[KATARIBE 18300] [ HA06P ]「学校の怪談第五話〜『呪いの絵』〜」

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Date: Mon, 20 Mar 2000 02:55:28 +0900 (JST)
From: タイガ  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 18300] [ HA06P ]「学校の怪談第五話〜『呪いの絵』〜」 
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200003191755.CAA26282@www.mahoroba.ne.jp>
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2000年03月20日:02時55分27秒
Sub:[HA06P]「学校の怪談第五話〜『呪いの絵』〜」:
From:タイガ


 ども、タイガです。
 永らくお待たせいたしました。
 ってか、もう忘れてる人も多いかもしれませんね(^^;;。
 学校の怪談の第五話。とうとう、翼ちゃんと元春君が仲間に加わります。
 
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「学校の怪談第五話〜『呪いの絵』〜」
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「転校生」
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 あるいつも通りの小学校の朝。彼女は朝のチャイムと共にやって来た。

 SE     :きーんこーんかーんこーん
 SE     :がらがら

 担任の先生とともに、一人の女の子が入ってくる。

 元晴     :(あれー見かけない子だねー)
 由摩     :「おっはよー♪」
 号令係    :「起立」
 一同     :「おはようございます」
 元晴     :「あ、おはよー由摩ちゃん」
 翼      :(ちょっとどきどき・・・・)
 先生     :「みんな、今日からクラスにお友達が増えました。
        :皆と一緒に勉強する事になった『高宮翼』ちゃんです」
 由摩     :「(ひそひそ)転校生だね☆」

 萌に話し掛ける由摩。

 元晴     :「へー転校生なんだー」
 翼      :「えっと、よろしくお願いします」(ぺこりっ)
 先生     :「はい。じゃあ橋本君のとなりがあいてるわね」
 児童達    :(興味しんしんにみてる)
 先生     :「あそこに座ってください」
 元晴     :「あ(焦) えっと(わたわたと隣の机を手でふく(笑))」
 翼      :「は〜い!わかりました」

 「ててててっ……」と音がしそうな歩き方で席につく翼。

 先生     :「さ、授業を始めますよ。教科書を開いてください」
 元晴     :「(んーと)あ、教科書見せてあげる(ばさばさ)」
 翼      :「ありがと。え〜……お名前はなんていうの?」
 元晴     :「えっと……(汗汗) 橋本元晴、んと……よろしく(^^;)」

 SE     :キンコーンカンコーン
 時が経つのは早いもの。何時の間にか授業が終わっている。

 先生     :「はい、一時間目はこれで終わります」
 号令係    :「きりーつ、れーい、ちゃくせーき」
 SE     :がたがた
 翼      :「橋本くん、教科書見せてくれてありがとー」
 元晴     :「あ、うん(^^;)」
 由摩     :「わーいっ♪ 転校生だぁ(じろじろ)」
 元晴     :「……(なんか珍しい動物見てるみたいだなぁ(^_^;))」
 由摩     :「(くすくすっ)」
 萌      :「はじめまして♪ 萌はね、『大河萌』っていうの。萌って
        :呼んでね(にこにこ)」
 翼      :「うん。私のことも『翼』でいいよ(^^)」
 由摩     :「私は、伊佐見由摩。『由摩』って呼んでいいよっ☆」
 萌      :「で、こっちが……」
 真美     :「あの、『芦木真美』っていいます。『真美』でいいよ」
 翼      :「萌ちゃんと由摩ちゃんと真美ちゃんだね、よろしくね(^^)」
 由摩     :「よろしくねっ、翼ちゃん♪」
 萌      :「……皆どしたの?」
 その他一同  :(ほんわ〜)/STATUS:Happy(^^;

 可愛い美少女四人の笑顔四重奏は、結構効いたらしい(^^;。

 元晴     :「…えっと、翼ちゃん…でいいかなぁ(^_^;)」
 翼      :「うん、もちろんだよ。私も元晴くんって呼んでいいかな?」
 元晴     :「んーと、あとで下の事務室で教科書もらえるから一緒に、
        :いったげようか(汗汗)」
 翼      :「え?いいの?ありがとー!元晴くんって優しいね(^^)」
 元晴     :「う、うん(汗汗)」

 あたまをかりかりとかきながら照れる元春。まことに微笑ましい光景である。

「祟りの絵」
-----------

 昼休み。学校を見てまわる翼と元春。そしてなんとなく付いて来た萌と真美の
姿があった。
 と、廊下の角に差し掛かった時、翼が声を上げた。

 翼      :「あ、あれ・・・?今、目が動かなかった!?」
 元晴     :「え?(じっ)気のせいじゃないかなぁ?」
 萌      :「あ、翼ちゃん、駄目!」
 翼      :「え!?何!??」
 元晴     :「どしたの、萌ちゃん?」
 真美     :「あれは指差すと祟り殺されるって、この学校の七不思議
        :の一つなの」
 萌      :「どうしよう……、このままじゃ、翼ちゃん、祟り殺され
        :ちゃうかも……(おろおろ)」
 元晴     :「まさか……ただの噂だよ?(明らかに信じていない)」
 翼      :「だ、だいじょうぶだよ!なんとかなるって!!」
 元晴     :「気にしすぎだよ(^^)大丈夫だよ」

 と、しゃべりながら歩いていた翼は、階段を降りようとして、滑った。

 翼      :「きゃっ!!」
 元晴     :「わわわ!あぶない(@_@)」
 萌      :「やっぱり……(顔面蒼白)」
 元晴     :「……だ大丈夫だよ(根拠ないけど)ほら、しっかりして」
 翼      :「うん・・・元晴くんありがと」
 翼      :「たいしたことなかったし、たんなる偶然だよ。心配しな
        :いで(^^)」

