Goto (kataribe-ml ML) HTML Log homepage
Date: Wed, 22 Mar 2000 15:01:56 +0900 (JST)
From: ソード <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 18322] [HA06P]: 『自分探し=春日=』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200003220601.PAA43162@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 18322
2000年03月22日:15時01分50秒
Sub:[HA06P]:『自分探し=春日=』:
From:ソード
こんにちは、ソードです。
「過去探し」も終わり、旅行に行く! と宣言したので、
そろそろ出発の準備をしますです。
一行で言われた通り、祐司さんにいわれて春日参り……です。
堀川さん、ユラさんをお借りしております。
あ、紫苑ちゃんは今回出てませんが、デフォルト(爆)
******************
エピソード『自分探し=春日=』
==============================
登場人物
布施美都(ふせ・みと)
過去の記憶のない娘。神格の強い神剣の復活の鍵の一つらしい。
小滝ユラ(こたき・ゆら)
ハーブショップ・グリーングラスの住み込み店員。美都をグリーン
グラスに引き取り、共に生活している。
堀川祐司(ほりかわ・ゆうじ)
紫苑(しおん)
美都が吹利現れてからずっと守っている金属生命体。
徐々に感情が芽生え始めている。
旅行計画
--------
小春日和。
美都は、グリーングラスのにかの自室で、色々と荷物を詰め込んでいた。
ここに来てからまだ数ヶ月しか経っていないが、既にいろいろなものがある。
服も多いし、雑誌、雑貨もある。
これだけ、自分は世話になっていたのだという事を改めて自覚した。
ユラ :「美都ちゃん?」
部屋を覗き込み、荷物が広げられた美都の部屋に驚くユラ。
ユラ :「どうしたの? それ」
美都 :「あ、ちょっと、旅行に行きたいなぁって。今から準備し
:ているんです」
ユラ :「旅行? なになに? どこいくの?」
興味津々で聞いて来るユラ。本人は忙しいが、休みが取れないほどではない。
美都 :「えと……自分探しに……」
いいにくそうに、ぽつりと言う。
ユラも、今までの興味本位の表情を引っ込め、真剣な表情になった。
ユラ :「そう……私も着いていこうか?」
美都 :「いえっ。紫苑ちゃんいるし、だいじょうぶです。それに、
:どれくらいで戻って来るか分からないから……。ここ、あ
:んまり開けてもいけないし」
ユラは、美都の表情から、それ以上の追求を止める。
巻き込みたくない……という感情。相手を思いやってのことだと理解してい
るが、頼りにされていないようで、やはり少し寂しい。
ユラ :「わかった。いってらっしゃい。出発はいつ?」
美都 :「えーと……まあ、適当に……。バイトとか、お休みもら
:わないといけないし。瑞鶴とか、お世話になった人にも挨
:拶してからのつもりですから……」
ユラ :「わかった。出発の時は見送るから、いきなりいなくなっ
:ちゃ嫌よ」
美都 :「はい」
道標(みちしるべ)
-----------------
祐司 :「へえ……旅行……ですか」
吹利の喫茶店。美都は、祐司に挨拶するため、連絡を取ったところ、実際に
合って話す事になったのだ。
美都 :「はい」
祐司 :「どこまでいかれるんですか?」
美都 :「えーと……物騒ですし、あえて、行き先は言わない事に
:します。でも、戻ってきたら必ず連絡します」
“吹利史”を読んだ祐司は、美都の大体の行き先は想像がついているのだろ
う。
その言葉にも、うなずき、一枚の封筒を差し出した。
祐司 :「餞別……というのには、余り足しにならないかもしれま
:せんが……」
そう前置きし、中身を見るように促す。
美都 :「あ……これ……」
祐司 :「多分、こちらのほうが近いでしょうから、先に参られて
:はいかがです?」
美都 :「ありがとうございます。早速、行ってみます!」
祐司 :「今からだと、帰って来れなくなってしまいますよ」
:(くすくす)
美都 :「あ……(赤面)明日にします」
そういって、再び腰を落ち着け、カップを手にとったのだった。
******************
というところで、残りもさらっと終わらせる予定です。
台詞のチェックなど、お願いします。
ではまた〜。