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Date: Thu, 27 Jan 2000 00:43:44 +0900 (JST)
From: 灰枝真言 <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 17733] Re:[KATARIBE 17729][HA06P]: 『グリーングラス危機一髪!?』
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <200001261543.AAA73458@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 17733
2000年01月27日:00時43分43秒
Sub:Re:[KATARIBE 17729][HA06P]:『グリーングラス危機一髪!?』:
From:灰枝真言
☆HERE COMES A NEW CHARRENGER!
ユラさん。吉GUYさん。なおなみさん。ぱらでぃんさん。
どうもこんにちわ。
EP補完計画発動中
灰枝です
-----------------------------------
末夜 :「おい本体。EPを書け」
灰枝 :「んあ?」
末夜 :「ユラ嬢と吉武氏が出ているのに
僕が出ない法もあるまい?
知り合いを増やすチャンスだし
どうせ今書いてるSFなぞ進まんだろう」
……へいへい。そうでしょうとも。
己のキャラにせっつかれて、
EPを書く灰枝であった。
てことで、末夜が入ります。
末夜的な日時系列は
ユラが研究室に炉を持ってきた、その暫く後の事です。
************************************
>
> こんにちは、勇魚です。
> 金元さんグリーングラス召喚計画関係者の皆様、こんにちは。
> サブジェクト変更のため、まだ少しですけど、編集して流します。
> でも、ちょっと時間がないので、全然仮編集です。
> すみません>関係者おーる
>
> ****************************************
> 「グリーングラス危機一発!?(仮)」
>
> ○不審人物
> ---------
>
> ユラ :「にじゅう、ごふん…」
>
> ドライフラワーをあしらった壁掛け時計にちらりと目をやって、ユラは呟いた。
> 時計の長針が指しているのは文字盤の9のあたり。
>
> ユラ :「ベーカリーの、お客にしちゃ、変だし…」
>
> そっと視線を窓の外に投げる。
>
> ユラ :「…やっぱり…」
>
> 黒い中国服、黒眼鏡、庇を目深に降ろした黒い帽子。
> 細身の男性。
> 無駄のない動き。
> 無駄のない視線。
> それが、ときおりこちらに向けられている…ような。
>
> ユラ :「まさか、ね」
>
> 人待ちの人間は、あんなに歩き回るだろうか。
> あんなふうに周囲を見回すだろうか。
> あんなふうに用心深い足取りだろうか。
> 無駄がない、んじゃなくて…
> あれは、隙がないのだ。
>
> ユラ :「まさか、ね」
>
> ぞく、と背筋に怖いものが走ったような気がして、
> それから頭を振った。
> うん、香港映画の見過ぎだ。
> 一の莫迦野郎が貸してよこしたビデオなんか見たからいけないのだ。
> ああいうのは、一本見たってじゅうぶんに見過ぎなのだ。
> だから、道をただ歩いている人間が殺し屋に見えたりするのだ。
>
> もう一度頭を振って、ふと、また時計に目をやった。
>
> ユラ :「さんじゅう、ろっぷん…」
>
> おかしいと思い始めてからだから、それよりも随分前から、
> 件の黒服は店の前をうろついていた計算になる。
>
> ユラ :「…んじゃ、ベーカリーのお客さんの、知り合い…だよね」
>
> …あそこはいろんな人が出入りするから。
> ユラにしたって、ついうっかり白衣にナースサンダルで飛び込むことが多いのだ。
> さぞかし異様に見えていることだろう。人のことはいえない。
>
> …が。
> どうかんがえても、その異様にひっそりと、異様に隙のない男は、
> 相当前からこちらを、グリーングラスのほうを、
> ちらちらと窺っているように見えた。
> それもずいぶん前から、ずいぶん執拗に、窺っているように見えた。
>
> ユラ :「関係、ない、からね、あたしはっ」
>
> 半分溜息とともに吐き出して、それからユラは店の中を見回した。
> ついでに階段のほうにも目を泳がせた。
>
> 誰か、ほかに、気付いている人はいないんだろうか…
>
>
> ---------
> グリーンハイツ吹利
> 直紀自室
>
> 直紀 :「ええと、今日はレッスンあるからーレオタとタオルとー
> :うにゅーーシューズどこー(;-;」
> 紘一郎 :「洗いかごの横。チェストの2段目の奥。パソコンとクッ
> :ションの間で見かけたが?」
> 直紀 :「んと…あ、チェストだ☆ さんきう、こういちろー」
> 紘一郎 :「寝る前に準備しろって。小学生かい(^^;」
> すー :「直ちゃん、レッスンに行くならCD持ってったら?
