[KATARIBE 17919] Re: [HA06P] 『月へ』

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Date: Sun, 06 Feb 2000 23:10:04 +0900
From: 井出純次 <kyokutai@mtd.biglobe.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 17919] Re: [HA06P]  『月へ』
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こんばんわ、極力応援支援隊@休暇終了です。

ふいーよーやっと風邪が抜けたようです。てなところで、麻樹さん、るりるり
ちゃん乱入ありがとうございます。
久ねえちゃん訂正ありがと!さぼてんの言葉使いに悩んでたのだ。助かり〜。
やっとこさ、イメージが湧いたので続き続き〜、てなとこ。

場面は佐古田君が現れた時間より前、川村さんよりも前。
でも書くところは……佐古田君登場の後(滅)

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> さぼてん   :「(なにゆえ、月見て酒をあおぐか……少々当方には
>        :理解しがたい、人とは奥が深いものである)」
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これより前、川村が家でて公園に至る少し前のこと……
> 
> ************************************************************
> 『月へ』
> ========
> 
> 
> 「おやすみ」
>  彫像猫にそう呟く。
>  扉を閉じる。ロックがかかる。
>  帰り着ける時刻。松蔭堂の灯りはたいがい消えている。
>  母屋の鍵を開ける。足音を消して、階段を上る。
>  自室の前においた箱から郵便物を取り出す。
>  ダイレクトメール。ダイレクトメール。葉書。
>  部屋の灯りを点す。
>  コートを脱ぐ。
>  葉書。年賀状の………返事。
> 
> ------------
> 
>  前略 狭淵麻樹様
> 
>  突然のお便り失礼いたします。
>  夫、正雄は去る昨年9月12日に急性心不全にて急逝いたしまし
> た。
>  遠方の地にお住まいの事とて、葬儀のご通知を差し上げませず申
> し訳ございません。
>  まずは遅ればせながらお知らせまで。
> 
> ------------
> 
>  敷きっぱなしだった布団に腰を下ろす。壁に背を付ける。
>  封を開かないままのダイレクトメールを部屋の隅に放り投げる。
>  電灯を消す。
>  ………月が、見事だ。
>  冷蔵庫から、焼酎の五合瓶を取り出す。
>  コートを羽織り直して。
>  足音を消したまま母家から出る。
> 「にゃぁ〜〜」
>  彫像猫が、猫の姿で。
> 「行くか」
>  肩を。すくめてみた。
> 
>                            (終)
> ************************************************************
 月を仰ぐ。
月は光を闇の世界に広げ、そして、闇と混じる。曖昧な光。
月の世界は死後の世界がある、とは誰の言葉であったか。
また、その世界の下に生あるものの世界が広がっているならば。
あるいは本当なのだろうか。
麻樹は歩く。そして想う。
故人の知らせを、受け取るとは思いもよらなかった。
無常……とでもいうのか、硬質な光を観て一人思考に沈む。
足下には猫の姿をとった彫像が歩いている。
と、何かに気を取られたのか、歩みが止まる。

 麻樹     :「……どうした?」
 るりるり   :「……」

返事は、ない。当たり前なことではあるが、人語をしゃべるわけでもない。
ただ、立ち止まるだけ。そして不思議そうに飼い主を見る。

 麻樹     :「なんだ……?」
 るりるり   :「……」

 猫の瞳には星がある。これも誰の言葉であったか……。
ただじっと麻樹の目を見つめている。静かに。彫像のように。
麻樹の瞳に何を読もうというのか……、いや、伝えようとしているのか。
ただ、見ている。

……月をみて、故人をしのぶ。ただそれだけではない。心の奥底に引っかかる
棘のような物を、抜きたいだけ。一人でも、誰とでも。
さしあたりの相方は猫だけであるが。

 るいるり   :「にゃぁ〜。」

と一声、たったったと足音を残して走り去っていく。

 麻樹     :「あ……。」

おいてかれた、とは思わない。ただ、猫の気まぐれにつきあわされる、とわ
かっているだけである。

 麻樹     :「っつたく……」

ぼりぼり、と頭を掻く。片手に焼酎の一升瓶。よくよく考えてみれば単なる
酔っぱらいにしか見えないが。そして頭を人ふりすると、るりるり捜索を開
始した。

……月はただ、見ている。すべてを。そして記憶にとどめるのか?
それとも……

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「猫の瞳」
つき……。まるいもの。まるくないもの。でも、まるいもの。
びすけっと、まるい。たべる、まるくない。おなじ?
びすけっと、たべる、るりるり。つき、たべる、だれ?

