[KATARIBE 17329] Re: [HA06N]: 「夜ごとの月」立待月

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Date: Thu, 6 Jan 2000 12:10:43 +0900 (JST)
From: 勇魚  <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 17329] Re: [HA06N]: 「夜ごとの月」立待月 
To: kataribe-ml@trpg.net
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2000年01月06日:12時10分42秒
Sub:Re:  [HA06N]: 「夜ごとの月」立待月:
From:勇魚


こんにちは、勇魚です。
研究室のイベントと自分の企画を一緒に始めるものじゃないなぁ。
自戒。

というわけで、「夜ごとの月」三夜目です。

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「夜ごとの月」:立待月〜躱す〜

 夜明け、つっぷした机からどうにか顔をあげた。仕事がどうにか
一段落して一時間。論文に着手しようかと思ったが、頭痛が三拍子
で拍動していては話にならない。少し眠ろうかとも思ったが、どう
にも寒気がしてこれも眠ったら風邪を引き込むこと確実。だいたい
眠る場所なんてありやしないのだ。

 ようやっと夜明けかと思ったら、頭が霞んでいただけのようで、
目がはっきりしてくるにつれて急速に空は明るくなってきた。

「…ってことは…ああもうこんな時間か。ベーカリー開いてるな」

 欠伸と一緒に頭痛を吐き出した。

「焼き立てのパンで朝食…かな。美都さんまだ起きてないだろうし」

 自転車に乗ると背筋がきゅうと凍った。

 フランスパンを抱えて鍵を開けようとしていると、家の中で襖の
開く音がした。起こしてしまったらしい。

「…あ、おはよう、ただいまぁ…」
「ユラさん、今帰ったんですかぁ?」
「…うーん…なんかもう、お腹空いちゃって寒い…あ、朝ゴハン買っ
てきたから…」
「あ、ベーカリーの…わぁ、いい香り」
「焼き立て焼き立て。さっき釜から出したばっかりだって」

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あう、仕事がきた…
…続きは後程。



    

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