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Date: Thu, 17 Feb 2000 18:12:41 +0900 (JST)
From: ソード <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 18045] [HA06P]: 『かるぼなーら2』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200002170912.SAA07493@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 18045
2000年02月17日:18時12分41秒
Sub:[HA06P]:『かるぼなーら2』:
From:ソード
こんにちは、ソードです。
かるぼなーらのその後。
自分をネタにするのも久しぶりな気もします(笑)
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エピソード『かるぼなーら2』
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登場人物
御剣司(みつるぎ・つかさ)
:電気を遠隔操作できる能力者。最近、スパゲティを良く食べる。一
:人暮らし。
米が無いとき
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司 :「……米が無い……」
司の言う“米”とは、炊き上がったご飯の事を言う。
正確には、米びつにまだ数キロ残っている筈である。
司 :「……別のもの別のもの……」
空になっていた釜をシンクにおいて水を浸し、冷蔵庫を開ける。
牛乳は常備、卵もある。野菜は既に干からびているが、納豆もある。
おかずは、一食位なら何とかなりそうであった。しかし……。
司 :「主食が無いなぁ……」
仕方ないので、備え付けのスパゲティを手に取る。
困った時はスパゲティ。いつもの事だ。
鍋に水を張り、塩を適当に混ぜて沸騰を待つ。
待つ時間を利用して、パソコンの電源を入れ、着替えをする。
最近買い変えたパソコンは軽快に動き、ものの数十秒で立ち上がり、凍る
(動かなくなる事をフリーズ=凍ると言う)事も無い。
着替えをしながらマウスポインタを目と意志で操作。アイコンの一つ、IR
Cクライアントソフトを起動する。
IRCサーバに接続し、自動的にチャンネルに接続されて行く、いつものI
RCのチャンネル。
挨拶を適当に返しつつ、ニックを変える。
katana > katana_wk
仕事、作業中等は、このニックにする事にしていた。
何かと聞いて来る相手に、食事作成中と答える。
“……もしやスパゲッティだったりして……”
司 :「……ばれてる……」
“そうですよ”
一方、湯は沸いたようで、ぱらぱらと麺を入れる。しばらくは手が離せない。
ほぐして湯の中に浸してから、タイマーをセット。6分。
ここで、パソコンに目を移すと
“……そうなのか(笑)”
“……今度は火を通してくださいね”
と、書き込まれていた。
司 :「……読まれてる……」
以前、自分のカルボナーラ作成をネタにした話を作ったところ、カルボナー
ラは火を通すものだと教えられた。いや……もちろん知っていたのだが……。
その後、何かと司の食事事情を心配してくれる人もいる。
司 :「……と、ソース作らなきゃな……。卵……粉チーズ……
:生クリームが無いな……、牛乳で良いや」
適当な分量を混ぜて、箸でかき回しておく。
両手がふさがっていてもIRCで会話が出来るのは便利だ。
しかし、こんなくだらない事に目覚めた能力を使って良いのか……と思う事
もある。
まあ、誰に迷惑を掛けるものでもないので、開き直っているが……。
タイマー :ぴぴぴっ
司 :「あ……できた」
“あ……できた”
口調と同時にIRCに書き込み、鍋から上げて水を切り、フライパンを熱す。
司 :「いちおう……火……通そう」
SE :ジュアァァァ
茹で上がった麺を軽くあぶり、塩こしょうをしてから先ほど混ぜたソースを入れる。
その直後に火を止め、手早くかき回す。
しばらくかき混ぜた後、皿にうつした。
司 :「完成……ちと、火に掛けすぎたかな……」
卵、チーズ、塩こしょうの良い匂いは漂って来ているのだが、卵は完全に固
まり、どろりとした半熟ではない。
口に含んで見れば、その舌触りが明らかに違う。
司 :「やっぱり失敗だなぁ……まあ、食べられない事はない」
もう少し、技術がいるようだ。
“完成〜”
“おおー(ぱちぱち)”
“どうですか?”
“うーん……ちと失敗……”
“(^_^;”
そう言った会話を交わしながら、ずるずると食べる。食べ方も、箸のままで
食べているから、スパゲティというよりはヤキソバに近い。
司 :「さて、食事終了。洗い物は……あとにしよう……」
シンクに皿を置き、水を浸す。
司 :「……心配されるのも無理ないかもな……」
そう苦笑しつつ、パソコンの前に座り直す。
これから、IRCの時間なのだ……。
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こんなところで。
最近は、火から上げるタイミングも分かってきました(笑)
んではまた〜。