てくてく。あるく。えさがかりはちょっとうしろ。げんきない。
げんきないとき、るりるりはしる。そしたら、げんきいっぱい。
えさがかり、げんきになる?
てくてく。
あ、なんかきた。ええい、こっちがさきよ!

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>ちりんちりん。と前を横切る猫にベルをならしつつ、くいっと右に折れると
>ぽっかりと住宅が開けた場所が見える。
>ここなら月がよく見えそうだな。
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ふん。るりるりのほう、さき。えらいんだもん。
……えさがかり……おそいな……。

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姿が見えない。猫は気まぐれであるが、それにつき合う人もまた、気まぐれな
ところを持っている。
麻樹は、あたりを見回す。と、気づく。
……ここからるりるりをひろった公園に近い。

 麻樹     :「そこか……?」

猫は気まぐれである。が、しかし単純なところをも持つ。猫を女性に見立てる
人もいるが……

 麻樹     :「私も女性なんだよねぇ。……残念ながら。」

なにがどう残念なのか、自分でもわからず、足を公園へ向ける。


……月も女性にたとえられる。月の支配を受けるのもまた……


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「猫の瞳」
えさがかり、こない。ちょっとしんぱい。

 るりるり   :「にゃぁ〜」

ないてみる。みみをすます。
あしおときこえない。わずかな、あしおと。ちょっとわくわくするあしおと。
くんくん。におい、しない。でも、いいにおいする。
なに?これ?

てくてくあるく。いつものさんぽみち。
でもよるはこない。こあいから。
でも、このあそびば(公園)はべつ。えさがかりと、であった、おもいでの
あそびば。すなあそびもしたし、へんなのともけんかした。

てくてく。

……?いいにおいたくさんする。えさがかりのすきなにおいも。
ここでまってれば、えさがかりもくるかな?
こんなにすきなにおいしてる。るりるりなら、すぐわかる♪

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「猫と酒」

がさがさ、と音がする。

 郁代     :「んあ?」
 花澄     :「どうかしました?」

 佐古田が来てそのすぐ後、郁代の後ろの茂みで物音がする。

 郁代     :「いや、なんか音が」
 佐古田    :「……(ねこ)」
 さぼてん   :「(はてさてこのような人がいる場所に寄ってくるとは……。
         :飼い猫の類であろうか?)」
 川村     :「あれ?ねこですよ?こいこいこい……」

 郁代からは見えないが、前の2人には見えているようである。

 るりるり   :「にゃぁ〜♪」

 とてとて、と音がするような歩き方で川村の方へ歩いていく。

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で、切る。いあ、花澄さんとるりるりって知り合い(?)だったかしらんと
思って。だれかるりるり知ってる人〜、続きお願い〜(爆)

#て、このあとすぐ麻樹さん登場の予定。

ああ、腱鞘炎がうずく……
明日からはちーとばか返事が遅くなるかも。って今でも遅いか(汗)
ISOの仕事で残業成金への道を突っ走るためさ(謎)

あ、るりるりのパート勝手に作ってますので全面的な変更も受け付けます。
とゆーか、るりるりの行動パターン、思考ってしらないので……。
#こーやって勝手にキャラに肉付けされていくのもよくあること。
#でも気に入らなかったら、気に入らないと言ってね♪

……さて、今度は誰が乱入するのかしらん(滝汗)
#首が締まるよーな、想像が広がるよーな。ま、ええ加減ですわ(笑)

てなところで、てけつんてけてん。

#……なーもすすんどらんがや(爆)<話

↓ちーと変えてみました。って何が?とか言われそう(汗)
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極力応援支援隊 as 井出純次
calling of FUKUROI.OTYANO_KUNI
e-mail:kyokutai@mtd.biglobe.ne.jp
(受け専用)

ある開発者のつぶやき:
「時には嘘も必要さ。意外なスパイスもまた同じ。
ただし、使いすぎるとすべてが台無し……わかる?」
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