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Date: Mon, 21 Feb 2000 11:38:02 +0900 (JST)
From: "E.R" <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 18070] Re: [HA06P] :「春待鬼」
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200002210238.LAA73669@www.mahoroba.ne.jp>
In-Reply-To: <200002100412.NAA40644@www.mahoroba.ne.jp>
References: <200002100412.NAA40644@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 18070
2000年02月21日:11時38分01秒
Sub:Re: [HA06P] :「春待鬼」 :
From:E.R
こんにちは、E.Rです。
総統さん、gallowsさん、久志さん、こんにちは。
明日から一応2週間ほど出張です。
故に、とにかくこれくらいは仕上げねばっ(ぐっ)
……春待鬼、一応、ラストまで引っ張ります(笑)
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> 花澄 :「あの、先程は申し訳ありませんでした……」
> 平田 :「あ……あ、いやあの(汗)」
> 花澄 :「申し訳ありません、すっかり脅かしてしまいまして」
>
> ふかぶか、と頭を下げる。
> 微かに……梅の香がした。
平田 :「う………」
……さて。
こう謝られてしまうと、今度は平田のほうがつらい。
平田 :(うううう)
角が無くなってしまうと、目の前に居るのはごく平凡な『本屋の店員さん』
でしかない。その相手を……まあ仕方ないとは言え、化け物扱いしてしまった
ということで。
平田 :(ううううううう(自責の念モード))
花澄 :「……あの……(汗)」
平田 :「う……いや、その……こちらこそすいませんでした。
:(ふかぶか)」
花澄 :「いえ、申し訳ありません(こちらもふかぶか)」
切りの無い風景である(苦笑)
平田 :「う……(汗)………すみませんこの本下さい」
花澄 :「あ、はいっ」
受け取ると、一礼してレジへ向かう。
平田は内心溜息をついた。
平田 :(……鬼が金棒ぶん回しててくれたほうが気が楽だ…)
……そんなものかもしれない。
花澄 :「カバーお付けしますか?」
平田 :「あ、はい、お願いします」
何となくレジの前でかしこまっている平田の足元で。
瑞鶴の猫 :「……なう」
平田 :「おわ?」
花澄 :「あ、すみませんっ……こら邪魔よ、そこは」
瑞鶴の猫 :「…………(全然構わず大欠伸)」
いつの間にやらレジの前に猫がいる。
平田 :(ふてぶてしい奴だ)
瑞鶴の猫 :(耳をこりこり掻いている)
……まー……そういう猫である。
と、平田の後ろから。
鏡介 :「おや、チンゲンサイだ。……これ下さい」
花澄 :「チンゲンサイ?」
鏡介 :「………これ(と、猫を指す)」
花澄 :「…………(汗)」
瑞鶴の猫 :「………(のん、と、頭を前足に乗っけて眠る体勢)」
鏡介 :「これ下さい」
花澄 :「あ、はい(汗)……っと、お待たせしました」
カバーをかけた本の上に、何やら乗せて平田に渡す。
平田 :「……?」
花澄 :「あ、豆です」
パラフィンの折り紙に豆を入れて、口を刺繍糸で縛ってある。
花澄 :「今日は、節分ですから(笑)」
平田 :「……どうも」
倉庫から出てきた店長が、微かに皮肉を込めて花澄を見やる。
店長 :「ああ、何でしたらそこの鬼に、ぶつけてやって下さって
:構いませんので」
花澄 :「……(無言)」
この場合、何言っても負けるのは花澄のほうである。
花澄 :「……里見さんも、どうぞ」
鏡介 :「どうも」
花澄 :「フラナ君は、いる?」
フラナ :「うんっ、ありがとう」
手を伸ばして嬉しそうに受け取る。
それを眼の端で見やりながら、平田は硝子戸に手をかける。
SE :からから。
花澄 :「有難うございました」
平田 :「あ、ども……(口の中で)」
硝子戸を開けた途端、ぴんと鋭く冷たい風が吹きこんでくる。
一度、身震いしてから平田が外に出て行く。
そしてそのあとから、ふらりと鏡介が出て……行きかけて。
鏡介 :「……またね、チンゲンサイ」
瑞鶴の猫 :「………(ふすん:なんとでもお呼び)」
花澄 :「(苦笑)……有難うございました」
ぱらぱらと、お客が出ていって。
花澄 :「じゃ、ちょっと松蔭堂行って来ようかなあ…いい?」
店長 :「さっさと帰ってこいよ」
花澄 :「はい(苦笑)いこうか、フラナ君」
フラナ :「うんっ」
ふわり、と薄絹を肩からかけて、エプロンを外して。
小柄な少年……と言ったら失礼だが……と花澄が外に出ていった途端。
瑞鶴の猫 :「……なう(寒いじゃないかい)」
店長 :「空調が要るか(苦笑)」
明日は立春。
本当の春は、もう少し先になるのかもしれない。
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というところで。
まー、大体の筋だけ追った感じです(苦笑)
追加、訂正、修正、等々、お願いします。
ではでは。