[KATARIBE 17238] [HA06N] 『鳥啼く朝』

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Date: Fri, 31 Dec 1999 21:24:29 +0900 (JST)
From: Ginka <una-yuya@mb.kcom.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 17238] [HA06N] 『鳥啼く朝』
To: 語り部ML <kataribe-ml@trpg.net>
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 こんばんわ、銀佳です。
 雑記第2弾っ(苦笑)

 今日の朝、実際に感じたこと。
 実際に、あったこと。
 そのままです(苦笑)


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『鳥啼く朝』
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本編
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 暖かい家の中から一歩踏み出すと。
 大気に、吐息が真っ白な紗をかける。
 その中を縫って鳥の声が、聞こえる。

 自転車に鍵を挿して。
 スタンドを片足で外しながら、ふと。

「ねえ」
「ん?」

 見送りに出た母に。
 一瞬の、間。

「鳥の」

 つい、と空を振り仰ぐ。

「声が、違わない?」

 いつものそれとは、違って。
 何か淋しげな。それでいて、嬉しそうな。

「さぁ……そうかもね」

 チイィ……と、また一声。

「今日が大晦日だって、わかってる……?」

 この年が終わることを。
 新しい年がくることを。

「さ、早く行きなさい。
 今日で今年は、終わりなんでしょ?」
「うん……」

 ペダルを踏んで、道に出て。

 今日も、一日が始まる。
 
解説
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 1999年最後のアルバイトの日。
 でかける前の、朝の一コマ。
 悠の一人称(?)のつもりです。

時系列
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 1999年、大晦日の朝。

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 みう、本当にそう思ったのです。
 鳥の声が、何となく、
 言葉……じゃない、雰囲気を伴って、聞こえたと言うか……


 ではではっ(逃走っ)

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 銀佳
 una-yuya@mb.kcom.ne.jp
 http://www.geocities.co.jp/Bookend/4229/
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