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Date: Thu, 3 Feb 2000 21:21:20 +0900
From: "matsuyama satoshi" <caw-system@mtg.biglobe.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 17864] Re: [HA06P]: 『グリーングラス危機一髪!?』
To: <kataribe-ml@trpg.net>
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X-Mail-Count: 17864
こんばんわ、灰枝です。
関係者の方々、こんばんわ。
続き、行きます。
状況早見表
『この版は平田氏グリーングラス店内出現直後の物です。
現在ここには……
(ユラさん、末夜、平田氏、美都さん、紫苑) が居ます。
金元氏は店の前を去り、数分後に戻ります。
環さんと直紀さんは金元氏とほぼ同時に現れます。
現在状況は、シリアスと冗談モードの中間にあります』
*******************************************************
(承前)
> > > そのとき、不意にドアベルが鳴った。
> > > 無造作に入ってきたのは、やはり黒服に身を包み…
> > >
> > > 平田 :「さっきの悲鳴は、あんたか」
> > >
> > > 無言のユラの手から、黒いものが平田めがけて飛んだ。
> > > それはプラスチックの薬匙だったのだが。
>
>
> 平田 :「!」
>
> 飛んでくる薬匙を見るなり、平田は右手を跳ね上げ、二本の指で匙を………
>
> SE :こんっ
>
> 平田 :「いてっ」
>
> 匙はきれいに額をとらえた。
> そのまま匙は床に落ちる。
>
> 平田:「………。」
>
> 末夜:「………。」
>
> ユラ:「………。」
>
> 紫苑:「………。」
★ ☆ ★
>皆が呆気にとられているところで、紫苑はこの謎の人物を調べるためネットワ
>ークに接続する。
>
> 紫苑 :『Connect Multivac...OK』
> Multivac :『Welcome to SION !』
> 紫苑 :『データベースより人物紹介』
> Multivac :『Serching......MadHutterに該当1件……』
> 紫苑 :『表示してください』
> Multivac :『...OK』
> 紫苑 :『平田……翡翠さんと関係があるのか……ありがとうMult
> :ivac』
>
>情報を確認し相手の正体が分かる。
>一瞬の行動である。
★ ☆ ☆
奇妙な緊張が、店内を圧していた。
ユラは匙を投げつけた形のまま、
末夜は二本の指を立てた右手を、奇妙な形に振り上げたまま、
(――実際の話末夜はまさに、自分が知っているうちでも
上から四番目に強力な仙術陣を、その場に展開しようとしていたのだが)
そして黒服の男は、その場に無言で立ち尽くし……
末夜 :(先に動いた方が負ける……とかいう時代劇、あったな)
末夜は緊張しながらも、ふとそんな事を考えている。
と、ユラの後ろに立っていた青年――紫苑ちゃんと言ったか――が、
少々場違いなほど落ち着いた声でつぶやいた。
紫苑 :「あなたは、平田さんですね。
大丈夫です、敵ではありません」
それを聞いて不審げに眉を寄せたのが、平田と呼ばれた人物。
(もっとも眉は匙が当たって以来、ずっと寄ったままだったが)
平田 :「どうして……そんな事が言える?」
ぴくり、と手首が動く。
一瞬の身ごなしは、やはりただ者ではないスキの無さを感じさせる。
しかし、それも次の紫苑の台詞まで。
紫苑 :「翡翠さんのお友達ですよね」
平田 :「(ぴくっ)――(小声)ひすいん?」
平田、俄かに落ち着かぬ様子になり、
平田 :「ああ……(ゲホン!)
もしや、あそこの関係者なのか?」
紫苑 :「ええ」
何やらウロンな物を見るような目つきに変わる平田であった。
もっとも、紫苑の傍らでは、末夜が平田のことを、まさにウロンなもののように
観察しているのだから、これはお互い様である。
末夜 :(良く見ればあれは、SS服ではないか。
: それに、金属と火薬の匂いがする。
: そして慎重だか大胆だか知れないこの物腰。
: …………判らんな。全ッ然わからん)
次第に混乱をはじめた末夜の頭に、
(この街にはもしかして、こういう連中しか居らんのではなかろうか……)
という、些か確信めいた問が生まれかけたとき、
傍らで固まっていたユラが、ようやく声を発した。
……何やらとても、あたふたした声で。
ユラ :「え、ええと。
そのっ。
い、いらっしゃいませッ!」
末夜 :「………………」
平田 :「………………」
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ここまでで、いったん切断。
平田氏、ユラさん、紫苑さんを
結構勝手に動かしてしまいました。訂正をお願いしますね。
……さて、そろそろ表にもいろいろある頃だな。
それでは、次の方に、バトンタッチ!
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想起せよ!
妖精を 竜を 魔神を。
想起せよ!
空に浮かぶ町々 海に沈んだ町々を。
灰枝真言
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