[KATARIBE 17812] Re: [HA06] 月

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Date: Tue, 01 Feb 2000 23:27:10 +0900
From: 井出純次 <kyokutai@mtd.biglobe.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 17812] Re: [HA06] 月 
To: kataribe-ml@trpg.net
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こんばんわ、極力応援支援隊です。
あう、思ったよりたくさんの人たちが……って、みんなお酒好きなのね(違)
ちーとまとめてレスします。

#風邪でまだ寝てた(爆)

***************************************
> 
>  で。
>  ……誰かが来るからある意味問題であるかもしれず。
> 
>  ことんことん、と、足音。
>  聞いたことのあるリズム。
> 
>  郁代     :「……」
> 
>  それに続いて、ふうっと現れる……姿。
> 
>  郁代     :「……(やっぱり)」
>  花澄     :「………あれ?」
> 
>  なんとなく。
>  「やっぱり」という感想が出てくる辺りに多少問題があるのだが。
> 
>  花澄     :「……滝さん、ですよね?」
>  郁代     :「こんばんは」
>  花澄     :「あの…………何を?(汗)」
>   
>  ほかほかと湯気の立つ鍋を前にして……いる、というのはまあいいとして。
>  場所が公園、というのはこれは(汗)
> 
>  花澄     :(……あんまり一般的でないかも(汗))
> 
>  ……人のことは、一切言えない筈なのだが……

 郁代     :「(……月夜に酒で、花澄さんか……出来過ぎやな(笑)
        :)」

まあ、花見であればなんら問題のないシチュエーションではあるが。どう説明
しようかしばし悩む。が。

 郁代     :「月見酒ですよ。」

をを、捻りなし。

 花澄     :「……公園でですか?」
 郁代     :「……花見も公園ですよ(苦笑)」
 花澄     :「……たしかに……」

なんか、丸め込まれたような、丸め込まれなかったような……。
そう思いつつ視線をさまよわせてしまう。そのまんま鍋の湯気をしばし見つ
めてしまう。

 花澄     :「(鍋もね……。……あ、おでんだ。)」
 郁代     :「よければおひとついかがですか?」
 花澄     :「え?あっ、ど、どうも。」

こーゆー誘いには断れないところが花澄さんたるところか、とか思いつつ。
郁代はいやに慣れた手つきで鍋の中からおでんを器に盛っていく。
誰か用に持ってきた器である。用意がいいというかなんというか……。

 郁代     :「(ま、一人で月を飲みつつってのもええけ、せっかく
        :やし、(酒の)お付き合いしてもらおっと)」

#単に一升瓶が1人で開けられないだけだったりして(笑)
器の中にはちくわ、こんにゃく、ごぼ天、卵、じゃがいも、すね肉、で大根。
だしのきいた汁をぐるりとかけてほい、と差し出す。

 郁代     :「お熱いうちにどーぞ。」
 花澄     :「あ、ありがとうございます。」
 郁代     :「ま、味の方は保証せえへんけど。」

 にっこり、と笑ってはかほかと湯気の立つ器を受け取る花澄。
で、目線は郁代の杯に……(笑)
くすっと笑って郁代はかごから杯を差し出す。

 郁代    :「よろしければこっちもどーぞ。(笑)」
 花澄    :「あ、どーも(笑)」

やっぱりにっこり笑って杯を受け取る花澄。
どちらかというと、こっちの方がうれしそうである。
ととと、と「吹歓」を花澄の杯に注ぐ。

 花澄    :「あ、……月……」

 杯に月が映える。しばしその姿を愛でる。
郁代もうれしそうにその姿を見ている。

 花澄    :「なんだか飲んじゃうの、もったいないですね。」
 花澄    :「でも飲んじゃおっと。」

くいっ、と杯をあける。なかなかの飲みっぷりである。
ふう、と一息。

 花澄    :「なんだかわかった、ような気がします。」

月を飲む。だったら今日は絶好の日。空に映え、杯に映える月がとても……。
花澄には答えずだまって注ぐ。

 花澄    :「いただきます。」

また月を見て。飲む。
郁代もならって飲む。
寒さが遠のき、春めいた暖かさがあたりを染めていく。
#って、花澄さんの異能のせいだが(笑)

 花澄    :「あ、おいし♪」

ほくほくのおでんもまた、よし。
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公園で奇妙な酒盛りが始まる少し前……。
同じ目的をもった男が一人……。

