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Date: Tue, 22 Feb 2000 17:52:58 +0900 (JST)
From: ソード <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 18089] Re: [HA06P]: 『過去探し』発掘続き
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200002220852.RAA36647@www.mahoroba.ne.jp>
In-Reply-To: <200002150257.LAA89627@www.mahoroba.ne.jp>
References: <200002150257.LAA89627@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 18089
2000年02月22日:17時52分58秒
Sub:Re: [HA06P]: 『過去探し』発掘続き :
From:ソード
こんにちは、ソードです。
先に進めたいと思います。
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> 英一 :「いや、そう言うわけではなさそうなんです」
> 祐司 :「へえ……じゃあなぜ……」
英一 :「さて……」
美都 :「あのっ!」
英一の言葉を遮り、美都が声を上げる。
鍵となる娘
----------
思いつめたような美都の瞳。
美都 :「見せていただいて……いいですか?」
祐司 :「ああ、はい。すみません」
本の前から身体をどかす祐司。
そこに座り込み、慎重にページを繰る。
目次。
そこから、「らしい」ところとぶ。
項目は、文字体系の概念が書かれている項。
美都 :「ここ……だね……」
紫苑 :「そのようですね。昨日の資料に出ていた文字も載ってい
:ます」
祐司 :「ほほー。こいつは……」
別の意味で感心している祐司。しかし、本を読む美都を妨げるような真似は
しない。
美都は、一つづつページを繰る。
美都 :「あっ……これ……」
紫苑 :「ですね」
紫苑の中で、視覚からの画像データを拡大。美都が手に入れた布に書かれた
模様と照らし合わせる。
紫苑 :「(適合率96%。今までで最高ですね……)」
美都 :「えと……」
その文字に添えられた説明を読む。
美都 :「う……(読めない……)」
祐司 :「ほほう……なるほどねぇ」
美都 :「あ、堀川さん、読めるんですか?」
祐司 :「ええ。……ああ、専門用語が多いですからね。難しいか
:な?」
美都 :「すみません。読んでいただけますか?」
祐司 :「いいですよ」
その文字にあるのは、こうだった。
発音は「ミタマ」
神剣を降ろす鍵の最初にして最後の巫女。
第一次復活期に美しい女性が現れ、四次復活期の儀式の中心となる。
祐司 :「……と。この際の“復活期”は、もう少し前に説明があ
:りますね。簡単に言うと、神剣が現実世界に出て来る為に
:必要な期間の事です」
美都 :「……」
とくん
自分の中にあった焦燥感が、どこから来るものかを美都はたった今理解した。
自分は人ではない。
そう思わせる事実と、否定する心情。
その決着をつけがために、自らの過去を探した。
とくん
目を閉じて、胸に手を当てれば感じる事の出来る、美都の“守らねばならぬ
もの”
それを、はっきりと自覚する事が出来る。
紫苑 :「美都?」
美都 :「えっ?」
紫苑の声に、我に返る。
美都の手に自らの手を置き、美都を覗き込んでいる紫苑が目に入った。
紫苑 :「心拍数が上がっているようですが?」
美都 :「あ……うん。大丈夫。堀川さん、その“神剣”っての、
:なんだか分かりますか?」
********************
とりあえずここまで。
歴史書とか学術書とか読まないので、文体はごまかしています(笑)
表記やなにかが間違っていたら、修正をお願いします。
紫苑さん、祐司さんをお借りしています。チェックの方、よろしくお願いし
ます。
ではまた。