[KATARIBE 18328] [HA06P] エピソード:『ひざまくら(仮)』

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Date: Wed, 22 Mar 2000 18:49:35 +0900
From: DSSW Miyachi <dssw_miyachi@yasu.screen.co.jp>
Subject: [KATARIBE 18328] [HA06P] エピソード:『ひざまくら(仮)』
To: kataribeML <kataribe-ml@trpg.net>
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ど〜も。
総統です。

 圧力がかかっているので、小出しにEP化します(ぉぃ

 追加、修正等お願いします。
 特に、追加セリフは口調とか適当ですのでよろしく。

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未定
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 某お返しする日も数日過ぎたある日の午後。

 平田     :(……むぅ)

 難しい顔をして、あてもなくブラつく平田。何か考え事でもしているのだろ
うが、ただ単に不機嫌に見えるのは普段の行いのせいであろう。

 と、なにやら公園の方から話し声がする。

 平田     :(………暴力メイドとバカ天使だな……平日なのに暇な連
        :中だ。世間の人々に申し訳ないと思え。全く)

 思い切り自分のことを棚に上げつつ、公園に入っていく。

 煌      :「でも、ショートも可愛いと思うんだけどな〜」
 来栖     :「ぽりしなの」
 煌      :「ぽりし?あぁ、ポリシー?」
        :「う〜、残念」

 どうやら髪を切る切らないの話だったようだ。

 来栖     :「暖かくなってから又考えるね」
 煌      :「あったかくなると、伸びが速くなるの?」
 来栖     :「ねこみみでも暖かくなると毛が生え替わるでしょ」
        :「暖かくなったら髪の長さも考えるわよ」
 煌      :「人間の髪って、そんなに高機能じゃないと思うけど
        :( ̄▽ ̄;;)」
 来栖     :「だから、暖かくなったら少し切るかも」
 煌      :「にゅ〜…」(じゃっきんじゃっきん)

 残念そうに剪定バサミを鳴らす煌だが、そんなもの持ち出しては、切っても
かまわないと思っていても、切られたくなくなろうというものだ。

 来栖     :「植木ばさみは植木にしか使っちゃいけません」
        :「映画に出てくる怪物みたいよ」
 煌      :(がーん)

 その時、平田はベンチに座っている二人の背後で、こっそりカルトネタにウ
ケていたりする。

 平田     :(………くくく、バンボロ…)

 ウケている平田も悪趣味だが、観ていた来栖も相当なものだ。

 来栖     :「かけるんをスポーツ刈りにしてあげたら?」
 煌      :「ついでにアタマも切開して脳の構造見てみたいもんだ」
 来栖     :「くすくす」
 煌      :「しっかし、ロングも良いかな〜」
 来栖     :「煌も延ばしてみる?」
 煌      :「でも、すぐに鬱陶しくなっちゃうしな〜

 そこまで聞いたところで、なぜか平田は踵を返した。来た時同様、全く音を
立てない。

 平田     :(……冗談ではない。こんなに伸ばしているのが知れたら
        :格好の標的ではないか)

 長髪といえば聞こえはいいが、要するに散髪屋にいくのが面倒でほったらかしにしていただけである。
 流石に鬱陶しくなったのか、後ろでまとめてはいるが。

 平田     :(………君子危うきに近寄らず、だ)
 来栖     :「盗み聞きは神がお許しになりませんよ」

 ぎょっとして振り向く平田。来栖のとなりにいた煌も思わず振り向く。

 平田     :「なぜバレた?」
 来栖     :「だって、心の声が丸聞こえなんですから」
 平田     :(うかつだった。バカでも天使の端くれだったのを失念し
        :ていたぞ…)
 来栖     :「………だから、丸聞こえなんですったら」(あきれ顔)

 その時、驚きの表情を浮かべていた煌が、ニタリと笑み崩れた。

 煌      :「あどちゃんなら、髪切っても大丈夫だよね〜」

 SE      :しゃきーん

 植木バサミを高らかに鳴らす。

 平田     :「貴様にあどちゃんなどと呼ばれる筋合いは無い」
 煌      :「まあ、そんな事言わずにさぁ」

 SE      :しゃきーんしゃきーん

 大きなハサミを鳴らしつつ、じりじり平田に詰め寄る煌。さながらクロック
タワーか、バーニングかといった図である。

 平田     :「ここまで伸ばした髪を貴様に、それも剪定バサミで切ら
        :せてたまるか」

 平田もブーツからナイフを引き抜いて構える。

 煌      :「でも、ひらったーじゃあ可愛くないしなぁ…」
 来栖     :「そういう問題なんですか?」

 抵抗を排除してまで、髪を刈りたい素材ではなかったらしく、煌はあっさり
植木バサミを下ろした。

 平田     :「ふふん。当たり前だ。私はハードボイルドなのだ」
 煖      :「あら?でも結構可愛いところもあるんですよ(くすっ)」
 平田     :(汗)

 平田が振り返ると、いつの間にか現れた煖が静かに微笑んでいた。

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 大変ですねー、はい。
 まー、ぼちぼちやりまっさ。

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総統<Nobuki miyachi>
E-mail : soutou@mc.neweb.ne.jp
ICQ : 51043006
URL : http://www.geocities.co.jp/Bookend/8749/
    

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