***************************************
>ぽつりと日が暮れた頃、会社帰りらしき男がとぼとぼと歩いている
>
> 川村     :「この頃はお日様が出ているうちに帰れてたのにな〜」
>
>仕事がトラブって残業していたらしい(^^;
>ふと空を見上げると月がぽっつりと一つ
>
> 川村     :「まさに『狂わさんばかりの月夜』か。(まあこの界の
>        :月は本当に狂わす月じゃないから安心だけど)」
>
>吹利の月は電波を発してるかもだぞ(^^;
>
> 川村     :「(うみゅ今日は月見でもしてみますか。酒は余ってる
>        :し…となるとつまみの調達かな)」
>
>数分後スーパーで買い物をしている川村の姿があった
>
> 川村     :「(えんがわにマグロにサーモンに♪)」
>
>その他かわきものなんかもぽいぽいとかごにほうりこんでゆく
>刺身は盛り合わせを買ったほうが色々そろえるには経済的だぞ(笑)
>
> 川村     :「(お惣菜コーナーも巡ってっと)」
>
> 店員     :「お会計7,893円になります」
>
>…一人分の食材の値段じゃないって(^^;
>こうしてスーパーの袋にして3つの大荷物を抱えるようにして家路についた
>のでありました
>
>
>アパートにて
>--------------------------------------
>目だった家具といえばテレビとパソコンにちゃぶ台の3つくらいで人がすむ
>にはちと殺風景な部屋に帰ってきた主は、ボストンバックに手を伸ばし
>
> 川村     :「お酒はこれに入ってたよな〜(ごそごそ)んまだある
>        :(かさばるから食料もいれてくか)」
>
>スーパーの袋を抱えると
>
> 川村     :「え〜と(収納に最適な形はこれかな)(くしゃ)」
>
>ジュース缶位の大きさになった食料をバックに放り込んで
>
> 川村     :「(んであでかけましょうかね〜)」
>
>と自転車にまたがってぷらぷらと出撃
***************************************
ちりんちりん。と前を横切る猫にベルをならしつつ、くいっと右に折れると
ぽっかりと住宅が開けた場所が見える。
ここなら月がよく見えそうだな。
***************************************
>酔狂な出会い
>--------------------------------------
>
> 川村     :「(うみゅあの辺りがよろしげかな)」
>
>少々暖かいとはいえこの真冬に月見酒をするような酔狂な人間は自分くらい
>だろうとかなんとかつぶやきつつ、公園内の視界にはいったベンチとテーブ
>ルで停止し自転車から飛び降りる
>
> 川村     :「(って先客いるし(^^;;;)」
>
>酔狂な人間は他にもいたらしい。
>鍋の前に男と女
>
> 川村     :「……(カップルだったら邪魔しちゃ悪かったな)」
>
>かといってこのまま帰ったら変人扱いをされかねん
>
> 川村     :「…(挨拶だけはしとくか)こんばんわ。
>        :貴方方もお月見ですか」
***************************************

酔狂な人もまだまだいるらしい。そう思いつつ見たことのある男の方に郁代は
答える。

 郁代     :「こんばんわ(笑)ええ、そうですよ。(笑)そちらも
        :ですか?」
 花澄     :「こんばんわ(笑)」
 川村     :「え、ええ。月に誘われまして。」

#やっぱり電波がでているらしい(笑)<月

 郁代     :「月ですか(笑)。俺と同じやね。」

少し、言葉付きが変わる。

 川村     :「ええ(笑)」
 郁代     :「ほな、一緒にどないです?」

もとに、戻る。

 川村     :「ええ!おじゃまでないですか?」

そんな言葉にきょとんとする花澄。
そして思い出したように脇においた鞄からお酒を取り出す。

 花澄     :「あ、お酒ならまだありますけど……。」
 郁代     :「(苦笑)…花薫光ですか。」

あいかわらずこーゆーところはさすがである。
言った川村もきょとんとしている。

 郁代     :「まま、おじゃまやなんてなこと言わんとそこ座り。」
 川村     :「んじゃ、おじゃまします、……って、あ。(笑)」

くすり、と花澄が笑う。

 郁代     :「つまみはおでんやけど……嫌いなもんあるか?」
 川村     :「あ、ないです。こっちもつまみ酒持参ですよ(笑)」

と、鞄をふる。

 郁代     :「ええ心がけや(笑)」
 花澄     :「さ、どうぞ。」

とおでん差し出す。酒盛りはまだまだ始まったばかりの様である。
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酔狂な出会いのさらにほんの一刻前。
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吊り下げ御免
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 今宵、見事な月夜である。
 北風の気まぐれか、夜のさなかながら風はさほど冷えてはいない。

 風より気まぐれな我が家主が月夜の散歩に出たのはほんの一刻前
のことである。
 当方も同行させてもらっている、というよりはつれられている。
 家主自ら編んだと思しきカゴに当方ぴったり収まっている。その
ままとりつけてある紐を首にかければちょうど家主の胸のあたりに
当方入りのカゴがぶら下がるというしくみ。家主の手を煩わせるこ
となく当方ラクチン移動である。

 見事な月は時に人を狂わせるという、むしろ酔狂にさせるといっ
たほうが正しくはなかろうか?我が家主はいつでも酔狂ではあるが。

 と、
 酔狂な人はやはりいるものである。

 この冬の空の下、鍋を囲んでいる者達がいる。

 花澄     :「佐古田くん?」
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で、切る(滅)
#どうもここら辺が限界らしい(汗)。
よーやっと久ねえのところまでたどり着いた〜。

あー、しんど(汗)

あ、ERさん、鍋は煮込む前から増えてます(笑)

おあとよろしく〜
てなところで、てけつんてけてん

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極力応援支援隊 as 井出純次
calling of FUKUROI.OTYANO_KUNI
e-mail:kyokutai@mtd.biglobe.ne.jp
(受け専用)

ある開発者のつぶやき:
「香辛料は使えば使っただけ不味くなる
言葉は尽くせば尽くすほど曖昧になる」
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