> :あたし聞き終わったし」
> 直紀 :「そだね。ユラさんに借りっぱなしだったし。あ、でも
> :ユラさんなかなかレッスンに来られないからなぁ…むう」
> すー :「ついでにグリーングラスに寄ってけばいーんじゃないの?
> :あ、そうそう!直ちゃん知ってる?最近この辺で、いかに
> :もーーーって感じのヒトがよく出るらしいよ」
> 直紀 :「いかにもーーーーって感じのヒトねえ(なんかいっぱい
> :居すぎて誰のことやらなぁ)ま、いいや。いってきまーす」
>
> ばたばたとマンションを出て商店街の方に向かう。
> 見慣れた建物が見えてきて、そこで足が止まった。
>
> 直紀 :「にゅ?」
>
> 全身黒ずくめな人がなにやら店の前をうろうろしている。
> 出掛けに聞いた言葉を思い出す。
> …確かに。
>
> 直紀 :「(確かに……あからさまに怪しげなヒトだな〜)」
>
> しかし、なぜ中国服なんだろう??
> ひょっとして中華好き?
>
> 時折その人は店の看板をちらりちらり見ては、立ち止まり、何かを考えては
> また店の中を見て考え込んでいるように見える、…ように思うのだが黒眼鏡
> で表情が分からないため不安になってしまう。
>
> 直紀 :「(うーーーん。やっぱり声かけた方がいいかなぁ)」
>
> ドアの真ん前に陣取っているので店に入ろうにも入れない。
> 意を決して、すーはーと深呼吸する。
>
> 直紀 :「あのーーーー、この店に用があるんですか?」
>
>
> 料亭金仙・環の部屋
> ------------------
> 楓 :「環、お茶切れた。漫画描いてるから買ってきて」
>
> 今日も相変わらず無目的に一日を生きている環の許に、姉がやって来た。逆
> らいがたい威厳を放ちながら用件を簡潔に命令する。
>
> 環 :「今忙し」
> 楓 :「3」
> 環 :「行ってきます」
>
> 姉の重圧感に耐えながら、なんとか抵抗を試みる環だったが、カウントダウ
> ンの開始により、その試みはあえなく失敗する。カウント終了時に繰り出され
> る無言の鉄拳制裁を、もう二度と喰らいたくないから。
> 千年を生きた妖狐は、苦手な物も千年分らしい。
> しぶしぶゲームを中断し、街へと下りて行く。
>
> グリーングラス
> --------------
> 漢方薬を連想してしまうので、環はハーブティがあまり好きではない。だが、
> 『いまどきの若者(自称)』である姉の楓はそういう物を好み、また、自分では
> 面倒くさがって買いに行かないので、環が実家にいるときは彼の仕事となる。
>
> 環 :「(でも、『いまどきの若者』が、バンカラ番長漫画を描くの
> かなぁ?)」
>
> 大いなる疑問であるが、なんとなく怖いので未だ姉には質問していない。
>
> 環 :「(ほぇ?)」
>
> わりと若向けにレイアウトされているグリーングラスの前に、どう見ても場
> 違いな男が立っている。大陸風の服装で、帽子を深く被り、黒眼鏡をしている。
> よくテレビに出ているなんとかという奇術師に似ているような恰好だ。
>
> 環 :「(手品の……人かな?)」
>
> 物珍しい雰囲気も手伝い、歩みを落としながらグリーングラスへと近づいて
> 行く。丁度、向こうからは女の人がこっちに近づいてくる。大方、ベーカリー
> だかグリーングラスのお客さんだろう。
> ****************************************
○ユラ視点を基点とした時系列にして、およそ十分後。
直紀および環、到着のしばらく前。
末夜の場合
