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Date: Sun, 13 Feb 2000 17:34:25 +0900
From: Takuji HOTTA <gombe@osk3.3web.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 17995] Re: [HA06] 「吹利史」について
To: kataribe-ml@trpg.net
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ごんべです。
補足です。
この本の内容は、基本的に「神話伝承を史実の反映と見なしつつ(鵜呑みに
はしないで)現実的な解釈を試みる」というものにすればいいと思います。
ある意味、最近の史観にも皇国史観にも、通じているでしょうか。まあ、戦
前にしては、当時の皇国史観ほど夢見た内容ではなかったかもしれません。
(当時でも現在でも、普通の人には「トンデモ」説でしょうけど(^^;。)
ただそこで、ちょっと忘れていたことがありまして。(<忘れるな(^^;)
それは、
『「吹利史」は、山口淵鳴の歴史家としての調査結果だけではなく、
彼自身が知っていた伝承を集大成したものである、とする可能性』
です。
元々の設定段階で頭に留めていたこととして。
> ●著者:山口淵鳴(やまぐち・えんめい)
この「山口」という姓の名付けの由来が多々ある中に、「山の入り口を守る
人」つまり山の神の祭祀者であったことからこの姓が付いた、とする説があり
ます。
この説に従うと、「特定の山口家には、自分たちが祀る神々に関する祭祀方
法や伝承が代々受け継がれている」と仮定することは無茶な話ではありません。
それに、淵鳴の家系も当てはまるとしたら。
この場合、「吹利史」の記述において何か自分自身が知ることを淵鳴が書い
た可能性がありますし、そうだとしたら、その根拠として当然自分の一族のこ
とが記されているでしょう。PCにとっては、それ以後は山口淵鳴自身のこと
を調査すれば核心に近づける、ということになるでしょう。
……まあ、淵鳴自身の設定は、何も決めていないことにおいては「吹利史」
の上を行くのですが(^^;。
つまり、
> ●日本古代のいわゆる「神代」の出来事の一部を事実であるとする記述がある。
> その中に、神武東征の時代を紀元2〜4世紀のこととし、布都御魂剣が実在
> していたとする記述がある。
> ◎さらに、布都御魂剣のそれら勢力間での位置づけ、布都御魂剣がどのように
> 使われたか、などを発掘や伝承から推論している?
> 「布都御魂剣を扱う剣術」
> 「怪しげな文様(文字)」
> 「神剣を生む女性とそれをあらわす印」
……という辺りの情報は、山口淵鳴自身が知っていた、とする解釈も可能だとい
う事です。
さて。
以上のことを、確定事項とするかどうか。(^^;
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堀田 拓司 (ごんべ) gombe@osk3.3web.ne.jp
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