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Date: Tue, 1 Feb 2000 20:38:31 +0900 (JST)
From: 灰枝真言 <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 17808] Re: [HA06P]: 『グリーングラス危機一髪!?』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200002011138.UAA00645@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 17808
2000年02月01日:20時38分30秒
Sub:Re: [KATARIBE 17804] Re:[HA06P]: 『グリーングラス危機一髪!?』:
From:灰枝真言
こんにちわ、灰枝です。関係者の皆さんこんばんわ。
ちっとばかり訂正あんど追加。
状況早見表
『この版は平田氏グリーングラス前出現以後の物です。
金元氏は店の前を去り、数分後に戻ります。
環さんと直紀さんは金元氏とほぼ同時に現れます。
ユラが数秒前に出した悲鳴は、ベーカリーまで聞こえるかもしれません』
>勇魚です。
> きゃあきゃあと叫んでしまってからの後始末を全然してないのだったよ。
>
> というわけで。
> 悲鳴をあげてしまった直後から。
>
> ********************************
> 悲鳴が止まったのは、単純に息が続かなくなったからだったのだが。
>
> 末夜 :「ああちょっと」
> ユラ :「き…あ…」
> 末夜 :「いやだからその」
> ユラ :「あ…末…夜、さん?」
>
> 目の前の人影が、急速にはっきりとした像を結ぶ。
> へたり、とユラの膝が崩れ、壁にもたれそこねて、紫苑の胸にぶつかった。
>
> 紫苑 :「大丈夫ですか?」
> ユラ :「え、あ、はい…あ!?」
> 紫苑 :「私ですよ、紫苑」
> ユラ :「あ、そか…そか、マヤがいってたのって…」
>
> 末夜にはもちろん、なんのことやら、なのであるが。
>
> ユラ :「そかそか、ううん、あたしは大丈夫だから…っと!!」
>
> 下がりかけたユラの声が、一転、ひっくりかえった。
>
> ユラ :「紫苑ちゃんっ、美都さんが危ない。庭の…庭のほうに逃げて、
> 美都さん守ってあげて!!」
>
> 掠れた声で叫ぶ。
突然の悲鳴で、こっちもかなりびっくりしていたのだが、
末夜 :「……ううむ?」
末夜は軽く眉をしかめた。
# 末夜というやつは、いささか問題のある性格をしているのです。
# つまり、他人がうろたえていると、余計に落ち着いてしまう。
# ……おかげで、冷淡に見られることもあるのだ。
# しかも笑えない台詞が口から勝手に出るし。
末夜 :「.ああ。もしかしてとは思うんだが……」
(――借金でも踏み倒したかね?)
さすがに口に出す前に止めた。
口元をへの字に曲げて言葉を切る。
と、末夜の首筋に、ふとさっきの感覚が蘇った。
あの、足取り。あの、気配。こちらの背中を見通した…あの、視線。
そういう人間には見えなかったが、この脅えようからして。
やれやれ、妙なところに来てしまったようだ。
内心の思いや辺りの雰囲気とは関係なく、軽い調子で末夜は尋ねた。
末夜 :「何だか面倒そうだが」
> ユラ :「…」
>
> 無言のまま、ユラはことりとうなづいた。
末夜 :「表のあれは強いよ。
何なら裏から逃げたがいい」
> ユラ :「…あたしは」
>
> かさかさに乾いた声で、ユラは言った。
> 殆ど囁くような声だった。
>
> ユラ :「守らなきゃ、なりませんから」
>
> 無理矢理のような、深呼吸。
末夜 :(ああう)
末夜は内心頭をかかえた。
するてえと、ぼくはあんたを守らねばならんではないか。
まだ一回顔をあわせたきりだというのに。
こんな顔を見せられては、
じゃ、さよならでは済むまいよ。
末夜は小さくため息をついた。
それは丹田に溜まった雑気を払う仕種だ。
右手の二指が、刀印を自然に結んだ。
久しぶりに、眠気が晴れていた。
> そのとき、不意にドアベルが鳴った。
> 無造作に入ってきたのは、やはり黒服に身を包み…
>
> 平田 :「さっきの悲鳴は、あんたか」
>
> 無言のユラの手から、黒いものが平田めがけて飛んだ。
> それはプラスチックの薬匙だったのだが。
******************************
さて、末夜はまだ手は出すまい。
平田氏は、どう返してくるか。
あるいは更なる乱入者が出現するのか。
風雲急を告げて、待て次号。
ばい:灰枝真言