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Date: Wed, 02 Feb 2000 08:51:36 +0900
From: Miyachi <soutou@mc.neweb.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 17875] Re: [HA06P] :「春待鬼」
To: kataribe-ml@trpg.net
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References: <200002030846.RAA43931@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 17875
ど〜も。
総統です。
> ************************************
> 「春待鬼」
> ==========
>
> 某日……というよりも、鬼を祓う日。
> 吹利の街をふらふらと歩いている一名。
> ……と、恐らくは全く別個にやはりふらふらと歩いている一名。
>
> 鏡介 :「…………(ぼーっ:ふらふらと歩いている)」
> 平田 :「…………(行き先を定めずに歩いている)」
>
> 何となく。
> 鏡介が一歩前。平田がその後ろ。
>
> 風がまだ冷たい。
>
> と……先に歩いていたほうが、急に足を止める。
>
> 平田 :「……(おわっと……?)」
>
> すいーっと、吸いこまれるような足取りで、前者が硝子戸の中に入ってゆく。
> そのはずみでか、暖かい風が微かにこぼれる。
> 看板には……『書店、瑞鶴』。
>
> 平田 :(そーいえば、宇宙家族カールビンソンの最新刊……
> :あるかな?)
>
> どうせ、暇である。
> ついでに……中はどうやら温かいようである。
>
> SE :からから
> フラナ :「わー、それなら見えるー(嬉)……よね、里見さんっ」
> 里見 :「……そうだね」
> 花澄 :「そう?……なら良かった(笑)」
> 平田 :「?」
> 花澄 :「あ、いらっしゃいませ」
>
> レジのところから会釈する女性。
> おっとりとした、穏やかな顔立ち、長い髪……
>
> 平田 :「?!」
>
> なのだが。
>
> 里見 :「春の鬼だね……雅だ」
> 平田 :(……お……鬼?)
>
> その額から皮膚を割って生え出ている。
> 二本の、角。
> 白い、うすぼんやりと光るような角に、淡い紅の薄絹がふわりとかかって。
> それがそのまま女性の全身を被っている。
>
> フラナ :「うん、花澄さん、それなら鬼だー(笑)」
> 平田 :(汗)
>
> なまじ、日本人らしい顔だけに……違和感が無さ過ぎる。
> 故に、やたら現実味のある鬼に見えると言うか(汗)
>
> 平田 :「あの……(汗)」
> 花澄 :「っと……(汗)」
>
> 平田の顔を見やって、女性が慌てた顔になる。
> さして広くも無い店内の、本棚の向こうから、呆れ顔の男が顔を出す。
>
> 店長 :「(嘆息)……すみません、お客さん。仮装ですので」
> 平田 :「仮装……ですか(汗)」
> 里見 :「…………(ぼーーーっ)」
>
> それにしても、よく出来た仮装である。
>
> 花澄 :「申しわけありませんっ(汗)」
>
> ぺこり、と頭を下げる。
> 角はそのまま動かない。
>
> *************************************
では、まあ、フラナとの会話のあたりを。
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平田は無言でフラナを手招きする。
フラナ :「なーに?」
平田 :「……正直に答えるのだ。知り合いか?(ひそひそ)」
フラナ :「そーだよ。いっつも夕ご飯食べさせてもらってるんだ(^^)
」
沈痛な面持ちで眉間を押さえる平田。
平田 :(つまり……その…こいつの知り合いということは……悪い
人ではないんだろうが………むぅ……)
フラナ :「どーしたの?」
ちらりとレジの方に目をやる。あれが仮装だと言われて、はいそうですかと納
得するには出来が良過ぎる。ハリウッドでもこうはいくまい。
平田 :(う、うろたえない! 独逸軍人はうろたえない!!)
フラナ :「???」
無理矢理自分に折り合いをつけた平田は、当初の目的通り本を探す事にした。
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まあ、こういう感じですな。使う場所にもよるので、適当に変更して使ってや
ってください。
しかし、人のキャラって難しいなぁ。やっぱり。
ではでは。
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総統<Nobuki miyachi>
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