな…(ぼそ)
……いあ、己とどっこいどっこい(^^)<ふぉろーになってないっ(汗)
>んでは、こちらもよろしく〜
ちうわけで、書いて見ました。
……どうしよう、このまま、風音、寒くなったらなんとか立ちあがって、
よろよろおうちに帰ると思いますが……
とりあえず、家に帰ったことにしときましょうか?
んではでは。