 しかし、それで済みはしなかった。
 時は流れて放課後の帰り道。先の四人に由摩が加わり、五人で帰路について
いた。
 と、「ぎぃー」と音がするので上を見た5人に向かい、黒い物が傾いてくる。

 翼      :「え・・・・・・・?」上を見て一瞬とまる
 元晴     :「ん?(上を見る)……え?あ?あっ!」

 間一髪、元春が翼を助け、

 SE     :ひゅー、ずずん(『看板』が落ちてくる)
 SE     :ぎぎゅぃー(倒れる)ばたーーんん!!」
 元晴     :「…………」
 萌      :「(真っ青)これでも、偶然なの?」
 元晴     :「……………(呆然)」
 翼      :「…………(ちょっと青ざめる)」

 落ちた看板の「○○ホテル この先100m」と書かれた大きな文字が、まる
で、何かの皮肉のようだ。

 元晴     :「……だっ大丈夫だよ」
 翼      :「そ、そうだよ。偶然偶然……」

 焦りながらそう応えるさまは誰が聞いても大丈夫そうには思えまい。

 と、どこからか「パンッ、キキィ〜」と言う音がする。

 萌     :「!!」

 次の瞬間。五人目掛けてパンクした自動車が突っ込んでくる。

 翼     :「えぇぇぇ〜〜!??」
 元晴    :「あぶないっ!」
 翼     :「元晴くん、ありがと……。でも、これってもしかして本当に
       :祟りなの?」
 元晴    :「……祟るってそんな…絵が祟るのかな?」
 萌     :「もしかしなくても祟りだよ。吹利学校の七不思議は皆ほんと
       :なんだから」
 翼     :「本当なの……? どうしよう? どうすれば元に戻るの??」
 萌     :「萌も知らない(期待を込めて真美を見る)」
 真美    :「もし知ってたらもうとっくにそうしてるよ……(蒼白)」
 元晴    :「……他にも祟られた人っているのかなぁ?」
 真美    :「居るけど……助かったって話は……」
 元晴    :「んーーー(ー_ー;)」
 翼     :「ど、どうしよう……?(半泣き)」
 元晴    :「とにかく、なんとかしなきゃ」

「明日を売る店」
----------------

 途方に暮れる五人。だが、ふと気付くと「明日売ります。 運命建築」と
かかれた看板があるのに気付いた。
 
 翼     :「……? なんだろ?? 『明日売ります』だって!」
 真美    :「運命建築? 運命って建築できるものなのかな?」
 元晴    :「なんかヘンな看板だねぇ(^_^;)」
 由摩    :「んー……。入ってみれば分かるよ……多分……」
 萌     :「そだね、いくだけ行ってみよ」
 翼     :「うん、行ってみよっか。何かあるかもしれないし」

 入ってみると、薄暗い他は割と普通の事務所風だった。
 従業員らしい、中年のおじさんが一人、微笑みかける。

 おじさん  :「いらっしゃい。なんの用かな?」
 翼     :「すいませ〜ん!ここって何のお店なんですか?」
 おじさん  :「ん? 看板に書いてあったろ。明日を、正確には未来を売っ
       :てるんだよ」
 由摩    :「未来売ってるの?」
 翼     :「未来を売るってどういうこと? よくわかんないよー……」
 おじさん  :「つまりだね。例えば、君が明日どうしてもテストで100点
       :取りたいとするね。そんな時、まずどうする?」
 翼     :「必死に勉強する、かなぁ?」
 おじさん  :「うん。まあ大抵そうだろうね。でも、どんなにがんばっても
       :憶えた所が出なかったり、憶えたのに忘れちゃったりする事、
       :あるだろう?」
 萌     :「うん、あるよぅ」
 おじさん  :「そんな時、憶えた所が出るようにとか、思い出せるような、
       :そんな未来をつくってあげる店なんだよ」
 由摩    :「んー……そんな都合のいいことが、本当に出来るのかなぁ……」
 おじさん  :「何なら一つ買ってくかい? 勉強しとくよ。だまされた、と
       :思ってためしに一つどうだい?」
 由摩    :「んー……。翼ちゃん……どうする? 試してみる?」
 おじさん  :「あんまりムシの良い願いはその分高いからね」
 翼     :「うん。ダメでもともとっていうし、確かめてみようよ」
 おじさん  :「毎度。どんな明日を買いたい?」
 翼     :「え〜っと……今、祟られてるんだけど、どうしたらいい?」
 おじさん  :「祟られてる? 何かしたのかい?」
 翼     :「うん、実は……(かくかくしかじか)」
 おじさん  :「それは祟りじゃないなぁ。呪いだよ。まあ、そこまでひどい
       :のになるとこりゃかなり貰う事になるが……。いまどのくらい
       :持ってる?」
 翼     :「え? どのくらいって??」
 おじさん  :「お金だよ。こっちも商売だからねぇ(^^;」
 翼     :「えっと……(じゃらじゃら)これくらいだけど……」

 数百円の小銭をのせる。

 おじさん  :「ん〜。これなら……そうだなぁ、うん、まあ大丈夫だろう。
       :はい、レシートとおつりだよ(百円を渡す)」
 翼     :「あ、はい」

 レシートの商品名には「エコノミーコー 200」と書かれていた……。
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 いったん切ります。
 キャラの口調行動等に追加修正ありましたらお願いします。
>岩鳶さん、球形弐型さん、久志さん


    

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