[KATARIBE 18186] [HA06P]: 「連鎖連想」完成版

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Date: Tue, 7 Mar 2000 09:39:46 +0900 (JST)
From: "E.R" <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 18186] [HA06P]: 「連鎖連想」完成版 
To: kataribe-ml@trpg.net
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2000年03月07日:09時39分46秒
Sub:[HA06P]: 「連鎖連想」完成版 :
From:E.R


    こんにちは、E.Rです。

 こういうことを、きちんとせんと完成せんのだな、ということで。
 完成版です。

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エピソード『連鎖連想』
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登場人物
--------
平塚花澄(ひらつか・かすみ):書店瑞鶴店員。けっこうぼけ。
平塚英一(ひらつか・えいいち):書店瑞鶴店長。花澄の兄。それなりにぼけ。

本文
----

 某日、瑞鶴。
 開店前。
 つまりは、まだ人が居ない。
 
 花澄     :「………?」

 倉庫から、店長が本を運んでくる。一部は棚に入れ、一部は棚の下の引き出
しに入れる。
 いつもの…ごくいつもの風景なのだが。

 花澄     :「……何歌ってんの、お兄ちゃん?」
 店長     :「あ?」
 花澄     :「…歌ってなかった?」
 店長     :「あー……ああ」

 何だかよく分らない声を出して、暫しの後。

 店長     :「……声に出てたか」
 花澄     :「それはもうしっかりと」
 店長     :「ふむ………」

 こり、と、こめかみを指でこすって。

 店長     :「聞かなかったことにしとけ」
 花澄     :「……………………お兄ちゃん(じとー)」
 店長     :「言ってもいいけど、お前絶対後で文句言うぞ」
 花澄     :「言わなかったら、今文句があるんだけど」
 店長     :「……道理だ」

 ……そーかい?(汗)

 店長     :「ダンチョネ節ってあるだろ、水島新司さんの漫画に」
 花澄     :「……『男どアホウ甲子園』?」
 店長     :「それそれ」
 花澄     :「で、それが?」
 店長     :「昨日から頭の中を巡って離れんのだ」
 花澄     :「………………」

 元々は、「沖の鴎と飛行機乗りは」で始まる曲である。某日、政治結社と大
書した車のスピーカーから流れていたところから察するに、どうやら軍歌に属
する歌らしいのだが。
 
 花澄     :「三途の川で、鬼集めて…お兄ちゃんだと野球はしないで
        :しょ?」
 店長     :「そもそも鬼を集めるのが面倒だ(まじ)」
 花澄     :「…三途の河原で、いつまでもあぐらかいて座ってそう
        :(ぼそり)」
 店長     :「……そんなとこだな(あくまでもまじ)」

 茫洋と。
 業の深さそのままに。

 花澄     :「で、なんでそれを言いたくなかったの?」
 店長     :「いや、俺は良いけど……うつらんか、こういうの?」
 花澄     :「…………あ”(汗)」

 一度巡り出したら、この手の曲は頭の中でエンドレス状態になるもので……

 花澄     :「……改めて言われると、本当にうつる(憮然)」
 店長     :「そらみろ」

時系列
------
2000年の2月頃。

解説
----
相も変らぬ瑞鶴の風景。
まあ、兄妹揃って、妙な漫画読んでたってことで。

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ではでは。 


    

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