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いい日和であった。
研究室をフケるには、実にいい日和であった。
書類整理を押しつける教授の目をさらりと盗んで、
末夜は街に出ていた。
学生 :「あれ、末夜さん。どこいくんです」
末夜 :「食事」
学生 :「大荷物持って?」
末夜 :「そうだとも」
呼び止められた背中には、ちょっとした風呂敷きづつみ。
中には漢方薬用の、小振りの炉。生薬を黒焼きにするための物だ。
末夜には縁が深いといえば言える。縁が無いとも言える。
一の知人だというあの娘の頼みを、何となく引き受けたのはどういう訳か。
身に漂っていた、香草の匂いを気に入ったのかもしれない。
末夜 :「薬膳屋だとか、言っていたな」
食事はグリーングラスとやらで採ろうと考えた末夜だったが、
地図に記された店のほど近く、足を留めた。
瀟洒な造りの店のガラスの前に、嗅ぎなれた雰囲気の男が佇んでいた。
格好云々ではない、中身から感じる雰囲気。
沈んだ重心。
力のほぐれた肩口。
そして、薄く張り巡らされた間合いの境目。
師匠が時折感じさせる重い綿のような気配を、男は持っていた。
――遣い手だ。
腕は、自分よりも遥かに上だろう。
そのくらいの事は、末夜にも分かった。
間境をかすめてドアをひき開ける一瞬間、男の視線がするどく背中を貫いた。
ドアをくぐって閉じた時、体がじわりと汗ばんでいた。
店内を見回す。
喫茶店かバーのような構えの店先に、人の姿はない。
かるく眉をひそめ、奥への階段へ近づく。
立たない足音は八卦掌独特の歩法で、それは末夜がいささか緊張しているときの癖だったのだが、
……ばたり、と正面から顔が合った。
飛び出しそうに目を真ん丸くして、ユラがその場に硬直していた。
末夜 :「ああ、近くまで寄ったので――」
ユラ :「……き」
末夜 :「……き?」
ユラ :「キャアアアアアアアッ!!」
末夜が止める暇もなく、頭を抱える暇さえなく
ユラはゆうに向う三軒まで響くような、悲鳴を上げたのだった。
……続く
*******************************************************
> グリーングラスに来たことのある方、
> グリーングラスに行ってみようかなと思ってらして、
> たまたまその日に通りかかった方、
> もっとぶっちゃけていえば、
> グリーングラスの前の道を通る可能性のある方
> (なにしろベーカリーの向かいです)
> よって、ベーカリーのお客になってて目撃した方
> さらに、ユラと知り合いの方、
> ユラの知り合いと知り合いの方etc
>
> …うん、とりあえず、どういう方でも適当に理由はつきますので。
> 乱入、お待ちしておりますm(_ _)m <なんか、ここまでペーストしてるし>自分(汗)
てことで来ました(笑)
末夜は一応中国武術修行者でもあるので
吉武がどれほどの功夫があるのかは、なんとなく見て取ることが出来ます。
末夜は本日は、武器になるようなものは携帯していません。
……たぶん吉武が末夜の背中を睨んだのは、ドアが開いたので店の中を確かめて見ようとしたのでしょう。
見えたのは多分、漢方薬屋とは思えないオシャレな店内でしょうが(w
以上、訂正、削除、すり合わせ、いずれとも宜しく。
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想起せよ
妖精を 竜を 魔神を
想起せよ
空に浮かぶ町々 海に沈んだ町々を
灰枝真言
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