[KATARIBE 18229] [HA06P] エピソード「平日と休日」完成版

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Date: Sat, 11 Mar 2000 23:29:51 +0900
From: 不観樹露生 <fukanju@trpg.net>
Subject: [KATARIBE 18229] [HA06P] エピソード「平日と休日」完成版
To: kataribe-ml@trpg.net
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X-Mail-Count: 18229

ども、不観樹露生@ものはついで(謎) です。はい。

 軍光一さんどーもです。

On Fri, 21 Jan 2000 17:11:49 +0900
軍光一 <kazuki@kurume.ktarn.or.jp> wrote:

>  軍光一@はにゃ です。
>  EPになおしました。
>  ふかにゃ、訂正とか宜しく。そのまんまだからあんましないと思うけど。

 さくっと完成版にする処理だけしてみました〜〜(規約とか)
 修正はまだあるかも知れないですがよろしく〜〜(^^;

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エピソード「平日と休日」
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登場人物
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西夜一輝(にしよる・かずき):毒舌家の紅雀院大学総合歴史学科助手。最
近天使のせいで影が薄い。
狭淵麻樹(さぶち・まき):男らしい狭淵流鍼灸術伝承者。(おい)

本編
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 狭淵美樹(さぶち・みき)から双子の妹の狭淵麻樹(さぶち・まき)が越中
富山藩の藩医関係の史料を保管していると聞いて、麻樹に会いに行く西夜で
あった。

 非社交的な西夜はこういった仕事は苦手。ちょっと緊張している。

 西夜     :「ここに未整理の文書があると聞きまして。よろしかっ
        :たら補修整理させていただけませんか?」(折り詰めを
        :差し出す)
 麻樹     :「ん。判った」(受け取る)
        :「ん、兄貴の紹介か。どの史料がいる?」

 あっさり中に通される。少々拍子抜けしたらしい。とにかく史料を見てみ
る。

 西夜     :「おや、ずいぶんと丁寧に保管されていますね。御性格
        :ですかね?」
 麻樹     :「ん。父親からの預かり物だからな。まだ」
 西夜     :「預かり物ですか。困りましたね。では大学で預かる訳
        :にもいきませんね」
 麻樹     :「んー、それもそうだな」
 西夜     :「ふむ。これはずいぶんと古い物ですね。コピーやカメ
        :ラの強い光を当てると変色するかも知れない」
 麻樹     :「ふむ。そうなのか」
 西夜     :「ええ。配慮の足りない『知識人』どもがその手のミス
        :を繰り返していましてね」
 麻樹     :「ふむ。そうかもしれんな。………すると筆写か?」
 西夜     :「ええ。全部手作業の筆写になります」
 麻樹     :「なるほど。時間がかかりそうだ」
 西夜     :「まことに申し訳ありませんが、そういうことでたびた
        :びおじゃますることになるかも知れません」
 麻樹     :「ふむ。あぁ、仕事で居ないことの方が多いから。次に
        :来る時を連絡してくれればいい」

 なにげに携帯番号まで教えてもらう西夜。他人事ながら、初対面の人間に
ここまで教えていいものだろうかと心配になる。

 西夜     :「ご親切にありがとうございます。今度お礼に食事でも
        :どうですか? まあ、たいしたものは出せませんが」
 麻樹     :「ん、暇があるときにな」
 西夜     :「時間は合わせますよ」(苦笑)

 社交的なふりをしつつも、興味は手元の史料の方へ。
 そのまま挨拶もそこそこに作業にはいる。

 西夜     :(かりかりかりかりかりかりかりかり)

 普段は落ち着かない駄目人間が、こういうときだけ集中力を発揮する。

 西夜     :(ん?)

 気が付けば麻樹は邪魔しないように部屋の隅に腰掛けてじーっとしている。

 西夜     :(いやよく見ると、寝ているのかな?)

 どうもそのようだ。

 西夜     :(休みの日じゃないと、病院勤務で連日午前様という話
        :だったしな。休みの日におじゃまして悪かったかな?)

 そして数時間経過。

 西夜     :「おや、もうこんな時間か……あんまり遅くまでいても
        :失礼ですし、今日はこれで失礼します」
 麻樹     :「そうか。お疲れさま」
 西夜     :(帰り支度をしながら)「正直、親切な方で助かりました
        :よ。文書をお持ちの方は、なかなか出し渋って見せてい
        :ただけない場合もおおいですし」
 麻樹     :「あぁ、兄貴の紹介だからな」
 西夜     :「まあ、もったいぶるだけぶって、たいしたことのない
        :場合が大多数ですけどね。そういう場合は」
 麻樹     :「(肩をすくめて)そうかもな」
 西夜     :「まあ、学術研究とテレビのバラエティー番組の区別の
        :付かない人も多くて困りますよ」
 麻樹     :「(わずかに唇を歪めて)…………ふむ」
 西夜     :「では今日はこれで。活字になったら進呈しますよ」
 麻樹     :「あぁ、では」

                             (おわり)

時系列
------
 2000年1月。受験騒動の合間を縫ってのある日。

解説
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 狭間06ラブラブ補完計画から話題が出たものの、全く色気のない二人であ
った。

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