[KATARIBE 17201] [HA06P] :「商売のコツ」

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Date: Wed, 29 Dec 1999 19:31:00 +0900 (JST)
From: "E.R" <furutani@mahoroba.ne.jp>
Subject: [KATARIBE 17201] [HA06P] :「商売のコツ」 
To: kataribe-ml@trpg.net
Message-Id: <199912291031.TAA71810@www.mahoroba.ne.jp>
X-Mail-Count: 17201

99年12月29日:19時30分55秒
Sub:[HA06P]:「商売のコツ」:
From:E.R


     こんにちは、E.R@ううううう(汗) です。

#はんばーがー一個持て余すー(汗)
#最近ろくなもの食べてないからかなあ……

 というわけで。
 フラナ君お借りしてのEPです。

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「商売のコツ」
==============

 師走も押し迫った某日。
 瑞鶴は……相変わらずである。
 入り口の猫が、ごろりと転がって客を避ける体勢になる。

 SE     :がらがらっ
 フラナ    :「こんにちはっ」
 店長     :「ああ、こんにちは」
 フラナ    :「(きょろきょろ)……あれ」
 店長     :「ああ、花澄なら家で寝てる」
 フラナ    :「風邪?」
 店長     :「……うん」

 短い答えに納得して、フラナは本棚に向かう。
 じきに一冊の本を引っ張り出して、レジに向かう。
 
 フラナ    :「ねー店長さん、瑞鶴はいつ休み?」
 店長     :「うーん……一応、元旦と翌日は休みにするつもりでいる
        :けれども」
 フラナ    :「ふうん…じゃ、今年のうちには休みがないんだね」
 店長     :「まあね」

 カバーをかける間、フラナはちょっと黙っていたが、

 フラナ    :「ねー店長さんっ」
 店長     :「ん?」
 フラナ    :「店長さんの商売のコツって、なに?」
 店長     :「は?」

 ……唐突は、天衣無縫の連中の特権かもしれない。

 店長     :「商売のコツ……ってほどじゃないけど……まあ、先代の
        :店長から言われたのは」
 フラナ    :「うんっ」
 店長     :「一番最初のお客を大切にしろ、ってことだったかな」
 フラナ    :「一番最初の?」
 店長     :「うん。一番最初のお客を大切にすると、そのお客がいい
        :噂を広めてくれる。そうすれば次のお客が来てくれる……
        :……ったって、こちらで働き始めた時は、もう、常連さん
        :のいる店だったから、最初のお客もなにもなかったけどね」
 フラナ    :「ふうん……」
 店長     :「でもまあ、要するに、最初も何も、お客さんを大切にし
        :ないことには本屋なんてやってられないだろうけどね(笑)」
 フラナ    :「……ふうん」
 店長     :「と、いうわけで……659円です(笑)」

 カバーをかけた本を手渡す。
 手渡された本を、嬉しそうに受けとって。

 フラナ    :「じゃ、またね店長さん……あ、花澄さん、お大事にっ」
 店長     :「ありがとう(笑)」

 からからと、硝子戸を開いて、フラナが駆け出して行く。

 店長     :「商売のコツ、ねえ……(苦笑)」

 とん、と、レジの台の上に手をついて眺める。
 さして広くも無い、見たところなんの変哲も無い本屋。

 店長     :「……俺の場合、瑞鶴にかなり助けられてるなあ(苦笑)」

 入り口あたりの猫が、薄目を開けて店長を見やった。
 ほんの少し……笑っているようにも見えた。

*****************************************

 という、一心で。
 只今仕事をしております(爆)

 いあ、これ、同僚の方に言われまして。

「いーさん、向こうから仕事が来ている時は、何があったって断っちゃいけない。
それを大切にやってごらん。そしたら次のお客がくるよ」

 ………うううう。
 補正方法思い付いた途端、この言葉が蘇って……(T‐T)

 ではでは。


    

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