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Date: Wed, 09 Feb 2000 01:57:56 +0900
From: 軍光一 <kazuki@kurume.ktarn.or.jp>
Subject: [KATARIBE 17964] [HA06E] 『ゆーきでこんこんっ☆』
To: kataribe-ml <kataribe-ml@trpg.net>
Message-Id: <38A04B13.C99F06B6@kurume.ktarn.or.jp>
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軍光一@寒い です。
今日雪がたくさん降ったので、エピソードを書きました。
でも、雪の描写はかけるんにはかなわないなあ。
ふかにゃよろしく。
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エピソード『ゆーきでこんこんっ☆』
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登場人物
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来栖せら(くるす・せら):地上に撃墜された記憶喪失の天使。
西夜一輝(にしよる・かずき):来栖を撃墜した張本人。
狭淵麻樹(さぶち・まき):
本編
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朝起きるとそこは雪国だった
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2月のある寒い朝。
来栖 :「朝〜、朝だよ〜。朝御飯食べて学校に行くよ〜」
寒かろうが、暑かろうが、天使は常にテンションが高い。
来栖 :「わぁ☆」
窓の外を見ると、一面銀世界を形成し……続けていた。
西夜 :「吹雪いているな」
そうとも言うらしい。
来栖 :「見て見て。吹利山が真っ白」
西夜 :「見なくても分かる」
来栖 :「見てみなよ。とっても綺麗だよ」
西夜 :「窓を開けるな。寒いっ」
抗議を無視して、ひょいと窓から外に出る来栖。
西夜 :「おいおい……」
来栖 :「わー☆きれー☆」
西夜 :「風邪ひかないうちに戻ってこいよ」
その言葉を聞いているのかいないのか。屋根の上に飛び上がって、粉雪舞い散
る光景を見つめ続ける。
来栖 :「きれー……」
西夜 :「他に表現は思いつかないのか。ボキャブラリー貧困な奴め。……
もうこんな時間か。おい、風邪をひかないうちに中に戻るんだぞ」
へんじはない。ただのしかばねのようだ。
来栖 :(ぼーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー)
ばかが風邪をひく
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その日も夜。帰宅した西夜。
西夜 :「ふう、寒い一日だった。あれ?」
来栖がいない。
西夜 :(こういうとき、こういうことが真っ先に浮かんでくる性格はなん
とかならないかなあ)
屋根の上に登ってみる。
西夜 :(ああ、やっぱり)
月と星と街灯の光が雪に反射する光の中に、大きな白い羽根で身体を覆ってい
る天使がいた。朝よりは勢いの弱まった雪がその周囲できらきらと輝いている。
西夜 :(これはずいぶんと神々しい光景……)
来栖 :「うー。気持ち悪い。頭痛い……」
西夜 :(こいつ……このままほっといたら始末できるかな)
一瞬そんなことを考えてしまう。
来栖 :「ううっ。気分悪いよう。苦しいよう」
西夜 :「何で家の中に入らないんだ」
来栖 :「動けない……」
西夜 :(……)
とりあえず担いで屋根から降ろし、部屋に入れる。
来栖 :「うーっ。揺らさないで。気持ち悪い。寒い。頭痛い。喉痛い。咳
が出るよう」
そのままごほごほと咳き込む。
とりあえず布団に寝せて暖房をつける。
来栖 :「気分悪いよう。苦しいよう。気分悪いよう」
西夜 :(どーしよう)
とりあえず頭をなでなですると大人しくなった。
西夜 :(風邪薬か、医者に連れていくか。しかし、天使に人間の薬や医者
が通用するんだろうか……)
来栖 :「うーっ」
とりあえず、電話を手に取る。
西夜 :(こんな時間だしなあ)
来栖 :「ううっ。わたしが死んだら、使命のことは宜しくね」
西夜 :「やだ」
意を決して電話をかける。
西夜 :「もしもし。麻樹さんですか?夜分申し訳ないですが……。単刀直
入に言います。天使、診れますか?」
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つーわけで斬ってみます。ぶちっ。
麻樹さんよろしく。いあ通りすがりの悠ちゃんでもよいが(よくないか)、つ
ながりがなにもないからなあ。
どーゆー展開になるのやら。